特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」/国立科学博物館

原石からジュエリーまで。宝石のすべてがわかる展覧会が今春、カハクで開幕

2022年2月9日

豪華な展覧会オリジナルグッズにも注目!気になる展覧会の最新情報を紹介

2022年2月19日より国立科学博物館にて、特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」が開催されます。

原石からジュエリーまで、宝石のすべてをあますことなく紹介する本展。

ジュエリー好きや鉱物好きなど、幅広い層から注目されている本展の内容をご紹介します♪

※展覧会詳細はこちら

会場に、巨大アメシストドームが出現!

アメシストとは、「紫水晶」とも言われ、熱水に溶け込んでいたシリカが地下の空隙に沈殿してできた結晶です。この結晶の周りを作る岩石は鉄分を多く含み、その鉄分が本来は無色である水晶の結晶構造に入り込むことで、アメシストを紫色に発色させています。


アメシストドーム

会場には高さ2.5メートルの巨大アメシストドームが登場! ドームの前で写真撮影も可能となっています♪

約200点の指輪でたどる、宝石の歴史に注目

原石から宝石としての特徴を最大限に引き出すための成形と研磨の工程を、まとめて「カット」と呼びます。

「カット」の出来栄えは原石の大きさや品質と同じくらい、宝石の評価を左右するのだそう。本展では、原石の採掘からカットの加工技術までを分かりやすく展示し、原石が美しい宝石になるまでの過程を紹介します。


(左)スカラベ 中王国時代、12-13王朝、紀元前1991-1650 アメシスト、金 国立西洋美術館所蔵 橋本コレクション
(右)ピラミッド形ダイヤモンドの指輪 15世紀 ダイヤモンド、金 国立西洋美術館所蔵 橋本コレクション

さらに本展では、国立西洋美術館から特別出品される「橋本コレクション」から、約200点の指輪を展示!

橋本コレクションは、古美術収集家・橋本貫志氏(1924-2018)が、1989年から2004年にかけて、年代・地域を限らずに集めた、世界に類を見ない宝飾品コレクションです。

本展では、「指輪」のカテゴリーに特化し、幅広い年代にわたる各宝石のカットを通じて「指輪が語る宝石の歴史」を紹介。200点の指輪がずらりと並ぶ展示室も楽しみですね♪

ハイジュエリーの輝きと技に迫る!

輝く宝石のルース(磨いた石)を、さらに美しくするために行われる宝石のセットを「仕立て」と呼びます。

本展ではこの「仕立て」の技術に着目し、 宝石を貴金属にセッティングする石留めの方法など、職人のこだわりを紹介します。


(左)2つのブレスレットに形を変えるネックレス 1955年 ヴァン クリーフ&アーペル所蔵
(右)葡萄の葉のクリップ 1951年 ヴァン クリーフ&アーペル所蔵

フランス・パリに本店を構えるハイジュエリーメゾン 、 ヴァン クリーフ&アーペルや、日本ならではの繊細なデザインが特徴的な、兵庫・ 芦屋発のジュエリーブランド、ギメルなどの数多くの逸品から、宝石職人が持つ「仕立て」の高い技術力を紹介します。


(左から)向日葵ブローチ ギメルトレーディング所蔵/蜜蜂ピンズ ギメルトレーディング所蔵

アルビオン アートのジュエリーコレクションも展示

世界的な宝飾コレクションを誇る、アルビオン アートのジュエリーコレクションも展示されます。

古代のメソポタミアやエジプトで作られた作品から20世紀の最先端のジュエリーまで、約60点を展示。人類が生み出してきた美の歴史が堪能できますよ。


(左)ジョルジュ・フーケ作 アルフォンス・ミュシャ作画/デザイン コルサージュ・オーナメント
個人蔵、協力:アルビオン アート・ジュエリー・インスティテュート
(中央)ロシア大帝エカテリーナ2世のエメラルド(18世紀中期) -ランデル、ブリッジ・アンド・ランデルによるセッティング(1830年頃)
-個人蔵、協力:アルビオン アート・ジュエリー・インスティテュート
(右)ヴュルテンベルク王室旧蔵 ピンク・トパーズとダイヤモンドのパリュール 個人蔵、協力:アルビオン アート・ジュエリー・インスティテュート

「Liquem」とコラボした展覧会オリジナルグッズも!

人気アクセサリーブランド「Liquem」とコラボした展覧会オリジナルグッズも販売されます。

中でも、本展限定カラーの「ピンクジュエル」のLiquemシグネチャーアイテム「チェリー」のピアスやイヤリング、リングに注目です。


「チェリーのイヤリング」2750円(税込) ©︎Liquem

カクテルに乗ったチェリーをイメージした、とてもかわいらしいアクセサリーを、展覧会の思い出に購入してみてはいかがでしょうか?

なお、「チェリー」の入荷は3月下旬を予定しています。詳しい入荷情報は、展覧会公式Twitterをご確認ください。

※「チェリー」のピアスとイヤリングは片耳に実が1粒ずつのデザインとなっています。写真のイヤリングは両耳分です。リングは2粒の実で1つのデザインとなっています。

まるで宝石みたいなユニークなお菓子も販売


(左)あめやえいたろう「カラーダイヤモンド」各3,240円(税込) ©︎あめやえいたろう
(右)ハラペコラボ「こうぶつヲカシ」各3,024円(税込)©︎ハラペコラボ

「こうぶつヲカシ」は、砂糖と寒天からできた和菓子の琥珀糖に、鉱物や宝石のイメージを加えたアート作品のようなお菓子です。
今回は特別に、本展で展示される鉱物を琥珀糖にしたオリジナル商品が販売されます。

また、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出す「ブリリアントカット」の理想的な輝きをモチーフにした、あめやえいたろうの「カラーダイヤモンド」も! ダイヤモンドの中でも特に希少なブルー、レッド、グリーン、ピンクの美しいダイヤをかたどったあめです。

こちらも本展限定の商品なので、お見逃しなく!

 

多種多様な宝石と、それらを使用した美しいジュエリーを一堂に集め、科学的、文化的な切り口から紹介する本展。

今注目の色鉛筆画家、長靴をはいた描(ねこ)さんの描き下ろしイラスト3点が特別展示されるなど、スペシャルなコラボレーションも目白押しです。


(左から)長靴をはいた描(ねこ) 描き下ろしイラスト 「シロナガスクジラ×ダイオプテーズ」/長靴をはいた描(ねこ) 描き下ろしイラスト 「ハチ公×モルガナイト」

特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」は、2月19日から6月19日まで開催! なお、本展は新型コロナウイルス感染防止のため、入場にはオンラインでの日時指定予約が必要です。

その他、詳しいチケット情報は展覧会公式サイトをご確認ください。

Exhibition Information

展覧会名
特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」
開催期間
2022年2月19日~6月19日 終了しました
会場
国立科学博物館
公式サイト
https://hoseki-ten.jp
注意事項

※展示内容や会期は変更になる場合があります。最新情報は展覧会公式サイトをご確認ください。