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2024年11月1日
吉田ユニ展「PLAYING CARDS」/グラングリーン大阪「VS.(ヴイエス)」
資生堂の広告や星野源のCDジャケット、ドラマ「エルピス」のキービジュアルなど、幅広い分野で国内外問わず活躍するアートディレクター、吉田ユニ。
吉田ユニの新作「PLAYING CARDS」を、関西で初めて公開する吉田ユニ展「PLAYING CARDS」が開催中です。
会場となるJR大阪駅前に誕生したグラングリーン大阪内の新しい文化施設「VS.(ヴイエス)」。
ソウル、原宿で12万人以上を動員し好評を博した吉田ユニの新作を大阪で楽しむことができます。
新作「PLAYING CARDS」は、5年に及ぶ構想期間を経て形となった、54枚全てのトランプカードを写真で表現した作品。
世界中の誰もが知っているトランプをモチーフに、その絵柄をお菓子や果物、文房具など日常にあるアイテムを使って表現しています。
「日常の小さなところにも幸せを発見できる」という吉田ユニのメッセージが込められた作品です。
全て撮り下ろしの作品は、観れば観るほど新しい発見と驚きがあります。
普段のアートワークは1〜4枚程度のシリーズであることが多い吉田ユニですが、今回はジョーカー2枚を含む全54枚。そのボリューム感は貴重かつ圧巻です。
グラングリーン大阪「VS.」の天井高15mを活かすように設置されたトランプタワーにも注目。
トランプがひらひらと落ちて見えるように天井から吊るされていて、その位置や角度も吉田ユニが自ら会場にて設置しています。
観た人に感動を与えるだけでなく、鑑賞後、自分の日常生活の中にワクワクするような光景を探したくなる、そんな行動力と発想力を掻き立たせるパワーを感じます。
アーティスト・真鍋大度(まなべだいと)とのスペシャルコラボレーション作品も、見どころの一つ。
吉田ユニの作品はポスターなど、いわゆる静止画の作品が主ですが、今回は初の体験型作品であり、アーティストとのコラボレーション自体も初の試みだと言います。
鑑賞者の動きに合わせてトランプの絵柄が変化。
さらに絵柄のパターンに応じてさまざまな演出が隠されており、“どこに立って、どの方向を見るか”によって異なった体験が生まれる特別な作品です。
制作過程が分かるプロップや映像も公開されています。
プロップとは、映画や演劇で使われる小道具のこと。
吉田ユニの手書きスケッチや実際に撮影で使われた小道具が並びます。
美しく見やすいように工夫されたプロップの展示は、吉田ユニ本人が並べたもの。
見えない紙の配置にまでこだわって並べられたというエピソードに、改めて吉田ユニの強いこだわりを感じます。
制作現場を撮影した映像には、一枚ずつ花びらをていねいに並べていく吉田ユニの姿が。クリエイティブな世界の奥深さやおもしろさを感じられる映像です。
ソウルや原宿でも人気だったオリジナルグッズショップは、大阪にも登場。
本展のメインでもあるトランプは、ブックタイプとポーカータイプの2種類です。
それぞれレッドとパープルの2色展開されていて、ジョーカーの柄が異なります。
注目のアイテムは、大阪の展示に合わせて発売されるレジャーバッグ。
1アイテム1絵柄で作られているグッズの中で、複数の絵柄で作られた唯一のアイテムです。
「大阪らしい楽しい雰囲気が伝われば」という吉田ユニの思いが込められています。
過去販売されてこなかったポスターも気になるアイテムの一つ。
購入した場合、くるっと丸めて筒状にして渡されるそうなのですが、そのパッケージの監修も吉田ユニが行っているとのことです。
他にも、ステッカーやポーチ、キーホルダーなどが販売されています。
グッズ一点一点だけでなく、店頭の陳列の美しさや見やすさにも注目です。
これまでも広告やCD、装丁などでさまざまな場面で吉田ユニの作品を目にしてきましたが、吉田ユニのクリエイティブなアイディアとその緻密さに圧倒された本展。
「一体これはどんなふうに作られたんだろう」という思いに駆られて見るプロップは、時間をかけてゆっくりと観るのがおすすめです。
関西で開かれる貴重な吉田ユニの作品展。ぜひお楽しみください。