塩田千春の作品から他者との「つながり」を考える。圧巻のインスタレーションに注目
2024年10月3日
伝説のファッション・イラストレーター 森本美由紀展/弥生美術館
ファッション・イラストレーターとして知られる森本美由紀(1959-2013)の歩みを紹介する展覧会が、弥生美術館にて開催中です。
墨で一気に描き上げるスタイル画に思わずうっとり。
彼女ならではの作品はもちろん、学生時代のことやコラボレーション作品など、森本美由紀のイラストレーターとしての人生を振り返ります。
森本美由紀は、日本のファッション・イラストレーターです。
1979年にセツ・モードセミナーに入学し、長沢節に師事します。在学中にフリーのイラストレーターとしてデビューすると、間もなく活躍し始めました。
1980年代は『Olive』『an・an』(ともにマガジンハウス)などで、カラフルな画風で人気を博します。
1990年代には画風を変え、森本美由紀の代名詞とも言える「墨のアートワーク」で自身のスタイルを確立しました。
本展では、初期のカラフルな画風から森本ならではのスタイルになっていくまでを一堂に紹介しています。
墨と筆を使い、一筆描きしたモノクロのスタイル画は、森本美由紀ならではのスタイルと言えます。
シンプルな線で描く理想のスタイルは、女性の憧れそのものかもしれません。
かすれた筆の線や筆致の強弱などは、一気に描くことでしか表現できないですよね。デジタルでイラストを描くことが主流になった今、森本美由紀のアートワークが再び注目を集めているそうです。
本展では、森本がセツ・モードセミナーで学んだ学生時代から、伝説の少女雑誌『Olive』『mc Sister』で腕を磨いた80年代、90年代渋谷系サウンドとのコラボレーション、そしてデジタル入稿を取り入れるまで、彼女のイラストレーターとしての人生をあますことなく紹介します。
森本美由紀は、日本のファッション・イラストレーターのパイオニアとも言える長沢節の弟子のひとりでもあります。
長沢節の画風を継いだ森本。2名のイラストを比較してみても楽しそうですね!
森本美由紀展の鑑賞券で、隣接する竹久夢二美術館で開催中の「竹久夢二 描き文字のデザイン ―大正ロマンのハンドレタリング―」も楽しむことができます。
これまでグラフィック・デザイナーとしての夢二の紹介は何度もされたことがありますが、さらに「手書き文字」に焦点を当てた展示は今回が初めての試みだそう!
注目してみると・・・夢二のハンドレタリングの多彩さに驚きますよ。
なお、カフェ 港やでは展覧会オリジナルメニューを提供中です♪
かわいらしいデザートや抹茶味のシェイクは今しか飲めません。こちらもお見逃しなく。
森本美由紀展は撮影可能なので、お気に入りの作品を記念撮影してみてはいかがでしょうか?