塩田千春の作品から他者との「つながり」を考える。圧巻のインスタレーションに注目
2024年10月3日
タグコレ 現代アートはわからんね/角川武蔵野ミュージアム
「現代アート」を新しい視点から楽しむ展覧会が、角川武蔵野ミュージアムにて開催中です。
展示風景
本展は、日本を代表する現代アートコレクションであるタグチアートコレクションの作品を中心に、現代アートの魅力について紹介します。
今回展示されているのは、日本を代表する現代アートコレクションを作った田口弘さんによるタグチアートコレクション(通称タグコレ)およびミスミコレクションによる作品です。
展示風景
ある日、とあるブティックでキース・へリングの作品を観たことをきっかけに、現代アートの世界へと足を踏み入れた田口弘さん。はじめは「現代アートってよく分からない」と思っていたそうです。
田口さんはどのように現代アートに引き込まれていったのか?アートとの出会いで経験した驚きや発見などを作品を通して追体験できる展覧会です。
展示風景
「現代アートってよく分からない・・・」という方でも大歓迎の本展ですが、タグコレは本格的なアートコレクションでもあります。キース・へリングやアンディ・ウォーホルをはじめとする世界的に活躍する現代アーティストの作品が並ぶ空間は圧巻!
展示風景
現代アートファンも大満足できる作品ばかりです。
展示空間はとても暗く、作品が浮かび上がっているかのように見えます。また、作品解説を作品の裏側にのせることで作品と一対一で向き合っている感覚になれますよ。
展示風景
タグコレ展特設サイトでは、作品一覧や場内マップ、用語集なども掲載されているのでぜひチェックしてみてください。
タグコレは、コレクターが秘蔵するのではなく、誰にも開かれた現代アートコレクションです。
田口弘さんが始めたタグコレは、現在では娘の美和さんへと引き継がれ、コレクションのカラーも少しずつ変化しています。しかし、変わらぬ想いとしてあるのが“みんなに見てもらいたい”ということ。
角川武蔵野ミュージアムでも受付のそばには無料で鑑賞できるタグコレを展示!
西野達《やめられない習慣の本当の理由とその対処法》2020年 タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金 © Tatzu Nishi Courtesy of ANOMALY
街灯にソファ、ベッドに冷蔵庫、車まで積み重なった「一体これは何なのか?」と考えさせられる西野達の作品。本作を起点に、現代アートの面白さに足を踏み入れてみてくださいね。
さらに、ミュージアムの本棚劇場のそばでは、アートに関するさまざまな書籍も紹介中です。
展示を見たあとはアートについてもっと知りたくなるはず。こちらも手に取ってじっくり読んでみてはいかがでしょうか。