大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画/東京都美術館

大英博物館の日本美術コレクションが来日!2026年夏開催【東京都美術館】

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2025年12月4日

大英博物館の日本美術コレクションが来日!2026年夏開催【東京都美術館】

東京都美術館(東京・上野公園)にて、東京都美術館開館100周年記念「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画」が、2026年7月25日(土)より開催します。

本展では、イギリス・ロンドンの大英博物館が所蔵する4万点にもおよぶ日本コレクションから選りすぐりの作品を紹介。

イギリスから初里帰りの喜多川歌麿、円山応挙、葛飾北斎の貴重な肉筆画や、2000年代以降に大英博物館が新たに収蔵した傑作も展示されます。

また、日本、イギリス、アメリカの3か国に分かれて大切に保管されていた襖絵が、約150年ぶりに再会を果たします。

2025年11月28日(金)に、東京都美術館で開かれた記者発表会では、本展の見どころについて紹介されました。ここでは、その内容をご紹介します。

大英博物館の日本美術コレクションが上野に集結

1753年に開館した大英博物館は、世界を代表するミュージアムのひとつです。

同館の日本コレクションは、海外ではもっとも包括的なもののひとつと評されるほど、量・質ともに充実しています。

そのコレクション形成をささえてきたのは、ジャポニスムが流行した19世紀後半以来、日本の文化に魅了された人びとでした。

本展では、大英博物館の日本コレクションの形成に貢献した5人の人物について紹介します。

イギリスから初里帰りの作品も!

円山応挙《虎の子渡し図屏風》江戸時代・1781~1782年 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum

円山応挙《虎の子渡し図屏風》や英国ジョージ王子(のちの国王ジョージ5世)と久保田米僊(くぼたべいせん)の文化交流を感じさせる合作《蛍図》をはじめとした、初里帰り作品も展示されます。


英国ジョージ王子(のちの国王ジョージ5世)、久保田米僊《蛍図》明治時代・1881年 大英博物館蔵
© The Trustees of the British Museum

さらに、大英博物館コレクションを調査していた三笠宮彬子女王殿下によって再発見されて話題を集めている《法隆寺金堂壁画 九号壁 模本》も紹介。
こちらも、本展が初里帰りの作品です。

桜井香雲《法隆寺金堂壁画 九号壁 模本》明治時代・1880年 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum

3か国に分かれた襖絵が約150年ぶりに奇跡の再会!

2024年9月、「青森県中泊町の宮越家にある襖絵と大英博物館が所蔵する襖絵は一連の作品だったことが判明した」という記者発表会が行われ、日本美術の研究者や愛好家のあいだで話題となりました。

宮越家は、青森県中泊町尾別に所在する江戸時代から続く旧家です。

1920年、9代目・宮越正治氏が夫人イハのために建て、贈った離れ「詩夢庵(しむあん)」と枯山水・池泉庭園を融合した「静川園(せいせんえん)」が今も残る宮越家。

本展では、詩夢庵に収められた《春景花鳥図襖》と反対面にあたる《名所風俗図(清見寺・三保松原)襖》を展示します。

《春景花鳥図襖》桃山時代末~江戸時代初め 個人蔵

大英博物館が所蔵する《秋冬花鳥図襖》の反対面は、アメリカのシアトル美術館が所蔵していることは以前から知られていました。

これらの襖絵は元々、奈良の談山神社(たんざんじんじゃ)の重要な建物のために、狩野派の絵師によって描かれたと伝えられています。

日本、イギリス、アメリカの3か国に分かれた襖絵が約150年ぶりに奇跡の再会を果たす本展。この貴重な機会もお見逃しなく。

《秋冬花鳥図襖》桃山時代末~江戸時代初め 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum

《琴棋書画仙人図襖》桃山時代末~江戸時代初め シアトル美術館蔵(Eugene Fuller Collection) Photo: Susan A . Cole

 

大英博物館が大切に受け継いできた日本美術の名品を紹介する本展。

東京都美術館での会期終了後は、大阪中之島美術館(会期:2026年10月31日(土)~2027年1月31日(日))に巡回します。

続報もお楽しみに。

Ticket Present

本展のチケットを「5組10名様」にプレゼント!
〆切は2026年8月16日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます。