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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
【特別展】 花・flower・華 2024 ―奥村土牛の桜・福田平八郎の牡丹・梅原龍三郎のばら―/山種美術館
山種美術館で、特別展「花・flower・華 2024 ―奥村土牛の桜・福田平八郎の牡丹・梅原龍三郎のばら―」が5月6日まで開催中です。
古くから日本人の心を魅了し、愛されている花。四季折々に咲き誇る花たちは、画家にとっても魅力的なモティーフのひとつです。
本展では、横山大観や奥村土牛など、名だたる日本画家たちが描いた「花」の作品を展示。
また、日本画とあわせて梅原龍三郎や中川一政などの洋画の作品も紹介します。
花は古くから人びとの生活を豊かに彩ってきました。
美しく咲き誇る姿は、私たちの目を楽しませるとともに、季節の移ろいを告げます。
そんな四季折々の花は、画家たちにとっても魅力的なモティーフとされていました。
本展では、木蓮や桜、紫陽花や菊、椿など春夏秋冬の花を描いた作品を紹介。
画家たちが描いた個性豊かな花で彩られている展示室内にも、注目です。
(左)横山大観《春朝》1939(昭和14)年頃
(右)小林古径《桜花》1933(昭和8)年頃 いずれも、山種美術館蔵
春の花として、誰もが最初に思い浮かべるのは、日本の象徴でもある「桜」ではないでしょうか。
本展では、桜の名品も多数展示しています。
その中でも見逃せないのが、奥村土牛の《醍醐》です。
奥村土牛《醍醐》1972(昭和47)年 山種美術館蔵
京都・総本山醍醐寺の「太閤しだれ桜」を描いた本作。
土牛は奈良で営まれた師・小林古径の七回忌法要の帰り道で、醍醐寺に立ち寄りました。
その際、土塀のしだれ桜に「極美」を感じ、数日通ってこの桜を写生したといいます。
展示室内は原則撮影禁止ですが、奥村土牛《醍醐》のみは、写真撮影OKです(撮影は、スマートフォン・タブレット・携帯電話限定)。
ミュージアムショップの奥にある「第2展示室」では、人と花の結びつきを紹介しています。
(左)上村松園《桜可里》1926-29(昭和元-4)年頃
(右)菱田春草《桜下美人図》1894(明治27)年 いずれも、山種美術館蔵
右の作品は、菱田春草が描いた《桜下美人図》です。
庶民に花見の行楽が浸透した江戸時代には、花見風俗のようすをはじめ、桜と美人を組み合わせた浮世絵も多く描かれました。
本作は、春草が東京美術学校(現 東京藝術大学)で学生として学んでいた時期に制作されました。
日本画、洋画に描かれたバラエティに富む「花の表情」が楽しめる特別展「花・flower・華 2024 ―奥村土牛の桜・福田平八郎の牡丹・梅原龍三郎のばら―」。
鑑賞後は、併設の「Cafe 椿」で展覧会の余韻に浸ってみては?
本展の展示作品にちなんだオリジナル和菓子が楽しめますよ。