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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
本城直季 (un)real utopia/東京都写真美術館
都市の姿をジオラマのように写す写真家、本城直季。現在東京都写真美術館では、本城の個展が開催中です。
展示風景
初の大規模個展となる本展では、代表作から未公開作まで約200点を一挙に紹介。本城作品の持つ不思議な魅力に触れられる貴重な機会です。
※展覧会情報はこちら
本城直季は、都市の姿をジオラマのように撮影する写真家です。その独特の表現は、カメラのレンズとセンサーの位置や角度自分で組み合わせる大判カメラの「アオリ」を利用して生み出されています。
展示風景
本城は生まれ育った場所や世界に不思議な違和感を持ったことがきっかけとなり、これまで制作を続けてきたそうです。
その作品はまるでミニチュアの世界のようで、私たちにこの世界のリアルさと不完全さを感じさせます。さらには作家の世界を見るあたたかいまなざしも感じられるようです。
展示風景
展示室の始まりでは、独自の技法を生み出すまでの試行期の作品なども展示されていますよ。
初の大規模個展となる本展。
木村伊兵衛賞を受賞した「small planet」シリーズが一挙に公開されています。
展示風景
ミニチュアのように見える不思議な作品が並びます。本シリーズは本城によると「実は人が見ている目線にとても似ている」のだそう。
作品を観ていると非現実的な風景に見えるのですが、近づいてよく見ると・・・リアルさが感じられるのも面白いですよ。
アフリカのサバンナを切り取った初公開シリーズ「kenya」も展示されています。
展示風景
これまで都市の姿を数多く残してきた本城。「kenya」を制作するなかで、草木が生えたり、それを動物が食べたりして絶えず風景は変化していること、ケニアの草原の風景は自然と動物によって作られていることに気づいたそうです。
本城の手にかかれば、壮大なケニアのサバンナも立派なキリンも、箱庭に配置されたかのようにミニチュア化して見えます。
本城の被写体の多彩さにも注目です。
東日本大震災発生から3ヶ月後の東北を写した「tohoku 311」シリーズなども展示。
展示風景
さらにはオリンピックイヤーの東京を被写体とした本展のための撮り下ろし作品も公開されています。
展示風景
本城直季の作品を約200点展覧する本展。これまでの仕事を紹介しつつ、写真家・本城直季の目を通して見る自らの“まち”の不思議を堪能することができますよ。
本展はオンラインによる日時指定予約が推奨されています。ご来館の際は、公式サイトを良くご確認ください。