塩田千春の作品から他者との「つながり」を考える。圧巻のインスタレーションに注目
2024年10月3日
特別展 国宝・燕子花図屏風/根津美術館
桜も散り、どんどんあたたかくなってきた4月下旬。今年も根津美術館にて、尾形光琳の傑作「国宝 燕子花図屏風」を鑑賞できる展覧会が開催中です!
尾形光琳(1658~1716)は、町人が担い手となって花開いた元禄文化の立役者であり、琳派を発展させた人物でもあります。そして、そのイメージの中心に位置するのが、光琳40歳代半ばの代表作「燕子花図屏風」です。
華やかな総金地に、高品質な絵具をふんだんに用いて描かれた燕子花からは生命力が感じられます。
画家としてのスタートが30歳代と遅かった光琳が到達した最初の芸術的頂点と言えるでしょう。
光琳の生きた前半生は、宮廷や幕府によって主導された近世前期の文化芸術のただ中にあり、また後半生は、円山応挙や伊藤若冲などの民間出身の個性派が活躍した18世紀後半の京都画壇を準備したと見ることもできます。
本展では、傑作「燕子花図屏風」を中心に、光琳がこの世に生きた期間に制作された作品で構成。
約60年の絵画の歴史を垣間見ることができます。
作品の鑑賞後は、カキツバタの咲く庭園の散策も楽しむことができます。(例年4月下旬から5月上旬にかけて開花)
スフマート編集部が取材した際の庭園は・・・
まだ咲いていませんでした。咲くのが待ちきれませんね!
年に一度だけ、鮮やかな燕子花図屏風を鑑賞できる本展。根津美術館ミュージアムショップでは、燕子花にちなんだグッズも沢山販売しています。こちらも記念にゲットしてみてはいかがでしょうか。