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2024年11月1日
川端龍子プラスワン 濱田樹里・谷保玲奈 色彩は踊り、共鳴する/大田区立龍子記念館
2021年、高橋氏と龍子記念館がコラボレーション企画展を開催しました。
現在その第2弾となる企画展が、同館で好評開催中です。
今回は龍子記念館が誇る川端龍子コレクションに、現代の美術作家をプラスワンすることでどのような共鳴が生まれるかを試みます。
精神科医・高橋龍太郎は、日本屈指のアートコレクターとして広く知られています。
そのアートコレクションは国内でも随一。日本の「失われた10年」のアート作品を補完するコレクションという役割も担っています。
龍子記念館とのコラボレーションは、高橋氏が大田区蒲田で長年にわたり精神科クリニックに携わっていたことから実現しました。
2021年のコラボレーション企画展では、高橋龍太郎コレクションのなかでも「失われた10年」に活躍しはじめた著名な作家たちの作品と龍子作品を展示しました。
ちなみに「失われた10年」とは・・・日本でバブル経済が崩壊した1990年代以降のこと。
この時、多くのアート作品が海外に流出します。こうした背景から、日本の公立美術館の「失われた10年」を補完するコレクションとしての役割も担っています。
今回は、前回展とは異なるアプローチで高橋龍太郎コレクションを紹介。「川端龍子プラスワン」がテーマとなっています。
大画面の日本画を正確する次世代の2名の作家を取り上げ、さらに出品作家が川端龍子コレクションからセレクトすることで、両者の作品の融合を見つめます。
12月3日までは、濱田樹里の作品を展示。
濱田はインドネシアで生まれ、自然の中で幼少期を過ごしたといいます。そのダイナミックが画面は圧巻です。
濱田がセレクトした龍子作品は「伊豆の覇王樹」です。
覇王樹とはサボテンのことで、龍子は伊豆のシャボテン公園でスケッチした作品をもとに制作されました。
最晩年に制作された作品でありながらこのエネルギー!
展示空間では両者が向かい合うように並んでおり、その間を行ったり来たりしながら鑑賞できます。
12月9日からは谷保玲奈の作品がプラスワンされます。
谷保は極彩色の、植物や海洋生物のイメージが増殖、拡大していく作品を展示。この展覧会のために制作された新作も展示予定です。
【後期展示12/9~】谷保玲奈《ウブスナ》2017年、高橋龍太郎コレクション蔵、©taniho reina
2名の現代日本画家と龍子が共鳴し合う空間は、パワフルでいて静けさもあり。前後期2回楽しめますよ。
前期/濱田樹里 2023年10月21日(土)~12月3日(日)
後期/谷保玲奈 12月9日(土)~2024年1月28日(日)