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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
特別展 燕子花図屏風の茶会/根津美術館
根津美術館では、毎年恒例の同館コレクションの要である国宝「燕子花図屏風」を公開する、特別展「燕子花図屏風の茶会」が開催中です。
本展は、1937年5月の茶会で取り合わされた茶道具の名品とともに、国宝「燕子花図屏風」を紹介。同館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎(1860~1940、号青山)による、当時の茶会の雰囲気が楽しめる展覧会になっています。
※展覧会詳細はこちら
嘉一郎が、尾形光琳による「燕子花図屏風」を入手したのは1914年でした。以降、彼は展覧会や茶会で、光琳の大傑作を披露しました。そのうち、本展は1937年5月の茶会の取り合わせを再現したものです。この茶会は5月5日を初日とし、政財界の友人を日に5、6名ずつを招いて十数日にわたり東京・青山の自邸で催されました。
国宝《燕子花図屏風》尾形光琳 筆 6曲1双 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
尾形光琳の代表作のひとつである国宝「燕子花図屏風」は、国語の教科書でおなじみの『伊勢物語』第9段、かきつばたの名所である八橋の場面を描いたとされています。
嘉一郎は、まず茶室・斑鳩庵(いるがあん/戦災で焼失)で客人に懐石料理と濃茶を振る舞い、続いて付属する広間では薄茶でもてなしました。そのあと、客人を五十畳の大広間に通し、「燕子花図屏風」、円山応挙筆「藤花図屏風」、「吉野図屏風」をずらりと並べ、驚かせたといいます。
そんな嘉一郎の粋な計らいを再現した本展。根津美術館の落ち着いた空間で、かつての茶会の雰囲気をじっくりと味わってみてください。
鉄仙葡萄漆絵提重 付・若衆徳利 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵
提重とは、花見重や野弁当とも呼ばれ、観劇、お花見、お月見や夕涼みなどの物見遊山の際に活躍した携行用の食器セットです。
若衆が持つ徳利の栓は猫の形をしていたり、酒好きの霊獣である猩々(しょうじょう)が中に入った酒壺が上に載ったさかずきをなどがセットとなっています。
箱書きには織田信長(1534-82)伝来とありますが、19世紀に制作された作品といわれています。
同館のコレクションをあしらった多彩なミュージアムグッズにも注目です。
人気の高い「燕子花図屏風」のグッズは年間を通して販売されていますが、やはり現物が展示されてるこの時期に購入すると、特別感があります。
展示を堪能したあとは、ミュージアムショップでお買い物を楽しんでみてはいかがでしょうか。
根津美術館のコレクションを代表する国宝「燕子花図屏風」を、昭和12年の茶会を茶道具の取り合わせとともに紹介し、初代根津嘉一郎が催した荘厳にして豪華な茶会を再現する本展。
同館の庭園のかきつばたは、例年4月下司から5月上旬に見ごろを迎えるとのことです。こちらもあわせて見てみてはいかがでしょうか。
なお、本展は日時指定予約制を導入しています。詳しくは美術館公式サイトをご確認ください。