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2024年11月1日
マティス 自由なフォルム/国立新美術館
国立新美術館にて、「マティス 自由なフォルム」が開催中です。
本展は、マティスが晩年に精力的に取り組んだ「切り紙絵」に焦点を当てて紹介する日本初の展覧会。
本特集では、この春注目のマティス展の見どころやおすすめグッズなどをレポート。
展覧会を満喫するためにおさえておきたい情報をぎゅっとまとめてお届けします!
20世紀を代表する芸術家、アンリ・マティス(1869-1954)。
鮮やかな色彩と大胆な筆づかいが特徴で「色彩の魔術師」とも呼ばれています。
アンリ・マティス《ザクロのある静物》1947年 ニース市マティス美術館蔵 © Succession H. Matisse
マティスは画家としてキャリアをスタートさせますが、その表現は彫刻やテキスタイル、舞台装置や大型装飾など広がりを見せていきます。
後半生には南仏のニースにアトリエを構え、84歳で亡くなるまで創作への意欲を絶やしませんでした。
60年以上に及ぶ芸術家人生の中でさまざまな表現方法に挑戦してきたマティスですが、晩年に大病を患って以降、新たな表現方法として精力的に取り組んだのが「切り紙絵」です。
© Succession H. Matisse
切り紙絵は、アシスタントが色を塗った紙をハサミで切り取り、それらを重ねたり組み合わせたりして、形を生み出していくという手法です。
この手法はこれまで色彩とデッサンにこだわってきたマティスにとって、納得のいく色とかたちを同時に生み出せる方法でした。
本展の注目作のひとつは、今回の展示のために2021年に大規模な修復が行われた、切り紙絵の大作《花と果実》です。
© Succession H. Matisse
5枚のカンヴァスからなる縦4.1m×横8.7 mもの大型作品は、広大な展示室がある国立新美術館だからこそ展示が叶う作品です。
本作をはじめ、切り紙絵の作品はじっくり見てみるのがおすすめ!
紙の重なりや組み合わせ、色の透け具合によって、唯一無二の表現になっていることがよくわかります。
© Succession H. Matisse
アンリ・マティス《ブルー・ヌード IV》1952年 オルセー美術館蔵(ニース市マティス美術館寄託)© Succession H. Matisse
うれしいことに《花と果実》がある展示室からは写真撮影可能エリアになっています。
お気に入りの作品はスマホやカメラにぜひおさめてくださいね。
本展では、切り紙絵作品はもちろん、絵画や彫刻、版画、テキスタイルなど、多彩な作品150点以上を展示し、切り紙絵に至るまでのマティスの創作の歩みをたどります。
展示後半では、マティスが最晩年に手がけた、南仏・ヴァンスのロザリオ礼拝堂に関連する作品や資料が並びます。
© Succession H. Matisse
切り紙絵を応用して制作した、ステンドグラスや司祭服のデザインは目を見張るものばかり!
展示室の最後には、本展の見どころのひとつ、ヴァンスのロザリオ礼拝堂の内部を原寸大で再現した空間が広がっています。
ステンドグラスや祭壇、燭台などを精巧に再現し、およそ3分間で1日の光の移ろいも表現しています。
マティスによる総合芸術をぜひ体感してみてください。
展示を鑑賞したあとは、特設ショップへぜひお立ち寄りを!
ここでしか手に入らないオリジナルグッズは、ポストカードやマグネット、クリアファイルなどの定番アイテムだけでなく、多種多様なラインナップになっています。
どの作品がデザインされているかは袋を開けてからのお楽しみの「ブラインドポーチ」(全5種)や、マティスが使用したパレットの形にくり抜かれたダイカットノートなど。
他ではあまりお目にかからないレアアイテムもありますよ♪
音声ガイドのナビゲーターは、本展のアンバサダーも務める女優の安藤サクラさん。
2023年のカンヌ国際映画祭で渡仏した際に半月ほどニースで過ごし、ニース市マティス美術館やヴァンスのロザリオ礼拝堂も訪れたそう。特に礼拝堂は「生涯わすれられない場所」になったといいます。
本展の音声ガイドは、アプリ「聴く美術」でも配信中。アプリ版は会期中であればいつでもどこでも繰り返し聞けるので、展覧会の予習・復習にも便利です。
マティスの創作の世界にたっぷりと浸れる「マティス 自由なフォルム」展。
巨匠が生涯抱き続けた、創作への飽くなき情熱にぜひ触れてみてください!
※都合により展覧会内容・会期等が変更または中止になる場合があります。最新情報は展覧会ホームページでご確認ください。