はじまりから、いま。1952ー2022/アーティゾン美術館

アーティゾン美術館のこれまでを、所蔵作品とアーカイブ資料で紹介

2022年2月18日

はじまりから、いま。1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡 —古代美術、印象派、そして現代へ/アーティゾン美術館

前身のブリヂストン美術館の開館から70年を迎えるアーティゾン美術館

現在、同館の所蔵する石橋財団コレクションの歴史をたどりながら、代表的な作品約170点を紹介する展覧会が開催中です。


展示風景

これまで開催した展覧会ポスターや、開館以来続く土曜講座の記録、美術映画シリーズなど。さまざまな資料を通じて美術館の活動の数々を振り返ります。

※展覧会情報はこちら

ブリヂストン美術館からアーティゾン美術館へ 70年の歩み

現在、アーティゾン美術館が所蔵する石橋財団コレクションは、2,800点にまでのぼります。古代美術から現在美術まで、古今東西幅広いジャンルを網羅する同コレクションがどのように形成されていったのか、70年の歴史を振り返りながら約170点を紹介。


展示風景

あわせて、これまで開催した展覧会のポスターや土曜講座の記録も展示します。ブリヂストン美術館の開館当初から続く土曜講座は、多くの美術史家や文化人、芸術家による貴重な公演が行われており、累計2300回を超えるそうです。


展示風景

展覧会ポスターがズラリと並ぶ空間は圧巻です! 行ったことのある展覧会ポスターを探してみるのも楽しいですよ。

石橋財団コレクションの拡がり

石橋幹一郎氏の没後、遺族によって個人コレクションが寄贈されたことで、それまでのコレクションがより豊かなものになりました。

なかでも幹一郎が収集した中国出身の画家、ザオ・ウーキーをはじめ、戦後フランスの抽象絵画は、ブリヂストン美術館創立者であり、父の石橋正二郎のコレクションと、現在のコレクションをつなぐ重要な位置づけにあります。


展示風景

また、幹一郎がその公開に尽力した日本および中国の書画・陶磁器などのコレクションも展示。あわせて1953年に立ち上げた映画委員会による、芸術家のアトリエ風景などを取材して制作した記録映画も上映されます。

開館初期のコレクションをまとめて展示

石橋財団コレクションは、1961年に寄贈された石橋正二郎の個人コレクションが基礎となっています。正二郎は日本近代洋画や西洋近代美術を中心とするコレクションを築き、美術館を設立することでそれらを広く一般に公開しました。


展示風景

また、欧米の美術館・博物館を数多く視察したことで古代美術にも関心を拡げ、開館後も積極的に収集しています。


展示風景

立ち姿が美しいヴィーナス像は、紀元前323-330年頃のもの。コレクションの時代やジャンルの幅広さがよく分かりますね。

ブリヂストン美術館の開館初期のコレクションをまとめて紹介し、正二郎による欧米外遊の記録を資料とともに振り返ります。

 

これまでのアーティゾン美術館の歩みを本格的に紹介する本展。

同館のすごいところは、なんといってもコレクションの幅広さ!好きな作品にきっと出会えるはずです。

なお、アーティゾン美術館への入館は事前予約が必要です。ご来館の際は公式サイトをご確認ください。