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2024年11月1日
アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真/東京都写真美術館
近代日本写真史における前衛写真について紐解く展覧会が、東京都写真美術館にて開催中です。
「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」展示風景
近年再評価されつつある、日本の前衛写真。戦禍に飲まれ、今まで隠れてしまっていた作品を通して、自由に表現できる大切さと、写真で表現できることの幅広さを実感できる展示となっています。
※展覧会情報はこちら
前衛写真が大阪を中心に盛んとなるきっかけは、雑誌や写真集などを中心に同時代の海外の作家の作品に触れたことでした。
『フォトタイムス』(1924年創刊 フォトタイムス社)『アサヒカメラ』(1926年創刊 朝日新聞社)などの写真雑誌のグラビアページや海外作家特集などにおいて、ウジェーヌ・アジェ、マン・レイなどの作家が紹介されます。
「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」展示風景
写真美術館の収蔵作品の中から、この時代に発表された名だたるヨーロッパの写真家の作品を紹介します。
日本の前衛写真の中心にあったのはアマチュアの写真家が集い、活動をしていた「浪華写真倶楽部」でした。
またその後「丹平写真倶楽部」や「芦屋カメラクラブ」、「アヴァンギャルド造影集団」といったクラブが続々と結成しました。
「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」展示風景
これらのグループの作品を通して、もっとも盛んに前衛写真の活動を行った関西の写真家の作品に注目します。
名古屋の前衛写真は評論家や詩人、写真家が協同するような形で結成されていきます。
「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」展示風景
また、福岡では「古い(フルイ)」の逆さ読みで「イルフ」と名乗った「ソシエテ・イルフ」が結成されました。彼らは名古屋の前衛写真からも影響を受け、シュルレアリスムや抽象芸術といった「新しい」美のありかたを探求し、実践しました。
地域ごとに目指していることが少し異なったり、影響を受け合ったりと、日本の前衛写真は今後さらに研究が進むことでしょう。
当時の全く新しかった表現の数々を楽しめますよ。
なお、本展は日時指定予約を推奨しています。ご来館の際は公式サイトをご確認ください。