横浜・三溪園でハイジュエリー・ショーメ×日本の匠の作品を特別展示

2021年10月29日

竹編み、盆栽、刀剣・・・日本とフランスの最高峰の職人よる美と文化の競演!11月23日から開催。

フランスを代表するハイジュエリーメゾンのショーメが、横浜・三溪園(さんけいえん)で「フランスと日本文化の Conversation ショーメのサヴォワールフェールと日本の名匠3人との対話」を、11月23日から11月28日まで開催します。

本展では、フランスの文化と日本の文化の対話をコンセプトに、日本初公開を含むショーメのハイジュエリーと、日本の伝統芸術の職人たちが手掛ける作品をテーマごとに合わせて展示します。

ここでは、本展の展示作品を詳しく紹介していきます。

三溪園ってどんなところ?

三溪園は、実業家であり、茶人の原三溪(はら さんけい)によって造られた日本庭園です。

今回会場となるのは、三溪園にある歴史的建造物のなかでも大きく、原三渓自らが住まいとして建てた鶴翔閣(かくしょうかく)です。
この建物は、横山大観や前田青邨(せいそん)といった日本画家たちが集まり、 作品制作するなど、日本の近代文化の発展にも関わった文化サロンとしての役割も果たしました。

本展は、そんな文化サロンであった鶴翔閣で、フランスのサヴォワールフェール(匠の技)と、日本文化の匠による美と文化の競演が楽しめる貴重な機会となっています。

日本の3人の名匠×ハイジュエリー・ショーメの豪華なコラボ

〈VIDES ET PLEINS 余白の美〉CHAUMET x 四代 田辺竹雲斎

大阪府堺市に120年続く竹工芸家に生まれた、四代 田辺竹雲斎(たなべ ちくうんさい)氏。
代々の技術や精神を受け継いできた伝統的な茶道具などを制作する一方で、造形的な竹のオブジェやインスタレーションといった作品も制作しています。
インスタレーションは「記憶に残すアート」をテーマに、毎回違う場所と形で発表。材料である竹は、展覧会終了後に解体し、再利用され次の作品につながっていきます。


ペルスペクティブ ドゥ ショーメ コレクション ラシネックレス

ショーメの優美さの源となる「編む、組む」というテクニックを巧みに使った「フィル クトー」
ナイフの刃(クトー)のように薄い線(フィル)でパーツをつなぎ合わせ、ジェムストーンが軽やかに宙に浮いているように見せる、極めて高度な技術で制作されています。

竹という素材のフレキシビリティを駆使し、古くから伝わる編み技を進化させて、これまで見たこともないようなかたちを空間に創造する四代 竹雲斎氏。
新しい表現を追い求める彼の精神は、ショーメのエスプリに重なるところがあります。

〈自然を彫る SCULPTER LA NATURE〉 CHAUMET x 木村正彦

世界的な盆栽作家として知られている木村正彦氏。数多くの作品が内閣総理大臣賞や国風賞を受賞しており、独創的なアイデアと卓越した技から「盆栽界の魔術師」と呼ばれています。

盆栽は“木”という自然の素材を選び、育てるだけではなくその特徴と個性を生かして人の手によって手入れをし、時間をかけて理想の形を作り上げます。
ショーメのジュエリーも“石”という自然のる素材のセレクション、そしてカッティングというが加わり、美しい作品が生み出されます。


シエル ドゥ ショーメ コレクション パサージュ ネックレス

ショーメを代表するペアシェイプなどジュエリーに命を吹き込む石のカッティングは、木にあらたな息吹を吹き込むという点で盆栽のカットと共通しているといえるでしょう。

ここでは、自然の素材を切り出しラインを創り出す、盆栽とジュエリーの共通点を観ることができます。

〈金属の芸術 L’ART DU METAL〉 CHAUMET x 月山貞利、月山貞伸

日本刀の名匠である月山家は、800年の伝統を今に受け継ぐ刀工です。
大阪月山家・五代目月山貞利氏は、奈良県指定無形文化財保持者であり、月山彫などを継承するとともに、国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」(春日大社蔵)など寺社・神社の御神刀の復元や、横綱の土俵入りの太刀なども手掛けています。

ショーメの歴史は、1780年にパリ・ヴァンドーム広場にサロンを構えたところから始まります。
創業者であるマリ=エティエンヌ・ニトはナポレオンの戴冠式の剣や教皇ピウス7世のティアラの注文を手掛け、皇帝・皇后の御用達ジュエラーとなりました。

宝石という鉱物に命を吹き込むという点、また歴史を継承しながら新たな美を生み出すという点で、刀工の名匠・月山氏の作品とショーメの共通点に注目です。


ペルスペクティブ ドゥ ショーメ コレクション スカイライン ネックレス

日本の伝統芸術の職人3名と、フランスのハイジュエリーブランド・ショーメがコラボレーションする本展。

2つの国の職人技を一堂に展覧できる貴重な機会です。秋晴れの気持ちのいいこの季節に、三溪園の散策もかねて本展を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

【開催概要】
「フランスと日本文化の Conversation ショーメのサヴォワールフェールと日本の名匠3人との対話」
日時:2021年11月23日~11月28日
会場:横浜・三溪園
開館時間:9:00~17:00