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微粒子の呼吸

トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2024 成果発表展

前田耕平
《Performance 1(江戸川河口)》 2023 パフォーマンス
Photo: Toma Yamasaki

エド・カー
《FOX TOOTH》 2023 和紙にヨモギで現像した写真、35mm フィルム

エドウィン・ロウ
《In Searching for the Individuations of Technological Thinking》 2024 映像

辻?梨絵子
《つながりについての雑談(ゴッドペアレント、ルームシェア、 名付け)》 2023 映像

西 毅徳
《Koive》 2023 吊りバンド(スチール)

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、2006年よりレジデンス・プログラム「クリエーター・イン・レジデンス」を開始し、東京や海外の派遣先を舞台に、さまざまな分野で活動するアーティストたちへ滞在制作の機会を提供しています。

私たちは、自然災害や環境破壊といった地球規模の問題から、経済格差、人種や文化、思想等の相違によって生まれる非対称な権力構造による社会的問題、またこのような複雑な状況が個人の生活や精神面に及ぼす影響など、急速な変動の中で日々さまざまな課題に直面しています。この不確実な日常を生きるには、その起因を問い直すとともに、物事を転換させるための主体的な活力や知性、そして既存の枠組みや価値観に捉われない、新たな方法論を編み出す想像力/創造力を共有することが、ひとつの糸口となりうるのではないでしょうか。

今回紹介する11名のアーティストは、世界各国の都市でのレジデンス滞在をとおして、その鋭敏な感覚と多種多様なまなざしで、自身を取り巻く生態系を観察し、そこに潜むさまざまな生命の活動や創造的実践の息吹に耳を澄ませました。彼らの作品は、目の届かない場所で息づく小さなエネルギーの交換を掬い上げ、そこから形成される有機的な営みを手がかりとして、この多層的な世界の未来に向けた、共生の新たな様態を模索します。

本展の第1期では、TOKASレジデンシーに滞在した4名のアーティストがテーマ・プロジェクトとして「都市を取り巻くエコロジー」を主題に、対話や議論を重ねながら制作活動に取り組んだ成果を発表するほか、海外からの招聘作家2名の作品を展示します。第2期では、日本から海外の提携機関に派遣された作家5名が、それぞれのレジデンスでの滞在制作の成果を発表します。

第1期:6月29日~8月4日
アーティスト:エド・カー、キム・ウジン、ネストール・シレ、前田耕平、松本美枝子、エドウィン・ロウ
第2期:8月17日~9月22日
アーティスト:大野由美子、谷崎桃子、辻?梨絵子、仲本拡史、西 毅徳

Event Information

展覧会名
微粒子の呼吸
トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2024 成果発表展
開催期間
2024年6月29日~9月22日 終了しました
開館時間
11:00~19:00
(入場は閉館30分前まで)
休館日
月曜日 (7/15、9/16は開館)、7/16、9/17
入館料

無料

公式サイト
https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2024/20240629-7317.html
お問い合わせ

03-5689-5331

Venue Information

会場
トーキョーアーツアンドスペース本郷
主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペース