風刺画/10分でわかるアート
2023年3月29日
揃い踏み 細川の名刀たち /永青文庫
永青文庫で、「揃い踏み 細川の名刀たち ―永青文庫の国宝登場―」が開催中です。
本展では、永青文庫が所蔵する国宝の刀剣4口を約8年ぶりに展示。さらに、選りすぐりの刀装金具も一挙公開します。
永青文庫の設立者・細川護立(ほそかわ もりたつ、1883-1970)は、禅僧の書画や近代絵画、東洋美術のみならず、稀代の刀剣コレクターとしても知られます。
そんな護立が刀の世界に本格的に足を踏み入れたのは、学習院中等学科在学中の10代の頃でした。
細川侯爵家に「御刀掛(おかたながかり)」として出入りしていた肥後金工師の末裔・西垣四郎作(にしがき しろさく)や、刀剣愛好家でもあった細川家の家政所職員らとともに開いた研究会で刀剣の目利きを学び、審美眼を磨いていきました。
「刀 銘 濃州関住兼定作(歌仙兼定)」
室町時代(16世紀) 永青文庫蔵
本展では、国宝全4口をはじめ、近年ゲームで人気を集める「刀 銘 濃州関住兼定作(歌仙兼定)」などを展示。護立の眼によって集められた名刀を蒐集エピソードとともに紹介します。
江戸時代、細川家が治めた熊本で発展した鐔(つば)などの刀装金具を「肥後金工」と呼びます。
その主な流派には林派、平田派、西垣派、志水派があり、それぞれが個性的な刀装金具を生み出しました。
目貫 後藤家作 桃山~江戸時代 永青文庫蔵
永青文庫が所蔵する刀装具には、肥後金工などの代表作が多数含まれています。
そこで本展では、永青文庫が所蔵する選りすぐりの刀装金具を一挙に展示。小さな世界にほどこされた繊細な技も、刀剣と一緒に楽しんでみてください♪
本展開催に合わせ、文京区が主体となり、永青文庫の周辺施設でPCブラウザ&スマホアプリゲーム「刀剣乱舞 ONLINE」とのコラボ事業「細川の名刀と巡る文のみち~目白台・関口の雅~」を展開します。
●永青文庫周辺のスポットをめぐるスタンプラリー
期間:前期:1月14日~3月5日、後期:4月22日~5月7日
●肥後細川庭園、ホテル椿山荘東京、東京シティアイ(KITTE)でのパネル展示
(3月6日~4月21日を除く会期中。東京シティアイは1月14日~2月10日の期間限定展示)
●ホテル椿山荘東京 コラボスイーツ(抽選制)、特別宿泊プラン
●肥後細川庭園でコラボ限定オリジナルグッズを販売
※コラボ内容は変更になる可能性があります。最新情報および詳細は特設サイトをご確認ください。
永青文庫のコレクションを代表する国宝の刀剣4口全てを、約8年ぶりに公開する本展。
『季刊永青文庫』119号 800円(税込)
『季刊永青文庫』119号では、本展に展示されている国宝4口を詳しく紹介。展覧会と一緒に『季刊永青文庫』を購入すると、より細川護立が心酔した刀の世界が堪能できますよ◎
本展は、混雑緩和を目的としたオンラインによる日時指定予約制です。賛助会員など入場無料の方も、すべてのお客様は予約が必要です。
※予約せずにご来館された方は、時間枠の定員に空きがある場合に限り、入館可能。
※電話での予約は不可。