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柚木沙弥郎と仲間たち

《型染カレンダー 1946年3月》 芹沢銈介

100歳を迎えて今なお、現役の染色家として老若男女の心をとらえる作品を生み出している柚木沙弥郎(ゆのきさみろう・1922~)。柚木の歩みを語る上で欠かせないものに、同時代を共に歩んできた仲間たちの存在があります。「自分は幸運にも長く生きただけで、他にも一緒にやってきた評価されるべき仲間がいるのです」と柚木は語ります。

本展では、柚木の染色作品を中心に、ともに切磋琢磨してきた陶芸家の武内晴二郎(1921~1979)や舩木研兒(ふなきけんじ、1927~2015)、柚木に熱意を込めて民藝の本義を伝えた工芸家・鈴木繁男(1914~2003)の作品をあわせ紹介します。また、柚木の師である染色家・芹沢銈介(1895~1984)を中心に結成された染色家の団体「萌木会」に集った仲間たちも取り上げます。

彼らは、日本民藝館の創設者・柳宗悦(1889~1961)はじめ濱田庄司(1894~1978)や河井寬次郎(1890~1966)、バーナード・リーチ(1887~1979)、芹沢ら初期の民藝運動を推進した作家たちに影響を受け、民藝運動に参画し、制作に励んだ工芸作家たちです。

「いつでも気持ちの中に今日の我々の生活をもっと健全で快適なものにしたい」という思いにあふれた柚木と仲間たちの作品は、見るものに日々生きる喜びを与えてくれるでしょう。

Event Information

展覧会名
柚木沙弥郎と仲間たち
開催期間
2023年8月23日~9月3日 終了しました
開館時間
10:00~18:30
※19:00閉場
※最終日(9月3日)は15:30まで(16:00閉場)
入館料

一般1,200円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料

公式サイト
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/yonokisamiro/

Venue Information

主催
NHK財団、日本民藝館
会場

大阪髙島屋7階グランドホール