風刺画/10分でわかるアート
2023年3月29日
世紀末パリの煌めき/茅ヶ崎市美術館

茅ヶ崎市美術館で、「世紀末パリの煌めき ―OGATAコレクションにみるミュシャ、シェレ、ロートレック」が好評開催中です。
今見てもかわいい、100年以上前のポスターやデザインの世界を紹介する本展。
「ミュシャって名前は聞いたことあるけど、何がすごいの?」そんな人でも楽しめる展覧会になっています。
展示室のようすとともに、詳しい内容をレポートします!

本展では、OGATAコレクションより、アルフォンス・ミュシャやジュール・シェレ、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックをはじめとするポスター芸術の基礎を築いた巨匠たちの作品を紹介します。
19世紀アール・ヌーヴォーを代表する画家アルフォンス・ミュシャ。
日本でも人気の画家のひとりで、各地でさまざまなミュシャ展が開催されています。
チェコ生まれの無名画家だったミュシャの人生は、1894年に舞台女優サラ・ベルナールと出会ったことで一変します。

アルフォンス・ミュシャ《ジスモンダ》
舞台「ジスモンダ」のポスターを1週間で描き上げて超有名に!
華やかで美しい曲線美や女性、花々が、ミュシャ作品の魅力です。
19世紀末にパリで繁栄した「ベル・エポック」。フランス語で「美しき時代」を意味する言葉です。
フランスでは産業の近代化により、経済が大きく成長し、文化も発展。
人びとの生活が豊かになっていく中で、多くの芸術もこの時代に生まれました。
当時のパリの街でポスターを多く手がけたのが、ミュシャやロートレック、シェレでした。

今見ても華やかなポスターは見てるだけで楽しい!
これが当時のパリの街中に貼られていたなんておしゃれですよね。
ミュシャ作品を鑑賞する際は、ぜひ曲線や花の装飾に注目してみてください。

アルフォンス・ミュシャ《ラ・トラピスティーヌ》
女性の柔らかな表情もミュシャの得意技。ドキッとするようなまなざしです。
女性の上に描かれたフォントにも注目してみてください。ミュシャ・フォントといって、ミュシャ自身が考案したものなのだそうです。
もしかしたらどこかで見かけたことがあるかも!?
新しい施設や芸術、商品などを宣伝するために「商業ポスター」が沢山描かれました。

アルフォンス・ミュシャ《モナコ・モンテカルロ》
このポスターは鉄道開業の宣伝のためのポスターです。
どこにも機関車が描かれていない!と思った方。
この女性を囲む花や茎などの曲線が、鉄道の車輪を表しているのだそうです。
ミュシャの遊び心って面白いですよね。
スフマート編集部Mの「推し作品」を2つご紹介!

アルフォンス・ミュシャ《ムース川のビール》
花を頭に乗せたトロピカルな雰囲気の本作は、ビールの宣伝のためのポスターです。
フランス北東部からベルギーを流れるムース川の地ビールで、ポスター下部にはムース川の女神が描かれているところにも注目です。

左:アルフォンス・ミュシャ《モエ・エ・シャンドン ホワイトスター》
右:アルフォンス・ミュシャ《モエ・エ・シャンドン グラン・クレマン・アンペリアル》
小さいながらも人気な作品であるこの2つは、あのモエ・エ・シャンドンのラベルに使われたデザインなのだとか!
こんなラベルのシャンパンが現代でもあったらいいのにな~と思いながらじっくり鑑賞してしまいました。
「世紀末パリの煌めき ―OGATAコレクションにみるミュシャ、シェレ、ロートレック」の会場は、茅ヶ崎市美術館で2026年6月17日~8月23日まで開催されています。
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
チケット料金:一般:1,200円(1,100円)、大学生:1,000円(900円)、市内在住65歳以上:600円(500円)
※20名以上の団体料金
※高校生以下、障がい者およびその介護者は無料
JR茅ヶ崎駅南口より高砂通りを南へ向かい徒歩約8分ほどで到着します。10分以内で行けるのがありがたいですね!
高砂緑地内に位置する美術館です♪
本展の出品は日本のミュシャコレクションの中でもとても有名な、OGATAコレクションから出品されています。

ミュシャ一筋40年以上の尾形さんが収集してきたミュシャ作品が時代ごとに並んでいるので、作風や時代の変化も分かりやすく、初心者にもおすすめです。
その他にも学生さん、デザイン好き、イラスト好きの方にもぴったりな展覧会ですよ!

ジュール・シェレ《JOB》
当時のタバコのポスターだったそう。おしゃれ・・・
本展は写真撮影可能です。撮影にはルールがあるので館のスタッフさんの指示に従って撮影を楽しんでくださいね。
展示室は3フロアあります。ポスターの細かいデザインなどをじっくり鑑賞したら、1時間半~2時間程度はかかりそうです。
鑑賞後は併設のカフェがあるのでそちらに立ち寄るのもありです♪
100年以上前に描かれたとは思えない、おしゃれなポスターが勢ぞろい。

アート初心者でも「かわいい!」「このデザイン好き!」という感覚で楽しめる展覧会です。
夏のおでかけ先に迷っている人は、ぜひチェックしてみてください。