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2024年11月1日
ヨシタケシンスケ展かもしれない/世田谷文学館
絵本作家としてのデビュー作『りんごかもしれない』(2013年)以降、『もうぬげない』(ブロンズ新社)や『りゆうがあります』『なつみはなんにでもなれる』(PHP研究所)など、数多くの絵本を世に出し、子どもから大人まで大人気のヨシタケシンスケ。
現在、世田谷文学館では作家初となる大規模個展「ヨシタケシンスケ展かもしれない」が開催中です。
©Shinsuke Yoshitake
本展では、ヨシタケシンスケの発想の源である約2,000枚の「小さなスケッチ」や本展のために考案した立体物、愛蔵のコレクションなどを展示。作家の「頭のなか」をのぞくことができるユニークな展覧会です。
本記事ではそんなヨシタケシンスケの絵本の世界を体感できる本展の見どころをピックアップして紹介します。
※展覧会詳細はこちら
ヨシタケシンスケは2013年に初めての絵本『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)を出版する以前は、イラストレーターや造形作家として活躍していました。
©Shinsuke Yoshitake
展示室に入ると、宇宙人のような不思議な作品がお出迎え。右手前の作品は、筑波大学大学在学中に制作したカブリモノシリーズのなかの「ACcess100」という立体作品です。こちらは「第4回アート・アーティスト・オーディション」で優秀賞、一般審査賞、カールスモーキー石井賞を受賞しました。
ほかにもアンティークショップで見つけた古い道具や海で拾った作品、学生時代に制作したものなど・・・作家のアトリエにある愛蔵品や、絵本原画、アイデアスケッチなど約400点を展示しています。
©Shinsuke Yoshitake
ヨシタケシンスケは絵本作家としてデビューする以前から、日常の中で見つけたものやことを愛用の手帳に描きためています。
手帳の革製カバーは作家が自作したものなのだそう。本展では、約13×8cmの小さな紙に描かれた1万枚を超える膨大なスケッチから、約2,000枚を複製して一挙に公開! この小さな紙の中には、思わずクスッと笑ってしまうようなアイデアや作家がいつも見ている世界が詰め込まれています。
©Shinsuke Yoshitake
内覧会で「なぜ、小さなサイズの原画を描くのですか」という質問に対し、ヨシタケシンスケは「会社員として働いていた時、つらかったことなどをイラストとともに描いていていました。他の人に見られないようにするために、どんどんイラストのサイズが小さくなっていった」と答えていました。
そうするうちに、大きな絵を描くよりも小さい絵を描くことの方が得意になったのだそうです。
「展覧会で一番ありえないようなこと。それは悲鳴が聞こえることだと思うんです」とヨシタケシンスケは語っています。こうした発想から展示室の真ん中には、絵本の世界をもとにした体験展示コーナーのひとつ、座る部分がトゲトゲしているイス「じごくのトゲトゲイス」が置かれています。
©Shinsuke Yoshitake
展覧会に行ったら、じごくのトゲトゲイスに座った人の悲鳴が聞こえるかもしれない。ヨシタケシンスケらしい、ユニークな発想ですね。
備え付けのアルコール消毒液で感染対策をバッチリ行い、トゲトゲイスに座ってみてはいかがでしょうか。
©Shinsuke Yoshitake
1Fミュージアムショップでは、作家が本展のために描き下ろしたイラストを使用したオリジナルグッズを販売中。なかでも、大ボリュームの本展公式図録『ヨシタケシンスケ展かもしれない 公式図録 こっちだったかもしれない』(白泉社)は必見です!
ヨシタケシンスケ展かもしれない 公式図録 こっちだったかもしれない 2,970円(税込) ©Shinsuke Yoshitake
絵本のためのラフやアイデア、絵本原画をはじめ、展覧会のために描いた未公開スケッチを1000点以上収録した公式図録。さらに、展覧会の裏話を含む5500字インタビューや、絵本作家デビューから10年の軌跡をたどる専門家による絵本論も掲載しています。
読むのはもちろん、インテリアとして部屋に飾りたい存在感のある図録ですよ。詳しくは館公式サイトをご確認ください。
ヨシタケシンスケの発想の源に迫る本展。
東京展終了後、本展は兵庫、広島、愛知と巡回を予定しています。また今後も巡回先が増えるかもしれないとのこと。本展の最新情報は展覧会公式サイトをご確認ください。
なお、本展では混雑緩和のため「日時指定予約制」を導入しています。詳しくは館公式サイトをご確認ください
感染症対策およびお客さまのスムーズな入場のため、日時指定券を販売いたします。事前購入にご協力ください。