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2025年3月26日
企画展「ブラチスラバからやってきた!世界の絵本パレード」/千葉市美術館
グランプリ パロマ・バルディビア(チリ)「問いかけの本」 Enchanted Lion Books、2022年刊、アメリカ
千葉市美術館にて、「ブラチスラバからやってきた!世界の絵本パレード」が開催中です。
スロバキア共和国の首都ブラチスラバで2年ごとに開催される、世界最大規模の絵本原画コンクールであるブラチスラバ世界絵本原画展(以下、BIB)。
本展は、2023年10月から12月にかけてブラチスラバで開催されたBIB 2023(第29回展)の出品作品を中心に紹介します。
さらに、日本代表として選出された10組の作家の作品も展示。
千葉市美術館開館30周年を記念し、同館とBIBの20年のあゆみを振り返る特別展示もあります。
BIBの通称で親しまれる「ブラチスラバ世界絵本原画展」は、スロバキア共和国の首都ブラチスラバで2年ごとに開催される世界最大規模の絵本原画コンクールです。
子どもの本のイラストレーションを対象とし、1965年に創設されました。
数多くの国が参加しており、日本は第1回展の1967年から継続して作品を送り出しています。
BIBを紹介する日本巡回展は、これまでも長年開催されてきました。
今回から展覧会のタイトルが変わりましたが、これまでの展覧会同様、原画とともに絵本も手に取って読むことができ、原画と絵本の違いも楽ししむことができます。
本展で紹介する第29回ブラスチラバ世界絵本原画展では、多彩な国の作家が受賞しました。
そこで今回は、「IMAGINATION(イマジネーション・想像力)」「IDENTITY(アイデンティティ・民族的な色彩・モチーフ・テーマが評価されている作品)」「INNER JOURNEY(心の旅)内面を視覚化」という3つのキーワードにそって受賞作を展示。
本記事では、その一部作品をご紹介します。
金牌 ルツィエ・ルチェンスカー(チェコ)「ねぇ、感じてみようよ」 Nakladatelstvi LUX 2022年刊
金牌を受賞したチェコの作家、ルツィエ・ルチェンスカーの「ねぇ、感じてみようよ」。
この本では、散歩についての物語を5章で語り、それぞれが1つの人間の感覚(五感)を表現しています。
鑑賞者によって、感覚は異なります。本作は、その違う感覚を考えるきっかけとなる作品と言えるでしょう。
マエヴァ・ルブリ「ドローイング一式」(「わたしの街、あなたの街」未採用のスケッチ)パート1 2018年
日本ではなかなか目にすることのできない地域のイラストレーションが一堂に揃う本展。
作家性や地域性なども感じることができます。
本展では、BIB 2023(第29回展)の出品作品を中心に紹介しています。
日本からは、初めての参加からベテラン作家まで10組の作家が出品。
あべ弘士、荒井良二、きくちちきなど、幅広い世代に知られる作家が名を連ねています。
ザ・キャビンカンパニー「がっこうにまにあわない」あかね書房、2022年刊
こちらは昨年、千葉市美術館でも展覧会が開催されたザ・キャビンカンパニーの作品。
ラフや絵コンテなど、出品作品が生まれる背景が分かるような展示になっています。
ザ・キャビンカンパニー「がっこうにまにあわない」原寸大ラフ 2022年
それぞれの作家によって、作品の生まれる背景は違います。
その違いも、本展では観ることができますよ。
7階企画展示室では、企画展「ノック ノック!千葉市美術館をたのしむ4つの扉」が開催中です。
1995年に開館した千葉市美術館。今年で開館30年を迎えます。
千葉市美術館には、近世から近代の日本絵画と版画、現代美術、そして千葉市を中心とした房総ゆかりの作品が所蔵されています。
公式サイトの「所蔵作品検索」を眺めていても「どうやって観たらいいのだろうか」と迷ってしまうほど、さまざまな作品を所蔵する千葉市美術館。
本展では、「ながめ」「かたちと素材」「ひとと歴史」「であう」の4つのキーワードの扉を、会場内に設けて作品を紹介します。
展示室に並んだ作品にも、きっとどこかに扉があるはず。
所蔵作品と美術館を楽しむ視点を、いつもとはちょっと違うアプローチから提案します。
村井正誠 歴程 1984-1993年 千葉市美術館
子どもと一緒になって大人も楽しめる展覧会です。
こちらもお見逃しなく。
展覧会名:ノック ノック!千葉市美術館をたのしむ4つの扉
会期:2025年3月22日~5月18日
休室日:4月7日、14日、21日、28日、5月7日、12日
観覧料:一般500円、大学生400円、高校生以下無料(「ブラチスラバからやってきた!世界の絵本パレード」ご観覧の方は無料)
見ごたえバツグンな春の千葉市美術館の2つの展覧会。
この春は、子どもと一緒に千葉市美術館へお出かけしてみてはいかがでしょうか。
「ブラチスラバからやってきた!世界の絵本パレード」で紹介されている絵本が読めるコーナーもあります