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ハローキティ誕生50周年!「キティとわたし」を紐解く展覧会
2024年11月21日
紙の上のスタイル展/アクセサリーミュージアム
アクセサリーミュージアムにて、「紙の上のスタイル展」が好評開催中です。
アクセサリーミュージアムは、コスチュームジュエリーのメーカーベンダー田中美晴・元子夫妻のコレクションをもとに設立されたミュージアムです。
戦後、まだ「骨董」という言葉が浸透していなかった時代に、田中夫妻は流行研究のためにパリを訪れます。
その際に出会ったのが、ジョルジュ・バルビエの描いた「艶なる宴」の挿絵でした。
コレクションの始まりは、田中夫妻がベッドルームに置いて大切にしていたというバルビエの作品から。
本展では、夫妻が研究の過程で集めたファッションプレートに焦点をあてます。
本展では、コレクションから「ファッションプレート」をピックアップして展示。
ファッションプレートとはファッション画のこと。写真が無かった時代に流行のスタイルを描いたもので、時代ごとのファッションを知る貴重な資料でもあります。
展示されるファッションプレートは、全身が描かれているものだけで構成されています。
そろそろ寒くなり、冬のおしゃれが楽しくなる季節。自分の好きなファッションを見つけて欲しいという願いも込められているそうです。
当時の流行を知るための参考資料のようにも利用されたファッションプレート。
初期の頃は、画家が絵を描き、彫刻家がそれを版に彫る、浮世絵のような工程で制作されていました。
19世紀、近代化が進むとファッションの流通方法はおおきく変化します。
それまで富裕層をターゲットにしていた婦人雑誌が、時代が進むにつれて中流階級、一般階級という風にさまざまな階層に親しまれるようになっていきました。
機械化が進み大量生産が可能になると、プレートは機械彩色へと変わっていきます。さらに写真の登場より、徐々に衰退していきました。
そうした中、1910~1920年代にファッションプレートの人気が一時的に復活。
高級雑誌が、当時流行していたカラフルなポショワールの挿絵をファッションプレートに取り入れました。
本展では、田中美晴氏が気に入っていたというエルテのコレクションも展示されます。
エルテは幅広いジャンルで活躍したデザイナーです。展示されているのは、金と黒を上手く使った、アールデコ調の作品です。
また、企画展だけでも盛りだくさんですが常設展示もかなり充実!
欧米を中心とした近現代ファッション史が鑑賞できます。各時代をあらわすコスチュームジュエリーを楽しんでくださいね。
本展のテーマにちなみ、季節を感じる「アイテム」や「スタイル」で来館した方は100円引きで鑑賞できるそうです!
例えば「夏らしくパイナップルのブローチです」や「全身ビビッドな南国スタイルです」「秋を感じる木の実柄で揃えた着物です」など、自由な発想を受付でご申告くださいとのことです。
ユニークな試み、是非活用してみてくださいね。