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2024年11月1日
国宝 雪松図と能面×能の意匠/三井記念美術館
三井記念美術館にて、円山応挙の代表作・国宝「雪松図屏風」を展示する展覧会が開催中です。
毎年恒例となった国宝「雪松図屏風」を展示する本展。
今回は、国宝「雪松図屏風」とともに、能面作家の橋岡一路氏より同館に寄贈された能面110面の中から選りすぐりの能面を紹介します。
年末年始のひとときを彩る展覧会の見どころを紹介していきます。
三井記念美術館では、北三井家旧蔵の能面・狂言面を約60点所蔵しています。
そのうち54面の能面が旧金剛宗家に伝来した能面で、昭和10年に金剛右京氏から三井八郎右衛門(高公)氏が譲り受けたものです。
(左)重要文化財「小尉(小牛尉)」伝小牛作 室町時代・14~16世紀
(右)重要文化財「三番叟(黒色尉)」伝春日作 室町時代・14~16世紀 いずれも、三井記念美術館蔵
平成20年に国の文化財指定において「旧金剛宗家能面」として54面すべてが重要文化財に指定されました。
本展では、重要文化財 旧金剛宗家伝来能面を「表情」に着目して紹介。
一見、どれも同じように見える能面の「表情」ですが、じっくり観察してみると目の輝きや口元など、一つひとつ違うことが分かります。
重要文化財「孫次郎(ヲモカゲ)」伝孫次郎作 室町時代・14~16世紀 三井記念美術館蔵
女面の中でも特に優品とされている名物面、重要文化財「孫次郎(ヲモカゲ)」。
本作は、作者の孫次郎が若くして亡くなった妻を偲び、その面影を写したという伝承から「ヲモカゲ」と呼ばれています。
目尻や小鼻、口角の高さが左右で微妙に異なるので、角度や方向の違いでさまざまな表情が見られます!
能面のバラエティ豊かな表情や立体感を間近で楽しめますよ。
国宝「雪松図屏風」円山応挙筆 江戸時代・18世紀 三井記念美術館蔵
特別に仕立てられた白い紙に、墨・金泥(きんでい)・金砂子(きんすなご/金箔を細かい粉にしたもの)を用いた国宝「雪松図屏風」。三井家の特注品と言われています。
本展では、毎年年末年始に公開されることが恒例となった国宝「雪松図屏風」を、同館所蔵の煌びやかな能衣装と共に紹介します。
能舞台を彩る能装束はさまざまな種類があり、組み合わせや着方によって配役の性格を表します。
本展では、能装束の中でも特に華麗な唐織(からおり)と縫箔(ぬいはく)を中心に展示。その色彩や文様に着目します。
年末年始に相応しい、煌びやかな展示空間をぜひ体感してみては?
「特集展示 新寄贈能面」として、展示室7では能面作家・橋岡一路氏が三井記念美術館に寄贈した能面を公開しています。
「節木増女」橋岡一路作 平成9年9月9日 三井記念美術館蔵
本展では、同館が所蔵する重要文化財「孫次郎(ヲモカゲ)」の写しも展示。
さらに、平成23年の寄贈品より能面3点もあわせて紹介します。
能面と能の意匠をテーマに、国宝「雪松図屏風」を観る本展。
三井記念美術館の年末年始恒例の国宝「雪松図屏風」を、能の華やかで美しいデザインと共に堪能できる貴重な展覧会です。
三井記念美術館の年内の開館は、12月24日(日)まで。年明けは、1月4日(木)から開館します。
詳しい開館時間などは、三井記念美術館公式サイトをご確認ください。