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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
ムーミン コミックス展/そごう美術館
そごう美術館は、JR「横浜駅」東口から徒歩5分のところに建つそごう横浜店の6階にあります。
同館は、百貨店における博物館としては日本で初めて博物館法に基づく登録を行い、1985年9月20日に開館しました。
百貨店内の美術館としては歴史のあるそごう美術館。そんな同館では現在、全世界で愛され続けているムーミンの奥深くも豊かな世界を紹介する「ムーミン コミックス展」が開催中です。
東京・松屋銀座を皮切りに日本全国を巡回中の本展では、ムーミンキャラクターズ社が所蔵する、日本初公開となる原画やスケッチなどの作品約280点を展示します。
※展覧会詳細はこちら
ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソン(1914-2001)は、1914年、フィンランドの首都ヘルシンキに生まれました。父は彫刻家、母は商業画家という芸術一家で、ふたりの弟とともに「まるで呼吸するように」芸術に親しんで育ちました。
幼い頃から芸術家を天命と考えていたトーベ。彼女がその長いキャリアをスタートしたのは15歳のときに、雑誌やポストカードのイラストレーターとしてでした。
画家、風刺画家、短編作家と数多くのジャンルで活躍したトーベ。1945年から25年にわたって書きつづけたムーミン童話のシリーズは、今もなお世界各国で多くの読者に親しまれています。
ムーミンコミックスは、ムーミン童話の世界をコミカルに、時に社会風刺のエッセンスを加え、表現した漫画です。
その歴史は、1947年から2年間、フィンランドのスウェーデン語系新聞「ニィ・ティド」紙に『ムーミントロールと地球の終わり』が掲載されたことに始まります。
1954年になると、イギリスの夕刊紙「イブニング・ニューズ」紙で連載がスタート。主に、トーベが絵と台詞を書き、末の弟であるラルス・ヤンソン(1926-2000)が、ネタ探しと英訳を担当しました。
ムーミン コミックス展 展示風景より
©Moomin Characters™
1959年にトーベによる連載が終了したあと、1960年からの15年間はラルスが1人で製作を担当するようになります。
それから1975年まで続く「イブニング・ニューズ」紙の連載は、イギリスにとどまらず、スウェーデンやデンマーク、そしてトーベとラルスたちの母国フィンランドの新聞、さらに最盛期には40か国以上、120紙に転載されました。
読者は1200万人にのぼり、ムーミンの人気は爆発的なものに。その波及効果は、オリジナルであるムーミン童話の児童文学シリーズにもおよび、世界各地で翻訳・出版されます。
日本でも2000年から、筑摩書房より「ムーミンコミックス」(訳:冨原眞弓、全14巻)が出版されています。子どものころに読んだ方も多いのではないでしょうか。
ムーミン コミックス展 展示風景より
©Moomin Characters™
全世界でムーミンが愛されるきっかけを作ったムーミンコミックに焦点を当てた本展では、日本語未邦訳のストーリーやコミックスだけに登場する個性的なキャラクターを紹介。
コミックスの連載にあたり、トーベが描いたキャラクターの設定のドローイングやスケッチといった、数多くの貴重な資料が展示されます。
ムーミン コミックス展 展示風景より
©Moomin Characters™
「イブニング・ニューズ」紙に1954年に連載されたコミックス第1話の「ひとりぼっちのムーミン」が、会場内で上映されています。
身寄りのない一人ぼっちのムーミンと、家族との感動的な出会いとを描いた本作。映像は約12分かけて、絵本をめくるように、場面が横へスクロールして物語が進みます。
休憩もかねて、映像でも展示が楽しめるのが嬉しいですね。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、席数に限りがあります。
会場内には、ムーミン(とスノークのおじょうさんと一緒に写真撮影ができる、フォトスポットもあります。
こちらは、1950年代、フィンランドのストックマン・デパートのショーウィンドーに飾られていました(ムーミンは複製)。
きれいな前髪と、左足についている金のアンクレットが、じまんだというスノークのおじょうさん。ムーミンのガールフレンドで、スノーク族の女の子です。
かわいらしいポージングを取っているムーミンとスノークのおじょうさんの前に座り、展覧会の思い出をパチリと1枚、撮ってみてはいかがでしょうか。
テキスト英訳やネタ作りでトーベのコミックス制作を支えたラルス。トーベ降板後は1人で15年間、ムーミンコミックを描き続けるなど、彼の功績は多大です。
本展では、ラルスの未邦訳の3話分の原画と、『ムーミンたちの戦争と平和』を全点展示します。
ムーミン コミックス展 展示風景より
©Moomin Characters™
トーベとラルス姉弟の作風は少し違います。
姉・トーベのムーミンは、丸みを帯びた顔と体型をしています。画家でもあるトーベのコマは、1コマだけで見ても小説の挿絵のように絵画的です。
弟・ラルスのムーミンは、鼻が少しとがり角張った顔で表情はくっきり、少しスリムな体型が特徴。次のコマへの場面転換が効果的で、漫画的要素が強まりました。
それぞれの作風の違いや特徴にも注目してみてください。
また2人は、約50~100回の長い連載で構成された一つのストーリーの始まりと終わりをしめすため、初回のコマは「ムーミンのおしり」から、最終回は「Finis」の言葉でしめくくる「お決まりごと」を設定しました。
ムーミン コミックス展 展示風景より
©Moomin Characters™
本展の会場入口では、ムーミンのおしりのコマが大集合してお迎え! 愛らしいムーミンのおしりに思わずクスッと笑ってしまいますね。
展示作品をあしらった展覧会オリジナルグッズも多数販売されています。
自分へのごほうびはもちろん、家族や友だちにプレゼントするのにも最適! これからの時期ですと、クリスマスプレゼントやお年賀などにもぴったりだと思います。会場内のショップも展覧会とあわせて楽しんでみてください。
また本展の公式図録は、トーベ・ヤンソン編とラルス・ヤンソン編の2冊がセットになった豪華図録です。こちらは、おでかけにも便利なトートバッグ付きで販売されています。
公式図録(2冊セット、トートバッグ付き) 2,200円(税込)
全世界で愛され続けているムーミンの世界が楽しめる「ムーミン コミックス展」。
本展のナビゲーターは、アニメ「ムーミン谷のなかまたち」のリトルミイ役でおなじみの声優、大谷育江さんが担当。コミックスのストーリーや、展示作品の見どころなどを解説します(25分/税込 600円)。
こちらもぜひ、鑑賞のおともにいかがでしょうか。
年末年始は、12月31日は18:00閉館、1月1日は9:00~19:00で開館します(それぞれ入館は閉館の30分前まで)。
なお、開催状況は今後の状況により一部変更がある場合があります。最新情報はそごう横浜店・そごう美術館ホームページをご確認ください。
・ご入館前に、そごう美術館ホームページ・会場入口掲示の「ご入館の際のお願い」をご確認ください。
・展覧会・イベントの中止や延期、一部内容が変更になる場合があります。
※最新情報は、そごう横浜店・そごう美術館ホームページをご確認ください。