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2024年11月1日
ジャン=ミッシェル・フォロン/東京ステーションギャラリー
東京ステーションギャラリーにて、「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」が開催中です。
20世紀後半のベルギーを代表するアーティストのひとりであるジャン=ミッシェル・フォロン(1934-2005)。
本展では、詩的でユーモアに富み、やわらかな色彩と軽やかなタッチで表現されたフォロンの空想的な作品を紹介します。
フォロン没後20年を記念する本展。フォロンの作品を観ながら、東京駅から空想旅行へ出かけてみましょう。
ジャン=ミッシェル・フォロンは、若き日に偶然出会ったマグリットの壁画に心を打たれて、絵画の世界に飛び込みました。
1955年にパリ近郊に移住したフォロン。そこでは、ひたすらドローイングを描く日々を送りました。
フランスではなかなか芽が出ませんでしたが、作品を投稿したアメリカの有力誌で注目され、1960年初頭にはそれらの表紙を飾るようになります。
フォロン作品の最大の魅力は、美しい色彩にあります。
一見すると多くの色を組み合わせて作られた色彩ですが、実は1点に使われる色数は多くないとのこと。
グラデーションや滲みなど、限られた色彩を巧みに組み合わせて、この美しい世界観が作られています。
まさに「色彩の魔術師」であるフォロン。
その巧みな色使いを、ぜひ会場でご覧ください。
やわらかな色合いと、軽やかなタッチで描かれたフォロンの作品は、とても親しみがあります。
爽やかでユーモアにも富んだフォロン作品に引き込まれたあなた。油断は禁物です。
美しく爽やかな作品世界には、環境破壊や人権問題といった現代の厳しい現実への告発が潜んでいます。
作品の表面だけ観るのではなく、フォロンが遺したメッセージにも注目です。
フォロン作品にしばしば登場するリトル・ハット・マン。
展示室の入口でも鑑賞者を出迎えてくれる、この空想旅行の良き同伴者です。
リトル・ハット・マンとは一体何者なのでしょうか。
フォロン自身は「私に似たある誰か」であると同時に「誰でもない」と言っています。
謎の多い人物ですが、リトル・ハット・マンは空想旅行の同伴者。
あまり深く考えずに、彼と一緒に展示を楽しんでみてください。
日本では30年ぶりとなるジャン=ミッシェル・フォロンの大回顧展。
フォロンの初期のドローイングから水彩画、版画、ポスター、そして晩年の立体作品までを含めた約230点を展示しています。
また、館内のミュージアムショップでは、展示作品を使ったオリジナルグッズも販売中です。
こちらもお見逃しなく!
作品はすべてフォロン財団蔵 ©Fondation Folon, ADAGP/PARIS, 2024-2025