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2024年11月21日
レオ・レオーニと仲間たち/板橋区立美術館
板橋区立美術館にて、2025年1月15日(月・祝)まで「レオ・レオーニと仲間たち」が開催中です。
板橋区立美術館はレオーニ本人の協力により、1996年に日本で初めてのレオ・レオーニ展を開催した美術館です。
本人が亡くなったあとも、彼の遺族との交流を続けてきた板橋区立美術館。
2020年に開催した「だれも知らないレオ・レオーニ展」では、多数の初公開作品を紹介しています。
板橋区立美術館にとって3度目のレオ・レオーニ展となる本展では、レオーニの活動の全貌を、20世紀の文化史の大きな流れから紹介。
絵本以外にも、多彩な分野で活躍したレオーニの画業に迫ります。
レオ・レオーニ(1910-1999)は、オランダ・アムステルダムの裕福なユダヤ系家庭に生まれ、幼い時からヨーロッパ各地とアメリカを転々としながら育ちました。
将来は画家になりたいと考えていたレオーニ。しかし、大学では経済学を専攻したのだそう。
在学中も絵画制作を続け、1930年頃には未来派の活動に短期間参加して多くのアーティストたちと交流を深めました。
大学卒業後は、ミラノでデザイナーとして職を得ますが、イタリアで差別的な人種法が制定されたことをきっかけに、1939年に渡米。
以降、ニューヨークを活動の中心とします。1950年代には、ニューヨークでもっとも成功したアートディレクターのひとりとして、注目も集めるようになりました。
晩年は、イタリアのトスカーナにアトリエを持ち、ニューヨークとイタリアを行き来する生活を30年以上続けていたレオーニ。
板橋区立美術館で、初めてのレオ・レオーニ展(1996)が開催された3年後の1999年に、レオーニはイタリアで89年の生涯に幕を閉じます。
レオーニは、20世紀のイタリアやアメリカにおいて、絵画やデザイン、絵本などの多彩な分野で活躍してきました。
恐らくレオーニの作品と聞いて皆さんが思い浮かべるのは、小さなさかなのお話『スイミー』や、愛らしいねずみのお話『フレデリック』などの絵本ではないでしょうか。
本展では、レオーニの絵本以外の制作活動を20世紀の文化史の流れに沿って紹介しています。
ここでは、その活動の一部をご紹介します。
1939年に渡米したレオーニは、ビジネス雑誌『フォーチュン』やCBS放送、MoMA(ニューヨーク近代美術館)などの仕事を手がけ、アメリカ屈指のアートディレクターとなります。
そして1959年、レオーニ初の絵本『あおちゃんときいろちゃん』を出版。本作は刊行から60年以上たってなお愛され続ける絵本のひとつです。
1961年になるとレオーニは、アーティストとしての活動に集中するためにイタリアに戻ります。
本展では、アメリカ時代から続く「プロフィール」シリーズや「黒いテーブル」シリーズなどを紹介。
ここでは、ブロンズ彫刻《プロジェクト:幻想の庭》などの見ごたえのある作品に注目です。
1959年に初めての絵本を出版してから、レオーニは自分自身の物語を絵で表現できる絵本制作を始めます。
はぼ1年に1冊のペースで制作を続けていたのだそう。
絵と文章をともに手掛けた物語絵本は、27冊にのぼります。
本展では、30年以上にもおよぶレオーニの絵本づくりの軌跡も紹介。
『スイミー』や『フレデリック』といった作品のほか、レオーニの最後の絵本である『びっくりたまご』も展示しています。
絵本以外にも、デザインや絵画・彫刻など多彩な活動をしていたレオ・レオーニのアーティスト活動に迫る本展。
デザインが好きの方は、ぜひ足を運んでみてください。
そしてミュージアムショップでは、本展展示作品をあしらった展覧会オリジナルグッズも販売しています。
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