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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵/東京都美術館
こんにちは!子どもと巡る展覧会のレビューです。
今回は東京都美術館で開催中の「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」に8歳、2歳のわが家の子どもたちと一緒に行ってきました。
少しでも子育て世代の方の参考になればとの思いから、わが家の子連れ鑑賞のポイントともにご紹介します!
子どもと一緒に展覧会を楽しむ上で事前に確認しておきたいのが混雑状況です。
注目度の高い展覧会は連日大行列ということも珍しくありません。美術館にとっては嬉しい大盛況も子連れには要注意です。
どんなに素晴らしい展覧会でもベビーカーを押したり子どもを抱きかかえながら大混雑の中を歩くのはそれだけで疲れてしまって鑑賞どころではなくなってしまいますし、人の壁で子どもの背丈ではまったく作品が見られないこともあります。
そのためSNSなどで事前にある程度の混雑状況を調べておくと安心です。わが家も行きたい展覧会があっても混雑状況によって見合わせることもあります。
エントランスにある看板。この時点で2歳の次男は昼寝タイムに。
今回は人気の高い印象派の展覧会のうえ休日午後の訪問。ある程度の混雑を覚悟しておりましたが、土日は時間指定制ということもあり入口で数分待って入場することができました。
また、会場内も混雑はしているものの、少し待てば子どもも作品の前でしっかり鑑賞することができ、子連れでも許容範囲でした(ただ会期が迫るほど混み合う傾向があります)。
作品は撮影不可だが、撮影コーナー(パネル)がいくつか設けられている
展覧会は一般的に章ごとのテーマにしたがって作品が並んでおり、それを順に追っていくことでストーリーが完結するように構成されています。
もちろんすべてを鑑賞できるのがベストなのですが、子どもは解説のパネルもまだ読めないですし、全作品を見るのは体力的にも難しいです。そこであえて作品を絞って鑑賞するのも子連れ鑑賞にはおすすめです。
お父さんやお母さんが気になったものだけ、極論1点だけでもじっくり見られれば良いくらいの気持ちで臨むと親も子もストレスなく過ごせると思います。
入口で音声ガイド(650円)を借りて準備万端
ただ、絞るといってもどれを選べば良いか難しいですし、大事な作品を素通りしていたらなんだかもったいない気がしてしまいます。そこでおすすめなのが音声ガイドです!
美術館が特にこれを見て欲しいと考える厳選された作品に番号が付いており、その作品の前でボタンを押すとそれぞれ1~2分程度でわかりやすく解説してくれます。
もちろん絵の解説だけでなく、ステキな音楽が流れたりクイズが出題されたり、展覧会ごとでさまざまな工夫がされていて楽しいです。
操作方法も内容もわかりやすいので小学生以上のお子様なら問題なく利用できると思います。
撮影コーナーにて。ガイドで紹介される作品がパネルになることも多い
ちなみに今回解説されている作品は約70点のうち19点。これくらいなら疲れることなくストーリーに沿ってテンポ良く回ることができます。
うちの子も会場内の番号を探しながらゲーム感覚で楽しんでいました。
また、今回は息子だけ装着していたこともあり、隣で解説を聞きながら「この絵はフランスで描いたんだって」とか、「モネの睡蓮を初めてコレクションした美術館はどこでしょう?」など色々な情報を嬉しそうに私に教えてくれました。おそらく息子の方が深く学んだことでしょう。
ウスター美術館の展覧会ということでオリジナルのウスターソース
展示の出口にあるミュージアムショップは子連れだからこそ是非立ち寄っていただきたいスポットです。
最近は絵はがきだけではありません。展覧会に合わせてさまざまなアイテムが製作されています。
目の前で見てきた作品を色々な形で家に持ち帰ることができるので子どもたちの心にも残りやすいですね。今回の展示は特にグッズに力が入っていて見るだけでも楽しいです。
息子と相談しモネの睡蓮があしらわれたポーチを購入
展覧会ってよく考えると歩き続けていますよね。子どもにとってはかなり体力を消耗するので会場を出るときにはお腹が減ったり、休みたがったりするものです。
最近はミュージアムショップとともに併設のカフェやレストランも充実していることが多いので是非立ち寄ってみてください。
今回は国立西洋美術館のカフェ「すいれん」でひと休み
東京都美術館にもカフェはありますが、わが家は少し足をのばして近所の国立西洋美術館のカフェ「すいれん」へ行きました。
上野の美術館や博物館は、カフェだけの利用ができるのも魅力です。
以上、今回は東京都美術館で開催されている展覧会「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」を鑑賞してきました。
1月まで上野の森美術館で開催されていた「モネ 連作の情景」展はモネ100%を謳っておりましたが、こちらは同じ印象派でもモネは2作品でモネ率約3%。その分さまざまな印象派の作家の作品をみることができ、パリから各国、とりわけアメリカでの展開のようすがよくわかる展示でした。
同じ印象派といってもアメリカ人の画家が描くそれは違う雰囲気になっており、アメリカ人の味覚に合わせて進化を遂げたカリフォルニアロール(?)を思わずにはいられませんでした。
子連れでも紹介したようなちょっとした工夫で存分に楽しむことができる展覧会だと思います。これから足を運ばれるお子様連れの方の参考になれば幸いです。