2022年11月30日

みんぱくの「ビーズ」コレクションが渋谷で楽しめる!【渋谷区立松濤美術館】

ビーズ ―つなぐ かざる みせる 国立民族学博物館コレクション/渋谷区立松濤美術館

人類最古の装飾品のひとつであるビーズ。古来より人類はさまざまな地域や素材でビーズをつくり、それを身につけてきました。

そんなビーズと人類の歴史について紹介する展覧会が、渋谷区立松濤美術館で開催中です。


展示風景

本展では、世界最大級の民族学博物館である国立民族学博物館の所蔵資料を中心に、古今東西のビーズを紹介。世界の環境や文化、歴史の違いに迫る展覧会です。

人類最古の装飾品「ビーズ」とは

皆さんが「ビーズ」と聞いて思い浮かべる素材はどんなものですか。カラフルなプラスチックやガラス、金属など・・・さまざまな素材を思い浮かべると思います。

人類最古の装飾品のひとつとして知られるビーズは、時代や地域によって多様な素材が用いられてきました。

本展では、まず導入として各国のビーズを紹介。「こんなものまでビーズの素材として使われているの?」とびっくりするほど、多種多様な素材が展示されています。


(手前)《壁飾り》ブラジル 国立民族学博物館蔵

写真手前の円形の《壁飾り》は、一見するとただの木製の飾りに見えますが、中心の白い部分に注目。なんとこちらは、世界最大級の淡水魚・ピラルクのうろこでできています。

ピラルクのうろこはとても硬く、ビーズの素材として好まれているのだそう。このほかにも、ヘビや魚の骨、貝がら、鳥の羽根や植物などの素材を用いて装飾品がつくられています。


展示風景

世界各国のビーズが勢ぞろい!

世界の人びとの暮らしや文化に触れることができる、世界最大級の民族学博物館である国立民族学博物館。第2会場ではそんな同館の所蔵資料を中心に、世界各地でつくられたビーズの装飾品を一堂に紹介します。


展示風景

展示室では、骨や貝がらなどの単独の素材を使用するだけではなく、複数の素材を組み合わせて全身をビーズでまとう衣装を展示。オセアニア、アメリカ、アフリカ、アジアなどでつくられた多種多様なビーズの装身具がずらりと並びます。


《コルセット》南スーダン 国立民族学博物館蔵

スフマート編集部が気になった展示のひとつである《コルセット》。こちらは、南スーダンのナイル川上流域の広大なサバンナに暮らすナイロート系の人びとである「ディンカ」の男性衣装です。

ディンカにとってコルセットは「富」の象徴であり、社会的地位が上がるほどコルセットの背中が高くなるといいます。

裏側も観られるようになっているので、コルセットの背面にも注目してみてください♪

現代日本のビーズの多様な表現にも注目

人類は約12万年前より世界各地でビーズをつくり続けてきました。そして現代でも進化し続けています。

本展の最後では、現代日本のビーズ産業について紹介するとともに、日本の現代作家によるビーズ作品も展示します。


(左)ZUVALANGA《ワイヤー・ビーズ(クドゥ)》南アフリカ 個人蔵
(中央)ZUVALANGA《ワイヤー・ビーズ(キリン)》日本 個人蔵
(左)ZUVALANGA《ワイヤー・ビーズ(カバ)》日本 個人蔵


(左)左古孝子《貴婦人と一角獣》日本 日本創作ビーズ織り協会 サコタカコ創作ビーズ織り本部
(右)ジモ・ブライモー《絵画「乳搾りの女」》ナイジェリア 国立民族学博物館蔵

一粒から無限に広がるビーズの世界の魅力を伝える本展。

地域ごとに異なる文化や環境、歴史の中で育まれてきたそれぞれのビーズについて深く知ることのできる展覧会でした。

なお、本展は一部展示を除いて展示室内での写真撮影が可能!撮影の際は受付で配布される注意事項をご確認ください。


《女性用婚礼衣装》南アフリカ 国立民族学博物館蔵

さらに、入館当日にビーズを身に付けて来館すると通常料金から2割引きで入館できる「ビーズ割引」もあります◎割引の併用はできませんのでご注意ください。

Exhibition Information

展覧会名
ビーズ ―つなぐ かざる みせる 国立民族学博物館コレクション
開催期間
2022年11月15日~2023年1月15日 終了しました
会場
渋谷区立松濤美術館
公式サイト
https://shoto-museum.jp/