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2024年11月1日
世界のブックデザイン2021-22/印刷博物館
印刷の文化を広く公開する印刷博物館(東京・小石川)で、世界最高峰のブックデザインを間近に鑑賞できる展覧会が開催中です。
印刷博物館で毎年恒例となっている「世界のブックデザイン展」。
本年は、2022年2月にドイツで開催された「世界で最も美しい本2022コンクール」で選ばれた受賞図書とともに、日本の「第55回造本装幀コンクール」をはじめ、ドイツ、オランダ、オーストリア、フランス、カナダ、中国で開催されたコンクール入賞図書を加えた約160点を展示します。
今年は使い捨て手袋をつけてどの本でも手に取ることができるようになりました!椅子も設置してあるので、ルールを守りつつ、すみずみまで計算しつくされた本を観察してみてくださいね。
ドイツ・ライプチヒで開催される「世界で最も美しい本コンクール」は、世界各国から美しい本を集め競う名誉あるコンクールです。
つまり、さまざまな言語を使用した本が世界からやってくるわけです。それではどんなところを重視するのか?
たとえば、本の内容に対してのデザイン、手に取った時の読みやすさなど、多様な視点から評価されます。もうひとつ興味深い点として、審査員が毎年変わるので、評価のされ方も微妙に異なるとのこと。
毎年のコンクールでありながら、毎回新鮮な気持ちで受賞作を心待ちにすることができそうですね!
本展をキュレーションした寺本美奈子さんに、おすすめのデザインを聞いてみると中国の『浮生六記』を紹介してくれました。
『浮生六記』は、著者が亡き妻を追憶した自伝的エッセイです。
めくっていくと始まりと終わりがつながっているような不思議なデザインとなっています。とても繊細なつくりなので、そっと優しく手に取ってくださいね。
そして展示室奥では、トッパンの印刷テクノロジーを紹介したコーナーもあります。色見本と、実際に出来上がったパンフレットを見比べてみると、作品のコンセプトや世界観に合うようにインクの調整や製本に関する工夫をしているなど発見が沢山ですよ。
取材日は平日でしたが、多くの人でにぎわっていました。思い思いに本を吟味したり、友人と感想を言い合ったり。
印刷博物館には常設展もあるので、印刷の歴史ごとまるっと楽しめますよ(常設展は有料)。
なお、会期中は日本造本装幀コンクール受賞作について聴くことができるトークイベントや、ワークショップなども開催されます。こちらもお見逃しなく!
https://www.printing-museum.org/experience/event/