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2025年9月29日
大ゴッホ展 夜のカフェテラス/神戸市立博物館
神戸市立博物館にて、「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」が始まりました。
世界中で愛される画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の作品が神戸に集結。
阪神・淡路大震災から30年となる2025年にスタートする本展は、神戸を皮切りに福島・東京へと巡回。
“誰もが知る画家”へと成長していくゴッホの軌跡を、約60点の作品とともに辿ります。
さらに、2027年に開催予定の第2期では、《アルルの跳ね橋》が約70年ぶりに来日。
両期を合わせると展示作品はおよそ100点にのぼる、まさに一大展覧会です。
「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」展示風景
もっとも有名な画家の一人として知られるゴッホですが、彼の人生は苦難の連続でした。
37歳という若さで世を去り、生前は無名の画家だったゴッホは、その10年ほどの短い画家人生の中で数多くの傑作を残しました。
ゴッホの死後、1908年から彼の作品を収集しはじめたのが、クレラー=ミュラー美術館の創設者、ヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869-1939)です。
本展は、すべて同館の貴重な所蔵品から構成されています。
左:ヘオルヘ・ヘンドリック・ブレイトナー《工場の少女たち》1898年頃、油彩/カンヴァス 右:ヨーゼフ・イスラエルス《ユダヤ人の写本筆記者》1902年、油彩/カンヴァス いずれもクレラー=ミュラー美術館所蔵 ⒸCollection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands.
第1章「バルビゾン派、ハーグ派」では、初期のゴッホに大きな影響を与えた画家、ヨーゼフ・イスラエルスなどの作品が並びます。
牧師一家の長男として生まれたゴッホは、16歳から働き始めます。
語学を活かしロンドンやパリの画商で働くも、美術品取引に興味を持てず解雇されます。
その後職を変えながら、オランダに帰国。1880年夏、ゴッホは画家として生きることを決意します。
「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」展示風景
従姉の夫で画家のアントン・マウフェ(1838-1888)に絵画の技術を学びながら、さまざまな質感のモチーフを描きました。
第2章「オランダ時代」では、彼のもとで制作していたとされる《麦わら帽子のある静物》などが展示されています。
「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」展示風景
ゴッホは、モネやルノワールといった、フランス印象派の画家たちからも大きな影響を受けました。
モネの豊かな色彩感覚やルノワールの柔らかな筆づかいに強く心を動かされたゴッホは、明るい色彩や光、陰影、構図などで彼らの手法を意識するようになります。
左:クロード・モネ《モネのアトリエ舟》1874年、油彩/カンヴァス 右:カミーユ・ピサロ《虹、ポントワーズ》1877年、油彩/カンヴァス いずれもクレラー=ミュラー美術館所蔵 ⒸCollection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands.
第3章「パリの画家とファン・ゴッホ」では、ゴッホが強く影響を受けたパリの画家たちの作品が紹介されています。
左:ピエール=オーギュスト・ルノワール《音楽家の道化師》1868年、油彩/カンヴァス 右:エドゥアール・マネ《男の肖像》1860年、油彩/カンヴァス いずれもクレラー=ミュラー美術館所蔵 ⒸCollection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands.
存在感が際立つ、ルノワールの《音楽家の道化師》。
ほぼ等身大で描かれたサーカスの道化師の姿が細部まで描き込まれています。
このほか、マネの初期の肖像画《男の肖像》など、貴重な作品群が展示されています。
「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」展示風景
新しい絵画表現を求める中、印象派の作品に触れる過程でゴッホの作品にも大きな変化が表れるようになりました。
経済的な理由でモデルを雇えなかった彼は、自身の顔や花瓶に生けた花をモチーフに色彩表現の試行錯誤を繰り返しました。
当時、早い筆さばきが重要だと語っていたゴッホは、このパリ時代でその筆致にも変化が見られるようになりました。
本章で紹介される《肖像画》や《石膏像のある静物》では、そんな彼の絵画表現の進化を感じられるでしょう。
今日知られる傑作を多く描いた期間に焦点を当てた、最終章「アルル時代」。
大都会での暮らしにストレスを感じていたゴッホは、1888年2月、パリから遠く離れた南仏の田舎町・アルルに活動拠点を移しました。
アルルの自然に魅了され、浮世絵で見た“理想の日本”をそこに重ね合わせた彼は、その美しさを鮮やかな色彩で描くことに夢中になっていきました。
本展でもっとも注目すべきは、約20年ぶりの来日が叶った《夜のカフェテラス(フォルム広場)》。
夜空の青色とカフェの黄色い明かりを基調とした鮮やかな本作は、黒やグレーで夜空を表現していた当時の西洋絵画では異例の色彩表現です。
「夜景」に強い思いを抱いていたゴッホは、実際に街頭に立ち、その風景を直接カンヴァスに描き留めました。
パリからアルルに移り、次々と新境地を開拓していったゴッホ。
新しい色彩表現に目覚めたこの「アルル時代」は、彼の苦難に満ちた生涯の中で、もっとも幸福な時代だったのかもしれません。
本展では、ゴッホ作品にちなんだオリジナルグッズも充実しています。
限定のミッフィーグッズや、人気文具ブランドとのコラボ商品など、ここでしか手に入らないアイテムも豊富!
会場内ミュージアムショップ
ゴッホらしい鮮やかな色使いのグッズが揃い、眺めているだけでも楽しめる内容です。
会場内ミュージアムショップ
会場周辺では、ホテルやレストランとのコラボメニューや、関連イベントも開催中です。
名作とともにゴッホの人生を辿る大注目の本展。
お出かけしやすくなった秋の始まりに、ぜひ会場に足を運んでみてください!