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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
マティス展/東京都美術館
東京都美術館にて、20世紀フランスを代表する画家アンリ・マティス(1869-1954)を紹介する展覧会が開催中です。
本展では、世界最大規模のマティス・コレクションを誇るパリ、ポンピドゥーセンターから絵画や彫刻、デッサン、版画、切り紙絵などの作品約150点を紹介します。
また「“フォーヴィスム”の夜明け」といえるマティスの初期の傑作《豪奢、静寂、逸楽》を日本初公開!
そんな日本では約20年ぶりのマティスの大回顧展となる本展の見どころを紹介していきます。
アンリ・マティス《ニースの室内、シエスタ》1922年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館蔵
鑑賞者を惹きこむ鮮やかな色彩と、色彩の重さを感じさせない軽やかな表現で知られるフランスの画家、アンリ・マティス。
1869年フランス北部で生まれたマティスは、20歳をすぎてから画家の道を志しました。
また、マティスは純粋な色彩による絵画様式であるフォーヴィスム(野獣派)を生み出し、モダン・アートの誕生に役割も果たします。
そんな色鮮やかなマティス作品の中でも、ひときわ目を惹くのが「赤色」が使われた作品です。
アンリ・マティス《赤い大きな室内》1948年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館蔵
《赤の大きな室内》は、マティスが晩年に描いた作品です。
マティスは、1946年から48年にかけて〈ヴァンス室内画〉シリーズの制作を手掛けます。
本作は、同シリーズを締めくくる大型油彩画であり、光の色彩をめぐるマティスの仕事が凝縮された作品です。
通常は圧迫感を与える「赤色」ですが、彼が長い作家人生の中で極めた色彩の探求と空間の平面化により軽やかな印象を私たちに与えます。
アンリ・マティス《豪奢、静寂、逸楽》1904年 秋-冬 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館蔵
日本初公開作品となる《豪奢、静寂、逸楽》は、マティスには珍しい点描作品。
新印象派主義のポール・シニャックの影響を受けたものとされています。
本作は、1904年にシニャックの招きで、南仏サン=トロペで過ごしたあとに描かれました。
新印象派主義の原理を活かし、マティスらしい光に満ちたユートピアともいえる風景を描いた本作。
マティスはこの直後に、筆触を荒々しいものに変化させて「フォーヴィスム」と呼ばれる新しい様式に進みました。
マティスの新しい絵画世界への入口を伝える貴重な作品です。ぜひ、注目してみてください♪
(手前)アンリ・マティス《ヴァンス礼拝堂、ファサード円形装飾《聖母子》(デッサン)》1951年
カトー=カンブレジ・マティス美術館蔵
(奥)アンリ・マティス《上祭幅[背面のマケット、実現せず]》1950-52年
カトー=カンブレジ・マティス美術館寄託 マティス家寄贈
マティスが最晩年に自身の集大成として手掛け、最高傑作のひとつともいわれている南仏・ヴァンスのロザリオ礼拝堂。
建物の設計や装飾、什器、祭服や典礼用品まで、すべてをマティスが担当したマティス芸術の粋を集めたものです。
また、本展のために撮り下ろされた4Kの高精細映像も、会場内で楽しむことができますよ。
展示物と一緒に堪能してみては?
本展特設ミュージアムショップで販売中のマティス展オリジナルグッズ。
「マティスを感じる暮らし」をテーマとしたオリジナルグッズは、どれも洗練されたデザインで、思わずお財布の紐がゆるくなってしまいそうです。
展覧会をたっぷり楽しんだあとは、特設ショップでお買い物をしてみては?
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フォーヴィスムを代表する画家アンリ・マティスを紹介する本展。
本展は、日時指定予約制を導入しています。詳しくは、展覧会公式サイトをご確認ください。
※本展は日時指定予約制を導入しています。詳しくは展覧会公式サイトをご確認ください。