
テーマは『世界の終わり』。ホラー体験が楽しめる展覧会が7月開催!【六本木ミュージアム】
2025年6月19日
野町和嘉―人間の大地/世田谷美術館
世田谷美術館にて「野町和嘉―人間の大地」が、2025年8月31日(日)まで開催中です。
本展では、写真家・野町和嘉の代表作を7つのテーマでに分けて紹介。50年にわたる足跡を辿ります。
野町和嘉は1972年、25歳の時にサハラ砂漠を訪れ、大きな転機を迎えました。
この時撮影した写真が認められ、世界各国のグラフ誌に掲載され、多くの人に衝撃を与え、話題を呼びます。
以降、世界各地の多様で過酷ともいえる風土と、その土地で深い信仰を支えに生きる人びとを撮り続けてきました。
本展は50年以上、世界を巡り続けた野町和嘉の活動の集大成とも言える展覧会です。
野町がアフリカ大陸奥地まで分け入った1970年代から1980年代は、人びとの暮らしが穏やかで安全だったようです。
しかし、その後政情不安が高まり、紛争が勃発。
現在も入国できない国が多くあります。
また2000年以降は、デジタル・デバイスや携帯電話の普及により、各地の暮らしは平準化されていきました。
野町は同じ場所を数年開けてくり返し訪れ撮影していくなかで、光景がどんどん変化していくのを実感したといいます。
本展で展示されている写真の世界は、もう今では見ることが難しい光景です。
貴重な地球のドキュメントとも言える野町の写真。
ぜひ、世田谷美術館でその光景をじっくりとご覧ください。
8月2日(土)には、野町和嘉による講演会が開催されます。
講師:野町和嘉(写真家)
日時:2025年8月2日(土) 15:00~16:30(開場は14:30)
申込方法:当日14:00より講堂前にて整理券を配布
会場:講堂
定員:140名
参加費:無料
その他:手話通訳付き
■公式サイトはこちら
また、2004年から企画展開催期間中の毎週土曜日に開催している名物イベント「100円ワークショップ」も実施します。
「野町和嘉―人間の大地」開催期間中は、砂漠の風景を想像し、描いた空を背景に砂が流れるサンドピクチャーを作ることができます。
日時:「野町和嘉―人間の大地」展 7月の毎土曜日、8月の毎金・土曜日 13:00~15:00
申込方法:時間中随時受付(ボランティアスタッフがご案内いたします)
※定員に達した場合、15:00より前に受付を終了する場合があります。
会場:地下創作室
対象:どなたでも
※小さいお子様は保護者の方がお付き添いください。
定員:先着150名
※受付はお席に人数分の空きができてからとなります(一度に10グループ[最大30名]まで)。
参加費:ひとつ100円
■公式サイトはこちら
本展関連イベントにも注目です。
自らを荒地願望症と称する写真家・野町和嘉の活動を紹介する本展。
失われつつある貴重な世界の姿を、ぜひこの機会にご覧ください。
公式図録のほか、本展に合わせたグッズも販売しているミュージアムショップもオススメです