2022年6月9日

東京国立近代美術館で、現代アートの巨匠ゲルハルト・リヒター初の個展を開催

ゲルハルト・リヒター展/東京国立近代美術館

ドイツ生まれの現代アートの巨匠ゲルハルト・リヒター(1932-)の、日本では16年ぶり、東京の美術館では初めての個展が東京国立近代美術館で開催中です。


©Gerhard Richter 2022(07062022)

日本初公開の大作、《ビルケナウ》(2014年)をはじめ、画家が手元に置いてきた初期作品から最新のドローイングまでを含む、ゲルハルト・リヒター財団の所蔵作品を中心とする約110点を展示。リヒターの多岐にわたる60年の画業をひも解く展覧会です。

※展覧会詳細はこちら

現代アートの巨匠ゲルハルト・リヒター

1932年にドイツ東部ドレスデンに生まれたゲルハルト・リヒター。ベルリンの壁が作られる直前の1961年に、西ドイツへ移住してデュッセルドルフ芸術アカデミーで学びます。

「資本主義リアリズム」と呼ばれる運動を、コンラート・フィッシャーやジグマー・ポルケらと展開。リヒターはそのなかで独自の表現を発表してその名が知られるようになりました。

その後、ドイツ国内のみならず、ポンピドゥー・センター(パリ、1977年)、テート・ギャラリー(ロンドン、1991年)、ニューヨーク近代美術館(2002年)、テート・モダン(ロンドン、2011年)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク、2020年)など、世界の名だたる美術館で個展を開催し、現代でもっとも重要な画家としての地位を不動のものとしています。

テーマでたどるリヒター60年の画業

本展では、初期のフォト・ペインティングからカラーチャート、オイル・オン・フォトなどのほか、最新作のドローイングまで、リヒターがこれまで取り組んできた多種多様な作品を紹介します。

鑑賞の順番に縛られず、来場者が自由にそれぞれのシリーズを行きかいながら、リヒターの作品と対峙することができる展示空間になっています。


ゲルハルト・リヒター《4900の色彩》2007年 ©Gerhard Richter 2022(07062022)

本作は、1966年に初めて制作された「カラー・チャート」シリーズに連なる作品です。25色で構成された約50cm四方の正方形のプレート、全196色からなる本作。空間に合わせて異なる展示方法がとられるそうで、現時点では11通りの展示方法が設定されています。

本展では、展示室の壁面にずらりと並べられており、鮮烈な色彩に圧倒される空間になっていますよ。

日本初公開のリヒターの近年の最重要作品も


ゲルハルト・リヒター《ビルケナウ》2014年 ©Gerhard Richter 2022(07062022)

4点の巨大な抽象画からなる作品、《ビルケナウ》はリヒターの近年の最重要作品です。本展では、絵画と全く同寸の4点の複製写真と大きな横長の鏡の作品《グレイの鏡》などと一緒に展示されています。

見た目は抽象絵画ですが、その下層には、アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所で囚人が隠し撮りした写真を描き写したイメージが隠れています。

リヒターは、1960年代以降、ホロコーストという主題に何度か取り組もうと試みたものの、この深刻な問題に対して適切な表現方法を見つけられず、断念してきました。2014年にこの作品を完成させ、自らの芸術的課題から「自分が自由になった」と感じたと作家本人が語っているように、彼にとっての達成点または転換点にもなった作品です。

本作は日本初公開となります。お見逃しなく!

スタイリッシュな展覧会オリジナルグッズ


©Gerhard Richter 2022(07062022)

会場内の特設ミュージアムショップでは、この機会にしか手に入らない展覧会オリジナルグッズが多数販売されています。

3種類の作品画像をあしらったオリジナルボックスに、カード20枚がついたお得なセットである「カードボックス」(2970円/税込)。ボックスは小物入れに使ってもよし、または棚のアクセントにも使えるスタイリッシュなデザインになっています。

そのほかにも、おしゃれなオリジナルグッズがありますよ。詳しくは展覧会公式サイトをご確認ください。

 

2022年に生誕90年を迎えるゲルハルト・リヒターの、東京の美術館では初となる待望の個展である本展。

チケットは美術館窓口でも当日券が購入できますが、事前に予約するとスムーズに入館できます。詳しいチケット情報は、展覧会公式サイトをご覧ください。

Exhibition Information

展覧会名
ゲルハルト・リヒター展
開催期間
2022年6月7日~10月2日
会場
東京国立近代美術館
公式サイト
https://richter.exhibit.jp/
注意事項

※展示作品、会期等については、今後の諸事情により変更する場合があります。最新情報は展覧会公式サイト等でご確認ください。