これから開催

たたかう仏像

重要文化財 十二神将立像のうち 寅神像 安貞2年(1228)頃 静嘉堂蔵

加彩神将俑 唐時代(7~8世紀) 唐時代(7~8世紀) 静嘉堂蔵

十二神将立像 平安~鎌倉時代(12~13世紀) 静嘉堂蔵

重要文化財 広目天眷属立像 康円作 〔部分〕 文永4年(1267) 静嘉堂蔵

金銅十一面観音坐像および厨子のうち厨子 鎌倉時代(14世紀) 静嘉堂蔵

目をいからせ、武装する仏像は何とたたかい、何を護っているのでしょうか。私たちが「仏像」と聞いてまず思い浮かべるのは、柔和な表情をたたえた仏や菩薩の姿かもしれません。しかし、寺院のなかには甲冑を身にまとった四天王像や十二神将像あるいは、火炎を背負った不動明王像など、怒りの表情を見せる仏像も見られます。本展では、重要文化財《十二神将立像》(浄瑠璃寺旧蔵)を中心に、彫刻や絵画に表された神将像・明王像など、「たたかう仏像」のさまざまな姿を紹介します。これらの像には、外敵や災厄から人々を守る守護的役割が期待されていただけでなく、衆生に最も近い場所で彼らを救済し、個人の内面において「煩悩」とたたかう存在としても信仰されていました。その姿が多様であるのは、まさに人々のさまざまな現世的な願い――すなわち「祈り」――に応えるためだったのです。加えて本展では、中国・唐代の副葬品・神将俑を実に17年ぶりに展示します。墓室の入口に設置される神将俑を、その鎧の形状を継承する日本の神将像と共に展示することで、神将像の起源や役割を問いなおします。これまで彫刻史的枠組みでは取り上げられることの少なかった俑と仏像を同一空間に展示することで、新たな見方を提示します。

前期:1月2日~2月8日
後期:2月10日~3月22日
※後期期間中に重文・十二神将像のみ一部展示替えがあります

Event Information

展覧会名
たたかう仏像
開催期間
2026年1月2日~3月22日
開館時間
10:00~17:00
※入館は閉館の30分前まで
※第4水曜日(1月28日、2月25日)は20:00まで、3月20日(金・祝)、3月21日(土)は19:00まで開館
休館日
月曜日 (ただし1月12日、2月23日は開館)1月13日、2月1日、2月24日
入館料

一般1,500円、大高生1,000円、中学生以下無料

公式サイト
https://www.seikado.or.jp/
お問い合わせ

050-5541-8600 (ハローダイヤル)

Venue Information

会場
静嘉堂@丸の内(静嘉堂文庫美術館)
主催
静嘉堂文庫美術館(公益財団法人静嘉堂)

Ticket Present

本展のチケットを「3組6名様」にプレゼント!
〆切は2026年1月4日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます。