アニメ「鬼滅の刃」 柱展 ーそして無限城へー/CREATIVE MUSEUM TOKYO

新たな芸術文化の拠点として人と街をつなぐ「TODA BUILDING」東京・京橋にオープン

2024年11月18日
アニメ「鬼滅の刃」 柱展 ーそして無限城へー/CREATIVE MUSEUM TOKYO

TODA BUILDING外観、左がアーティゾン美術館があるミュージアムタワー京橋

2024年11月2日、東京・京橋に「TODA BUILDING(トダ ビルディング)」が開業しました。

JR東京駅から徒歩圏内、銀座や日本橋にも近いという好立地に位置するこの施設は、地下3階・地上28階建ての超高層複合ビルです。

1~6階は芸術文化施設・商業施設となり、ミュージアムやギャラリーコンプレックスなどが入居。8~27階はオフィスフロアとなっています。

ミュージアムタワー京橋とTODA BUILDINGの間の歩行者専用道路

TODA BUILDINGは、アーティゾン美術館がある「ミュージアムタワー京橋」とともに、「アートと文化が誰にも近い街」をコンセプトに開発が進められてきました。

2つの施設は、誰もが気軽にアートや文化を楽しめる場として、街に新しい魅力を生み出すことが期待されています。
この注目の新スポットの見どころをさらに詳しくご紹介します。

日常の中で気軽にアートが楽しめる空間

TODA BUILDINGの取り組みの一つが、パブリックアート・プログラム「APK PUBLIC」です。

高さ16mの大きな吹き抜けが特長のエントランスロビー、2階の回廊、広場からなる共用スペースに、アート作品が展示され、来訪者やオフィスワーカーが自由に鑑賞できます。

TODA BUILDINGエントランスと2階の回廊

ここでは通常のパブリックアートと異なり、定期的に作品が入れ替わります。

第1回目は「螺旋の可能性―無限のチャンスへ」をコンセプトに、国内外で活躍する飯田志保子がキュレーターを務め、小野澤峻、野田幸江、毛利悠子、持田敦子の4名の作品が展示されています(2026年3月までの予定)。

野田幸江《garden -a-〈この風景の要素〉》2022-2024

エントランスロビーの天井から吊り下げられた持田敦子の《Steps》は、らせん階段がねじれたり重なり合ったりしながら上昇していくようなイメージのダイナミックな作品です。

中央通りに面した緑豊かな屋外広場では、地面から上空に伸びる《Steps》が展示され、開放的な空間でアートを楽しむことができます。

持田敦子《Steps》2024

アートを味わいながらくつろげるカフェ

1階の「Gallery & Bakery Tokyo 8分」は、アートギャラリーとベーカリー&カフェが融合した新しいコンセプトの空間です。

ここでは、パンやコーヒーを楽しみながらアートを鑑賞することができます。京橋店限定メニューも提供されています。

「Gallery & Bakery Tokyo8分」店内

アートギャラリーでは、2024年12月3日までアーティスト・友沢こたおの新作個展が開催されています。

展示は定期的に更新されるため、今後も新しいアート作品や企画展に出会えます。

友沢こたお 新作個展「Fragment」

最先端の現代アートが楽しめるギャラリーコンプレックス
3階には、現代アートを代表する「タカ・イシイギャラリー 京橋」「小山登美夫ギャラリー 京橋」「KOSAKU KANECHIKA」「Yutaka Kikutake Gallery」の4つのギャラリーが集結し、国内外の最先端のアートを気軽に鑑賞することができます。

ギャラリーコンプレックス入口

ギャラリーごとに異なる建築家が内装デザインを手がけているため、作品だけでなく空間デザインの面でもギャラリーの個性を楽しめます。

タカ・イシイギャラリーの内装デザインは、国際的に活躍する建築家の田根剛が担当しました。

タカ・イシイギャラリー 京橋「グループ展」(~12月14日)会場風景

Yutaka Kikutake Galleryで開催中のグループ展「ささめきあまき万象の森」では、アーティスト奈良美智がキュレーターを務め、ほかに北海道にゆかりのあるアーティスト4名が参加しています。

ギャラリー空間では、北海道の森林を象徴するトドマツの香りに包まれながら、展示作品を通して、北海道の豊かな自然と文化を体感することができます。

Yutaka Kikutake Gallery「ささめきあまき万象の森」(~12月21日)会場風景

人気アニメ『鬼滅の刃』の世界観を体感できる新ミュージアム

6階にオープンした新しいミュージアム「CREATIVE MUSEUM TOKYO」

ここでは、約1200㎡、天井高5mの大空間展示室を活かし、アニメ、マンガ、音楽といったポップカルチャーや現代アート、デザインなどの幅広い分野の作品や表現者を紹介する展覧会が、年間約4本開催される予定です。

「CREATIVE MUSEUM TOKYO」入口 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

オープニングを飾るのは、大人気アニメ「鬼滅の刃」の大規模展覧会「柱展 ーそして無限城へー」です。

2025年3月2日まで開催されるこの展覧会は、アニメ「鬼滅の刃」として、初めて鬼殺隊最高位の剣士たち”柱”にフォーカスした内容となっています。

「アニメ「鬼滅の刃」柱展 ーそして無限城へー」会場風景 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

展示は7つのエリアに分かれており、柱9人のそれぞれの魅力を多角的に紹介しています。

「アニメ「鬼滅の刃」柱展 ーそして無限城へー」会場風景 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

最後の「そして無限城へ」エリアでは、最新技術を用いた演出により、「柱稽古編」最終話の産屋敷邸から無限城への落下シーンを、没入感のある空間で体感できます。

「アニメ「鬼滅の刃」柱展 ーそして無限城へー」会場風景 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

また、ミュージアムに隣接するカフェでは、会期中9人の柱それぞれにフォーカスしたコラボメニューが提供されています。

鑑賞後に立ち寄れば、展覧会の余韻をさらに深めることができそうですね。

ミュージアムに隣接するカフェ「CREATIVE MUSEUM TOKYO CAFE」外観 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

「CREATIVE MUSEUM TOKYO CAFE」店内 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

新しい芸術文化の発信地として

TODA BUILDINGは、オープン以降も進化を続けていきます。

3階の「APK ROOM」は、創作・交流スペースとして、今後「APK STUDIES」などアートを中心としたさまざまな活動が行われる予定です。

APK ROOM

また、8階には、戸田建設グループのミュージアム「TODA CREATIVE LAB “TODAtte? (トダッテ)”」が2025年初めにオープンする予定です。

ここでは、建設業の歴史から最新技術、そして未来のビジョンまでを、没入感のある映像技術を通して体験できます。

TODA BUILDINGは、「人と街をつなぐ」をコンセプトに、京橋の芸術文化の歴史を継承しつつ、さまざまな人びとの出会いや交流を通じて、新しい芸術文化の発信地となることをめざしています。

この取り組みが今後どのように展開し、京橋エリアがどのように変化していくのか、今後も注目のスポットといえそうです。

Exhibition Information

展覧会名
アニメ「鬼滅の刃」 柱展 ーそして無限城へー
開催期間
2024年11月2日~2025年3月2日
会場
CREATIVE MUSEUM TOKYO
公式サイト
https://kimetsu.com/hashiraten/