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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
2018年6月に、お台場パレットタウンの一角にオープンした森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス(以下、 チームラボボーダレス)。
光、色彩、運動との調和が作り出す美しいアート空間は、SNSで話題を呼び、大人はもちろん、子どもも一緒に楽しめる新感覚のデジタルミュージアムです。
2022年3月2日より「呼応するランプの森 ワンストローク、桜」など、毎年人気を博している春の景色が楽しめます。
2023年に東京都心部で新たなチームラボボーダレスが開館するのに先立ち、2022年8月末で閉館予定のお台場のチームラボボーダレス。そのため、お台場での「春景色」を鑑賞できるのは、今年が最後となります。
チームラボボーダレスは、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団である「チームラボ」によって作られたデジタルアートミュージアムです。
「境界のない1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する」をコンセプトに掲げ、さまざまなアートを鑑賞できる空間であるチームラボボーダレス。そのコンセプト通り作品ごとに境界はなく、アートが展示室を出て、ほかの作品とコラボレーションをしたり、影響を受けあったりしています。
同じ部屋でも、時間や季節によって違う表情を見せる作品群たち。何度も足を運びたくなるような新感覚なアート空間です。
非日常の空間に浸れるチームラボボーダレスは、SNSで話題を集め、連日多くの来館者で賑わいます。
初年度の年間来館者数は、単独のアーティストのミュージアムとして世界最多規模となる約230万人を記録。また、2019年の来館者数において、単一アート・グループとして、世界でもっとも来館者が多い美術館として世界記録にも認定されました。
「呼応するランプの森」は、人がランプの前に立ち止まって手をかざすと、最も近いランプが強く輝き、隣接するランプに一筆書きのように光が広がっていくユニークな作品です。
ランプ同士で呼応しあい、ポツポツと光り輝いていくようすは神秘的で、異世界にいる感覚に浸れます。
2022年3月2日より公開が始まる「呼応するランプの森 ワンストローク、桜」は、空間を明るくてかわいらしい桜色の光に包み込む、春の季節限定作品です。お台場で、一足早い桜を鑑賞している気分になりました。
また、青色やオレンジ色など計5色の光が輝く「呼応するランプの森 ワンストローク、春の野山」も、「呼応するランプの森 ワンストローク、桜」と一緒に登場します。
5色の光が時間ごとに代わっていくようすを見ていると、季節が移り変わりを感じることができますよ。
また「呼応するランプの森」で使用されているランプシェードは、ひとつずつベネチアン・グラスでていねいに制作されているとのこと。光が点灯していなくても、どっしりとした存在感があります。
部屋全体が鏡張りになっているので、足元にもランプの光が反射し、幻想的な光景が観られる「呼応するランプの森」。ぜひ注目してみてください。
滝をモチーフにして作られたインスタレーション作品「人々のための岩に憑依する滝」。本作は、チームラボボーダレスの象徴的な作品となっています。
中心には存在感のある岩が設置されており、登ったり、座ってみることも可能です。
この場所では、季節ごとの鮮やかな花や、ほかの部屋から訪れたアートと共鳴し、時が経つにつれてさまざまな形に変化していきます。
また、鑑賞者がアートに触れると姿が変わったり、壁に背中を合わせると、上から散ってくる花が開いたりするなど、人びとのふるまいや、ほかの作品の影響を受けながら変化し続ける空間は、同じ表情を二度観ることはできません。
その瞬間、その場にいた人たちだけが同じ感情を共有できるインスタレーション作品になっています。
「グラフィティネイチャー 山山と深い谷、レッドリスト」は、文化庁主催の「記念物100年」事業(2019年)での連帯企画として生み出された作品です。
高低差のある斜面には、絶滅の危機を調べた生物種のデータベースであるレッドリスト(Red List)に基づいて、国内において絶滅のおそれがあるサンショウウオなどの野生生物が登場します。
そうした絶滅危惧種の生物のほかにも、この場所にはたくさんの動植物たちが生息しています。そのすべてが、私たち鑑賞者が描いた作品になっています。
空間内に設置してあるお絵かきスペースで、お気に入りの色や柄を生き物たちに塗り、スキャンするだけで、世界でたったひとつの生物を生み出すことができますよ。
そうして作り出された生き物たちは、ほかの鑑賞者が描いた生き物を食べたり、食べられたりしながら、みんなでひとつの生態系をつくっていきます。
また、斜面に映るアートは、じっと立っていると足元から花が咲いたり、たくさん踏むと散ってしまったりと、私たち鑑賞者に反応します。サンショウウオは踏まれすぎると死んでしまうことも・・・。
作品と作品のあいだ、鑑賞者と作品のあいだ、鑑賞者と鑑賞者のあいだには境界はありません。その場にいる全員で、その瞬間の空間を形作っていくのです。
チームラボボーダレス内には、「グラフィティネイチャー」などで描いた絵を、缶バッジやタオル、Tシャツなどのグッズにして持ち帰ることができる「お絵かきファクトリー」があります。
そんなお絵描きファクトリーで2022年1月28日(金)より、A4のクリアファイルがすっぽりと入るトートバックが、新たに登場しました。
デザインは、自分で描いたものだけでなく、ほかの鑑賞者のデザインも組み合わせて選択できます。
友だちや家族はもちろん、知らない鑑賞者同士でコラボレーションできるうえ、好きなレイアウトのパターンを選べるので、まさに唯一無二のデザインが完成します。
こちらも鑑賞の思い出にいかがでしょうか。
作品ごとの境界を設けていない分、館内にアートのキャプション(説明文)はありません。
そのためチームラボボーダレスでは、位置情報を感知して作品を紹介するアプリケーションの利用を推奨しています。訪れる際は、こちらも併せてチェックしてみてくださいね。
「チームラボアプリ」についての詳しい情報は、公式サイトをご確認ください。
チームラボボーダレスは、「ボーダレス」と名につくように、空間全体がひとつのアート作品のようでした。
通常、美術館で作品を鑑賞をする際は、人がいることで作品の一部が隠れたりして、観えにくくなる場合があります。
しかしチームラボボーダレスは、人がいることで新しいアートが生まれ、新しい空間を鑑賞することができるので、人がいればいるほどより楽しめました。
そんな同館は、2023年に東京都心部において新たなチームラボボーダレスを開館する準備に入るため、2022年8月31日をもって閉館します。
今回ご紹介した、「呼応するランプの森 – ワンストローク、桜」をはじめとする、春の季節限定作品がお台場で楽しめるのは今年が最後となりますので、お見逃しなく。