出版120周年 ピーターラビット™展/世田谷美術館

ピーターラビット™のバースデイパーティが世田谷美術館で開催中!

2022年4月15日

出版120周年 ピーターラビット™展/世田谷美術館

スフマート Sfumart スペシャルコラム 出版120周年 ピーターラビット™展 世田谷美術館
内覧会で特別な許可を得て撮影しています。

世界中で愛されているいたずら好きのウサギ、ピーターラビット™。1902年、フレデリック・ウォーン社から刊行されたシリーズ最初の絵本である『ピーターラビットのおはなし』が、2022年に出版120周年を迎えます。

そんなピーターラビットの誕生をお祝いする展覧会「出版120周年 ピーターラビット™展」が、世田谷美術館にて開催中です。

本展では、ピーターラビットの誕生前夜から今日に至るまでの歩みを、物語の原点となった絵手紙や原画など約170点の作品で紹介。展示室はピーターラビットの世界観に入り込めるかわいらしい空間になっています。

本記事では、展示室のようすや気になる展覧会オリジナルグッズなどをレポートします。

※展覧会詳細はこちら

ピーターラビット誕生前夜

「ピーターラビット」シリーズの作者であるビアトリクス・ポター™(1866-1943)は、イギリス・ロンドンの裕福な家庭に生まれました。

乳母と家庭教師に育てられたビアトリクスですが、彼女の母は大変厳しい人物で、同年代の友だちと付き合うことは許されなかったそうです。

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一日の大半を子ども部屋で過ごしていたビアトリクス。そんな彼女の楽しみは、絵を描くことでした。

絵を描くことが大好きなビアトリクスは、静物画を描くこともありましたが、ウサギやカエルなどの小動物を好んで描いていました。

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(左)白ウサギ『不思議の国のアリス』より ビアトリクス・ポター 1892年
(右)きつねどんとうさぎどん『リーマスじいやの物語』より ビアトリクス・ポター 1893年 いずれも、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(リンダー・コレクションからの寄贈)

本展では、ビアトリクスが挿絵画家として描いたグリーティングカードのほか、彼女のお気に入りだった物語『不思議の国のアリス』や『シンデレラ』をモチーフにした素描なども展示しています。

ビアトリクスの高い観察眼で描かれるウサギはどれも愛らしく、のちに誕生するピーターラビットの面影が感じられますよ。

『ピーターラビットのおはなし』の原点となった手紙を日本初公開!

『ピーターラビットのおはなし』誕生のきっかけとなった、ビアトリクスの元家庭教師の息子に宛てられた絵手紙は、1893年に書かれました。その絵手紙には、私たちが良く知る青い服を着たいたずら好きのウサギ、ピーターとその3匹の妹たちであるフロプシー、モプシー、カトンテールの姿が描かれています。

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ノエル・ムーア宛ての絵手紙 ビアトリクス・ポター 1893年9月4日付 ビアーソン PLC

この絵手紙に登場したウサギたちのお話は、1902年に『ピーターラビットのおはなし』として出版されると、またたく間に大ヒット! ビアトリクスはベストセラー絵本作家の仲間入りを果たしました。

本展では、その貴重な絵手紙の直筆オリジナルを展示。こちらは日本初公開となります!

『ピーターラビットのおはなし』彩色画全点を一堂に展示

本展では、日本語版の絵本では掲載されなかった挿絵の原画を含めた『ピーターラビットのおはなし』の彩色原画を一挙に公開します。なお、挿絵はビアトリクスによる原画が現存せず、2010年に再制作されたものも含まれています。

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(左)《『ピーターラビットのおはなし』挿絵原画》 ビアトリクス・ポター 1902年 ウォーン・アーカイブ/フレデリック・ウォーン社
(中央)《『ピーターラビットのおはなし』挿絵原画》 ビアトリクス・ポター 1902年 ウォーン・アーカイブ/フレデリック・ウォーン社
(右)《『ピーターラビットのおはなし』挿絵原画》 ビアトリクス・ポター 1902年 ウォーン・アーカイブ/フレデリック・ウォーン社
© Frederick Warne & Co. Ltd, 2017

展示室内は『ピーターラビットのおはなし』の世界が体感できるユニークな構成となっています。あらすじを踏まえながら、展示のようすを少しご紹介していきます。

あるところに4匹の小ウサギがいました。名前は、フロプシーとモプシーとカトンテール、それからピーターです。そのなかでもピーターはいたずらが大好きなウサギでした。

ある日、お母さんは出かける前に「野原か森の小道に行ってもいいけれど、マグレガーさんの畑には入ってはいけませんよ」と4匹の小ウサギに言いつけます。実はピーターたちのお父さんは、マグレガーさんの畑に入って事故にあい、肉のパイにされてしまったのです。

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「さぁ、行っておいで。いたずらするんじゃありませんよ。」と、お母さんに青い服を着せてもらっている有名なシーンを再現した展示も! こちらは撮影可能なスポットです。

フロプシーとモプシー、カトンテールの3匹はいい子だったので、お母さんの言いつけを守って森の小道で遊んでいました。しかし、ピーターだけはお母さんの言いつけをやぶり、マグレガーさんの畑を大冒険! 無理やり木戸の下から畑に入り込みます。

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ピーターがマグレガーさんの畑に入り込むシーンも再現展示があります。こちらも撮影OKです。

畑に忍び込んだピーターは、レタスやラディッシュなどおいしい野菜を食べてしまいます。ところがマグレガーさんと出くわしてしまい、さあ大変! このあとピーターは、どうなってしまうのでしょうか。

お話の続きは、本展で展示されている原画をたどって確かめてみてくださいね。

展示会場内は、一部のエリアが撮影可能となっています。

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内覧会で特別な許可を得て撮影しています。

展示室入口では、マクレガーおじさんに追いかけられているピーターと一緒に、記念撮影ができます♪

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内覧会で特別な許可を得て撮影しています。

また、展示室内では畑でラディッシュをおいしそうに食べているピーターも。絵本の世界から飛び出てきたピーターと一緒にたくさん写真を撮ってみてはいかがでしょうか。

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内覧会で特別な許可を得て撮影しています。

美術館ロビーと展示室入口のほかにも、展示室内には4か所のフォトスポットがありますよ。

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内覧会で特別な許可を得て撮影しています。

イギリス湖水地方の「ザ・ワールド・オブ・ビアトリクス・ポター・アトラクション」が特別に制作した、高さ180cmの特大バースデーケーキが登場! こちらも撮影OKです。ピーターラビットの誕生日を一緒に祝ってみては?

なお撮影の際は、美術館の指示に従ってくださいね。

展示室内には、本展の特設ショップが登場!

スフマート Sfumart スペシャルコラム 出版120周年 ピーターラビット™展 世田谷美術館

リバティプリントのぬいぐるみや、本展のメインビジュアルをプリントした雑貨など、ここでしか買えない展覧会オリジナルグッズが目白押しです。

スフマート Sfumart スペシャルコラム 出版120周年 ピーターラビット™展 世田谷美術館
公式図録 2,640円(税込)

本展に出品された作品と資料約170点を掲載した、大ボリュームの公式図録も販売されています。

図録には、『ピーターラビットのおはなし』の原点となったノエルに宛てた絵手紙のほか、これまで日本語翻訳版には掲載されてこなかった貴重な彩色画も勢ぞろい! また、ウェッジウッドのマグカップなど懐かしいグッズや、ビアトリクス・ポターの愛した湖水地方のグラビアもフルカラーで掲載されていますよ。

※商品のデザインや価格は、予告なく変更する場合がございます。
※グッズは数量限定のため、品切れとなる場合がございます。

本展の音声ガイドは、俳優・シンガーソングライターの松下洸平さんが担当します。

スフマート Sfumart スペシャルコラム 出版120周年 ピーターラビット™展 世田谷美術館 松下洸平

 

東京展の公式サポーターにも就任された松下さん。音声ガイドのナビゲーターは本展が初挑戦だといいます。作品の見どころやピーターラビットの世界をより楽しく松下さんが案内してくれますよ♪

ぜひ、音声ガイドも活用して展覧会をご覧ください。

 

世界中で今もなお愛され続けているピーターラビットを紹介する本展。

東京展終了後、あべのハルカス美術館と静岡市美術館に巡回が予定されています。

なお、本展は新型コロナウイルス感染症対策のため、会期中の土日・祝休日および5月2日(月)は日時指定券を販売しています。詳しくは展覧会公式サイトをご確認ください。

Exhibition Information

展覧会名
出版120周年 ピーターラビット™展
開催期間
2022年3月26日~6月19日 終了しました
会場
世田谷美術館 1階展示室
公式サイト
https://peter120.exhibit.jp
注意事項

※新型コロナウイルス感染症の感染予防および拡散抑制のため、ご入館に際し、マスクの着用と検温等のご協力をお願いしております。
※会期中の最新情報は展覧会公式サイトtwitter等でお知らせします。

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