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2024年11月1日
特別展「毒」
「毒(ドク)」と聞くと、なんだか恐ろしい・・・。しかし、興味を抱かずにはいられない「毒」。
あらゆる「毒」を集め、各研究分野のスペシャリストが監修をつとめる、特別展「毒」が上野・国立科学博物館で開催中です。
特別展「毒」展示風景
一般的に「毒」とは危険でレアなものと認識している人が多いのではないでしょうか。しかし実はわたしたちの身の回りに多く存在しているのです。
監修統括を務めた国立科学博物館・細矢剛研究部長は、本展覧会を開催することになった経緯について“毒はなんにでも関わっていて、毒にフォーカスして集めたら科学らしい展覧会ができると思った”と話しました。
特別展「毒」展示風景
また本展覧会について、“毒の最先端に迫り、この展覧会でしか見れないものがたくさんある”とも話しました。そんな特別展「毒」の見どころに迫っていきましょう。
特別展「毒」展示風景
一口に毒と言っても、種類や定義はさまざま。動物、植物、菌類などの自然界や人間社会に「毒」は多くあります。本展覧会で展示されている「毒」の数は、なんと約250点!
特別展「毒」展示風景
穏やかな見た目とは裏腹に、恐ろしい作用をもたらす日本の3大有毒植物。
特別展「毒」展示風景
今年の夏、大量に発見された海の危険生物「カツオノエボシ」の姿も。
特別展「毒」展示風景
各研究分野のスペシャリストが監修し、分野ごとに展示された毒はどれも興味深いものばかりです。
特別展「毒」展示風景
捕食のために使用する攻めるための「毒」と、自分を守るための「毒」を備えているのが生物の毒です。本展覧会のクライマックスである大迫力の拡大模型では、有毒生物の「毒」の働きを知ることができます。
特別展「毒」展示風景
ハブの毒牙の主成分はプロアテーゼで、200以上のさまざまな毒性タンパク質を含み、獲物に毒を注入し食べているのだそう。また、優れた身体能力も持ち合わせ、ハブより大きく強い獲物にも素早く致命傷を与えて逃さないのだとか・・・。ハブの危険性は一般的にも知られていますが、あらためてその毒の危険性を思い知らされました。
特別展「毒」展示風景
生物どうしの関係を大きく変えるきっかけとなった「毒」。この影響が、生物の進化へとつながりました。こちらのコーナーでは、「毒」が進化のきっかけとなった例が紹介されています。
特別展「毒」展示風景
ドライフラワーや、アロマの精油として使われることの多いユーカリ。実は毒性が高い植物でもあります。草食動物から身を守るため、ユーカリには多くの毒性を持つ化学物質が含まれているそうです。しかし、草食動物であるコアラはユーカリを食べるため、その毒に対応するさまざまな特徴を発達させてきたのだとか。
コアラが美味しそうにユーカリを食べる可愛らしい姿に、毒との関係性が隠されていたとは驚きです。
自然界にある毒は奥が深いということが分かりました。では、人間社会での毒はどうでしょうか。人間がいつ「毒」を認識したかは定かではありませんが、このコーナーでは人間と毒の関係を紐解いています。
特別展「毒」展示風景
哲学者のソクラテスは、死刑となりドクニンジンを飲んで亡くなったのだそう。
特別展「毒」展示風景
身の回りにある「毒」、いくつ思いつくでしょうか。暮らしのなかにある「毒」が並べられたコーナーでは、「毒」に囲まれて生活していることに驚かされますよ。
特別展「毒」展示風景
高級食材として人気のあるフグやウナギも有毒生物。調理方法で毒を取り除いています。
展覧会だけでも十分に楽しめる内容になっていますが、さらに多様な豪華コラボも用意されています。
“何時間でもいれてしまう”と話していた本展覧会のオフィシャルサポーターを務めるQuizKnock(クイズノック)の伊沢拓司さん。そんなQuizKnockからの挑戦状として、クイズを解きながら進むアクティビティも楽しむことができます。
また、“楽器を持たないパンクバンド” BiSH(ビッシュ)によるタイアップソングや「秘密結社 鷹の爪」でおなじみの「鷹の爪団」が展覧会会場内に登場するなど、盛りだくさんの内容です。
詳しくはこちら↓
https://www.dokuten.jp/special.html
展覧会では紹介しきれなかったコラムや、「毒」に関する知識がつまった公式図録は、見応えがあります。
そのほか、ぬいぐるみやまんじゅうなど多数のオリジナルグッズも! ここでしか買えない「毒」グッズをお土産にいかがでしょうか。
オフィシャルサポーターの伊沢さんが話していた“何時間でもいれてしまう”という言葉が脳裏によぎるほど、気がつくと夢中になっていた特別展「毒」。底の見えない奥深さを持つ特別展「毒」にぜひ足を運んでみてください。