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秘蔵!重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開
―永青文庫の絵巻コレクション―
「長谷雄草紙」(鎌倉~南北朝時代、13~14世紀)は平安時代の漢学者・紀長谷雄にまつわる怪異な説話を題材にした絵巻です。江戸時代に徳川将軍家の宝物として秘蔵されていた一巻で、幕末維新期の混乱により長らく所在不明でしたが、昭和に入り、永青文庫の設立者・細川護立(1883~1970)の所蔵となりました。
この絵巻に描かれているのは、長谷雄と朱雀門の鬼との双六争い。見事勝利した長谷雄は美女を得ますが、鬼との約束を破って100日を待たずに美女に触れると、たちまち水となって流れ消えてしまうというストーリーです。双六の賽を振る音が線で表されるなど、今日のアニメや漫画に通じる表現も見受けられます。物語はわずか5段と短く、内容も明快で、室町時代以降の短編小説「お伽草子」の源流を示す貴重な作例とされています。
他にも永青文庫には、かつて熊本藩士の大矢野家に伝来した国宝「蒙古襲来絵詞」(皇居三の丸尚蔵館蔵)の模本など様々な絵巻が伝わっています。本展では、これまであまり公開の機会がなかった絵巻コレクションを通して、横長の画面に繰り広げられる物語の世界をたっぷりと紹介します。
Event Information
- 展覧会名
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秘蔵!重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開
―永青文庫の絵巻コレクション―
- 開催期間
- 2023年10月7日~12月3日 終了しました
- 開館時間
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10:00~16:30
※入館は16:00まで
- 休館日
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月曜日 ※ただし、10月9日は開館
10月10日
- 入館料
一般:1000円、シニア(70歳以上):800円、大学・高校生:500円
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 永青文庫
- 主催
- 永青文庫