これから開催

特別企画展「発掘!大名たちの蔵屋敷-「天下の台所」に集う米・物・人-」

佐賀藩大坂蔵屋敷絵図 元禄5年(1692) 日本生命保険相互会社蔵【大阪市指定文化財】

米切手 文化10年(1813) 大阪歴史博物館蔵

鍋島 江戸時代中期頃(17世紀末~18世紀前葉) 佐賀藩蔵屋敷跡(北区) 大阪市教育委員会蔵

泡盛の瓶 江戸時代中・後期(18世紀後半~19世紀前半) 中之島蔵屋敷跡(北区) 大阪市教育委員会蔵

化学陶磁器 明治時代前半(19世紀後葉) 中之島蔵屋敷跡(北区) 大阪市教育委員会蔵

江戸時代の大坂は天下の台所として大いに栄えていました。多くの藩は、年貢米や特産品を売りさばくため、中之島とその周辺に蔵屋敷を構えました。その数は天保年間(1840年頃)には120邸あまりに達しました。本展では、日本各地の諸藩の財政を支えると同時に、堂島米市場誕生をはじめ大坂発展の原動力となった蔵屋敷について、最新の発掘調査成果を中心に、絵図・古文書なども紹介しながら、実態を描き出します。

近年、中之島とその周辺では数多くの蔵屋敷が調査され、佐賀・広島・高松藩等のように船入・蔵・御殿を備えた蔵屋敷から、船入を持たず敷地いっぱいに蔵のみを設けた秋田矢島藩のものまで、様々な蔵屋敷のかたちがあることがわかってきました。出土した木簡や貝殻、陶磁器などをもとにして、邸内での仕事や暮らしぶり、交流の様子を描き出すこともできるようになっています。

このような蔵屋敷について、その誕生から終焉までを俯瞰することで、日本の近世社会の中で大阪が担ってきた大きな役割や重要性を広く知っていただく機会にしたいと思います。難波宮、大坂城と並び、都市大阪を代表する歴史遺産、大坂蔵屋敷に新たな光を投げかけます。

Event Information

展覧会名
特別企画展「発掘!大名たちの蔵屋敷-「天下の台所」に集う米・物・人-」
開催期間
2025年1月11日~3月3日
開館時間
09:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日
火曜日 (ただし、2月11日は開館)、2月12日
入館料

大人600円(540円)、高校生・大学生400円(360円)
※( )内は20名以上の団体割引料金。
※中学生以下・大阪市内在住の65歳以上(要証明証提示)の方、 障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料 。

公式サイト
https://www.osakamushis.jp/news/2024/kurayashiki.html
お問い合わせ

06-6946-5728

Venue Information

会場
大阪歴史博物館 6階 特別展示室
主催
大阪歴史博物館、一般財団法人 大阪市文化財協会