テクノロジー?/東京都写真美術館

「恵比寿映像祭2023」が2月19日まで開催中【東京都写真美術館ほか】

2023年2月4日

今年のテーマは「テクノロジー?」。アートと映像技術の関係性に迫る15日間

東京都写真美術館ほかにて、「恵比寿映像祭2023」が開催中です。


梅沢英樹+佐藤浩一《Echoes from Clouds》 2021年

2009年の第1回開催以降、年に一度恵比寿の地で、展示、上映、ライヴ・パフォーマンス、トーク・セッションなどを複合的に行ってきた映像とアートの国際フェスティバルである「恵比寿映像祭」。第15回目を迎える今回のテーマは「テクノロジー?」です。

「テクノロジー?」というテーマを通して、多種多様な映像表現の実践を検証し、アートと技術との対話の可能性を考察していきます。

恵比寿映像祭2023のテーマ「テクノロジー?」

写真や映画、アニメーションなど、日常的に目にする映像技術。これらの映像表現のテクノロジーは、19世紀以降、大きく発展しました。

そして現代では高解像度のイメージや、より長時間の映像を処理することができるほど、その技術は日々進化しています。

恵比寿映像祭2023年の総合テーマである「テクノロジー?」では、時代ごとにアートと映像技術がどのような関係を築き、表現を生み出してきたのかについて考察します。

時代ごとのテクノロジーをひも解く

現代において、写真や映像の撮影は特別な機材やその機材に対する知識がなくても、スマートフォンひとつあれば誰でも簡単にできるようになっています。そのため、写真や映像のような技法は標準化されてしまうことが一般的です。

しかしアーティストたちは、あえてそのことに疑問符を投げかけ、見え方や成り立ちに手を加え、独自の表現に挑戦してきました。


Houxo QUE《Death by Proxy#1》2020年

恵比寿映像祭2023では、標準化されつつある写真や映像のテクノロジー(技術)をひも解き、技術の裏側に何があるのか、いかにして表現が成り立っているのかなど、その相関関係に迫ります。

初プロジェクト「コミッション・プロジェクト」


葉山嶺 《Hollow-Hare-Wallaby》 2023年

「コミッション・プロジェクト」は、約300名の候補者から日本を拠点に活動する新進アーティストを選出し、それぞれのアーティストの新作映像作品を恵比寿映像祭の成果として発表する新設プロジェクトです。

今回選出されたアーティストは、荒木悠、葉山嶺、金仁淑(キム・インスク)、大木裕之の4名。彼らは恵比寿映像祭の根源的な問いである「映像とは何か」を軸に新作を発表しています。

今年から始まった「コミッション・プロジェクト」の新作にも注目です。

地域連帯プログラム「YEBIZO MEETS」

多くの人びとが多様な映像表現に触れることができる「開かれた」機会として、恵比寿にあるさまざまな文化施設や地域のアートの担い手と連携するプログラム「YEBIZO MEETS」。恵比寿映像祭ではお馴染みの文化施設およびギャラリーによる地域連携先では、13のプログラムを実施します。


野老朝雄、平本知樹、井口皓太《FORMING SPHERES》2023年

恵比寿ガーデンプレイス センター広場には、東京2020オリンピック競技大会の開会式のドローン演出を手掛けた演出メンバーによる光と影の屋外インスタレーションが出現!


《See me in Depth》2019年 ©ECAL/Gohan Keller

さらに、日仏会館ギャラリーでは、2021年パリでの展示で好評を博したローザンヌ美術大学による「オートメイテッド・フォトグラフィ」プロジェクトを日本で初めて公開します。

地域連携プログラム「YEBIZO MEETS」も、東京都写真美術館の展示と一緒に楽しんでみてくださいね◎

 

今年で15回目を迎える映像とアートの国際フェスティバル「恵比寿映像祭」。

恵比寿映像祭をもっと楽しめるシールラリーも開催。こちらは、地域連携プログラム「YEBIZO MEETS」の会場を巡って、シールを集めながら映像祭を体験するものです。


オリジナルトートバッグ

3か所のシールを集めた方には、記念品のオリジナルトートバッグがプレゼントされますよ♪

お時間に余裕のある方は、シールラリーも挑戦してみてくださいね。

Exhibition Information