2022年7月11日

広がるミュージアムグッズの魅力♪ 大澤夏美さんの新著2冊を紹介&インタビュー!

ミュージアムグッズへの想いが詰まった新刊2冊をピックアップ!

博物館や美術館へ訪れると、鑑賞後に立ち寄りたくなるミュージアムショップ。何気なく目にしがちですが、実はそのグッズの制作の裏には博物館・美術館側の色んな想いが詰まっています。

“ミュージアムグッズ”が持つ魅力を紹介するミュージアムグッズ愛好家・大澤夏美さんの新著『ときめきのミュージアムグッズ』『ミュージアムグッズのチカラ2』が好評発売中です。

2冊立て続けに出された新著はどちらも「ミュージアムグッズ」を扱いながら、異なる視点で発見がいっぱい!

本記事では、新著の見どころについて紹介。記事後半では、大澤夏美さんへ取材し、新著のことや近頃のミュージアムグッズ業界などについて聞いてみました!

テーマはときめき!?『ときめきのミュージアムグッズ』

『ときめきのミュージアムグッズ』は、ときめきをテーマにグッズを紹介するユニークな一冊です。

内容は「きらめきのミュージアムグッズ」「躍動するミュージアムグッズ」「物語を紡ぐミュージアムグッズ」の3章立て。表紙も美しく、すでにどんな内容なのかワクワクしてきます!

『ときめきのミュージアムグッズ』(玄光社)本体1,800円+税

タイトルの通り、今回の著作で大澤さんは来館者の想いや「ときめき」を大事にしたのだとか。

本の後半では「私たちの思い出のミュージアムグッズ」というコーナーがあります。こちらはSNSで「#思い出のミュージアムグッズ」を募集したものを一部掲載しているそう! ミュージアムグッズと共にある、それぞれの大事な思い出をのぞくことができますよ。

美しい中身にもときめき♪

グッズとしての魅力を紹介すると同時に、博物館の魅力もたっぷり分かるとっておきの一冊です。読めば「博物館に行きたくなる」こと間違いなしですよ。

シリーズ化に期待!『ミュージアムグッズのチカラ2』

前著『ミュージアムグッズのチカラ』に続く第2弾となる『ミュージアムグッズのチカラ2』

博物館側の想いにとことん寄り添った本作では、博物館へのインタビューやグッズが生まれる制作の裏側を余すことなく知ることができます。

『ミュージアムグッズのチカラ2』(国書刊行会)本体1,800円+税

大澤さんに続編を期待してもいいか聞いたところ、新型コロナウイルスが落ち着いたら、海外編も出したいなと考えているのだそう! こちらは後のインタビューで詳しくお聞きしてみたいと思います。

あなたのお気に入りのミュージアムグッズも載っているかも? ぜひ“推しグッズ”を探してみてくださいね。

ミュージアムグッズ業界の気になるあれこれを聞いてみた!

ここからは大澤夏美さんから新著のことや、現在のミュージアムグッズ業界について聞いてみました!

──『ときめきのミュージアムグッズ』は、写真やデザインがオシャレな雑誌のようで目でも楽しむことができましたが、どんな風に制作されたのですか?

写真は、書籍の制作もしていただいた「調度株式会社」の皆さんに撮影をお願いしました。スタイリングが美麗ですよね! 私自身、「この表現素敵だな」と思うことも多く、大変勉強になりました。

デザインは『ミュージアムグッズのチカラ』シリーズと同様に、札幌のデザイナーである坂田亜沙美さん(シオリグラフィック)にお願いしています。坂田さんは大学の同期なのですが、当時から彼女はロマンチックでエレガントなデザインもすごく上手いと思っていたんです。ですので、彼女の本領発揮!なデザインになっているかと思います。

写真やデザインがそんな風に美麗ですので、文章も堅苦しくならないように、たっぷりと空気をはらんだカーテンのようなふくらみと余裕を持たせたいと思って取り組みました。自分の中で新たな挑戦でしたね。

──『ミュージアムグッズのチカラ』の海外編、とっても気になります!

現段階では勝手にそういったことができればいいなと(笑)。ヨーロッパ編、アジア編、アメリカ編などで分けたりして。日本のミュージアムグッズはどれも素敵ですし、海外と比べて引けを取らないと思います。しかし、アメリカにはMuseum Store Associationのような団体があり、ミュージアムショップの非営利性を考え、働く人を支援する仕組みづくりなどは非常に先進的だなと思っています。

『ミュージアムグッズのチカラ』シリーズは、背後に横たわる社会の在り方を含め、その国の博物館の独自性を紹介し、読者の皆さんと一緒に考えていけるものにしていきたいなと思いますね。

──『ミュージアムグッズのチカラ』が2021年に刊行されて1年経ちましたが、この1年で大澤さんが感じたミュージアムグッズ界隈の変化はありましたか?

2022年になってからは、少しずつ規模の大きめな企画展も開催されるようになってきましたが、まだミュージアムグッズやショップに参入する業態や会社が増える、という段階ではないかもしれません。

博物館法が改正になり、文化観光を重要視する側面も明らかになりました。個人的には「文化観光としての博物館の大切さや魅力を発信すること」にミュージアムグッズをぜひ活用してほしいと思っています。最近では、「ミュージアムグッズ、実は私たちも作りたいと思っていて・・・」とお声がけを頂く機会もありました。

私の著作を参考にしていますというお声も頂きますので、ミュージアムショップに関わる人たちが交流したり、お悩みを相談出来たり、一緒に研究したり、知見をシェアしたりできる場が欲しいなと思っています。無いなら私が作るか?とも!模索中ですね。

──大澤さんはミュージアムショップに行った際、大体どのくらい滞在されるのでしょうか?

ざっとショップ全体を見て、オリジナルグッズをチェックして、自分の気持ちに素直に欲しい物も探して・・・滞在時間は意外に短いと思います。

実は他のお客様のお話に耳を立てています・・・。「これ、この部分がすっごくかわいい」「これは買っても使わないな」とか、みんなどんなことを考えてショップにいるんだろう?とリサーチしていることの方が、自分の買い物より面白いのかもしれません。

ユニークな視点からミュージアムグッズを紐解く2冊、どちらも気になりますね!

『ときめきのミュージアムグッズ』は電子書籍も発売中なので、電子派の方もぜひ手に取ってみてくださいね。

そして大澤さんは夏も大活躍! 7月26日~8月7日に、札幌の大丸藤井セントラルで「北海道のミュージアムグッズのチカラ」というフェアを行われます。『ミュージアムグッズのチカラ』シリーズ、『ときめきのミュージアムグッズ』を並べるのはもちろん、本の中から北海道のミュージアムグッズを一部店頭で展示と販売も予定しているそうです。

また、7月15日発売のBRUTUS 8月号No. 966が「通いたくなるミュージアム」特集とのこと。そこでは、ミュージアムグッズにまつわるページの企画の協力をされ、ミュージアムグッズ制作やミュージアムショップ運営を手掛ける株式会社East代表の開 永一郎さんとの対談も予定していますよ。

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