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2024年11月1日
グラフィックトライアル2022/印刷博物館
印刷博物館で、毎年恒例のグラフィックトライアル展が開催中です。
2022年のテーマは“ CHANGE ”。
居山浩二、GOO CHOKI PAR、小玉文、田中良治、増永裕子、5組のクリエイターの独創的なアイデアと印刷技術を組み合わせて完成させたポスターと、制作過程での数々のトライアルを紹介します。
※展覧会情報はこちら
グラフィックトライアルは、第一線で活躍するクリエイターとトッパンが協力して新しい印刷表現を探るプロジェクトです。16回目となる2022年のテーマは“ CHANGE ”です。
展示を担当されたトッパンの中村さんによると、「この時代だからこそ生まれた、新たな価値観を持つ作品を見てもらいたい」とのこと。テーマの解釈は各クリエイターの自由で、本年はかなり特徴的なポスターが勢ぞろいしたそうです!
本記事では、展示内容を少しだけご紹介します。
クリエイターがテーマをもとに、何をどう表現するかは自由だそう。その表現はビジュアルに現れたり、印刷技術から見えてきます。
GOO CHOKI PAR「マスカレーダー」
展示の最初に目を引くGOO CHOKI PARの「マスカレーダー」には多面性という意味がこめられ、ポスター1枚にいくつもの印刷技術を使用。印刷の多彩さをみてとることができます。
居山浩二「Not Dot」
無数のドット「網点」で構成される印刷技術に注目した居山浩二の作品は、ぜひ間近で見てほしいです。なんと作った網点は340を超えるそうです!
小玉文「トライ・アン・ケム」
自身で作った造語「ケム」―かすみや、何かを隠そうとするもの―に着目し、その姿を印刷することを実験したのは小玉文。印刷技術に詳しい小玉ならではの作品となっています。
増永裕子「BORDER」
トッパンでセキュリティデザイナーを務める増永裕子は、自身がふだん携わる証券、パスポートなどのホログラムデザインを印刷で再現できるか試み、ヨーロッパの地図を表現した大型作品を制作しました。
5組のクリエイターのなかでもスフマート編集部が注目したのは田中良治の作品です。
田中良治「5 SISTERS」
田中はふだんwebデザイナーとして活躍しており、グラフィックトライアルの依頼が来たとき「光を印刷にのせたい」と考えたのだとか。
ネオン管をイメージしたデザインにはバックライトパネルが使用されており、ネオン部分以外は光を遮蔽する印刷構造になっています。
「5 SISTERS」と題するこちらの作品、何を表しているか分かりますか?
実はソフィア・コッポラが監督した映画『ヴァージン・スーサイズ』に登場する美しい5姉妹を表現しています!
よ~く見ると、緑の線が名前、青い線が輪郭や髪のシルエット、赤い線が年齢を表しています。
田中が上京した際、たまたまこの映画を鑑賞し、とても印象に残っていたのだそうです。
印刷技術による光の表現や、独創的なデザインを会場でじっくり見てみてください。
絵柄が代わる作品や、見る位置によって存在感が変わる作品など、本来変化しない「印刷物」という枠を超え、新しいポスターのかたちを見せてくれる本展。トッパンだからこそ実現可能な、多彩な印刷技術も楽しめますよ。
会場内では、実際のプリントされた用紙などを触ることができるコーナーも設置されていますので、お見逃しなく。
なお、本展は入場無料ですがオンラインでの事前予約が必要となります。詳しくは公式サイトをよくご確認ください。