塩田千春の作品から他者との「つながり」を考える。圧巻のインスタレーションに注目
2024年10月3日
2020年4月にJR立川駅北側に誕生した複合施設「GREEN SPRINGS」内にある「絵とことば」がテーマの美術館、PLAY! MUSEUM。
国内外を代表する絵本作家や絵本をとりあげる年間展示のほか、五感を使って体感的に楽しめる企画展示を同時に見ることができ、さまざまな人で賑わっています。
そんなPLAY! MUSEUMで、2022年に開催される展覧会のスケジュールが発表されました。
今年は、名作絵本を題材にしたグループ展から、マンガ、絵本、気鋭の絵本作家の初個展と、PLAY! MUSEUMならではユニークな企画が4本続きます。
©さくらももこ
さくらももこ(1965-2018)による、ナンセンスギャグとファンタジーが融合したマンガ『コジコジ』。
“宇宙生命体”であるコジコジの誕生から30年以上経つ今、20代から30代を中心に、そのかわいさとおもしろさ、作品の奥深さに注目が集まっています。
©️さくらももこ/集英社りぼんマスコットコミックス
新装再編版「コジコジ」1巻
本展では、コジコジたちが暮らす「メルヘンの国」のインスタレーションのほか、マンガやイラストの原画、オリジナル映像を通じて、個性的なキャラクターや名言、名場面を体感的に紹介します。
現実世界と同じように、友情や恋、自分探しに悩む仲間たちを、コジコジが明るく楽しく包み込み、すべてを笑いに昇華させていく作品の魅力に迫る展覧会です。
なお、本展以降はフロア全体を「企画展示」で使うため、「年間展示」はありません。
※展覧会詳細はこちら
E. H. シェパード『絵本 クマのプーさん』原画 1965年
Courtesy of Penguin Young Readers Group,
a division of Penguin Random House, LLC.
© 1965 E. P. Dutton & Co., Inc.
「クマのプーさん」(Winnie-the-Pooh)は、1925年にイギリス人作家のA.A.ミルンが描いた子ども向けのお話です。
少年クリストファー・ロビンのクマのぬいぐるみプーと、その仲間たちが過ごす日常が、E.H.シェパードの挿画を交えてつづられています。
E. H. シェパード『クマのプーさん プー横丁にたった家』原画 1957年
Courtesy of Penguin Young Readers Group,
a division of Penguin Random House, LLC.
© 1957 E. P. Dutton & Co., Inc.
アメリカのエリック・カール美術館に寄託されている貴重なカラー原画約100点とあわせて、ミルンの文章でクマのプーさんの物語世界をたどる本展。
クリストファー・ロビンが大好きなプーや仲間たちと過ごした「夢のような時間」がPLAY! MUSEUMの空間全体に広がります。
なお、本展は名古屋市美術館(会期:2022年10月8日~11月27日)へ巡回が予定されています。
※展覧会詳細こちら
『怪物園』(2020年、福音館書店)©junaida
画家でありながら、近年立て続けに出版した絵本『Michi』『の』『怪物園』『街どろぼう』(すべて福音館書店)が、いずれも話題となり、絵本作家としても大きな注目を集めている、junaida(ジュナイダ(1978-)。
そんなjunaida初となる本格的な展覧会が、PLAY! MUSEUMで開催されます。
『Michi』(2018年、福音館書店)©junaida
空間の全体や細部を使い、絵本を読むのとはまた別の、感性を刺激する空想体験が楽しめることでしょう。
こちらもPLAY! MUSEUMの会期終了後、数会場へ巡回が予定されています。
※展覧会詳細はこちら
2022年も、さまざまな展覧会が開催されるPLAY! MUSEUM。
併設のPLAY! SHOPやPLAY! CAFEも、展覧会ごとに魅力的なオリジナルグッズやメニューの展開が予定されています。
こちらの情報もお楽しみに。