全身でアートに没入!チームラボプラネッツが大規模リニューアル【チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com】

2025年1月30日

全身でアートに没入!チームラボプラネッツが大規模リニューアル【チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com】

東京・豊洲にある「チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com」(以下、チームラボプラネッツ)が、2025年1月22日に大規模リニューアル。

展示スペースが1.5倍に拡張され、20以上の新作アートが登場しました。屋外スペースも一新され、アート空間の中でお茶やお酒も楽しめます。

五感を使い、全身でアートに没入できる、リニューアルしたチームラボプラネッツのようすをご紹介します。


チームラボ《グラフィティネイチャー》 2016年-

身体ごと没入するミュージアム
チームラボプラネッツとは?

チームラボは、アーティスト、プログラマ、エンジニア、数学者、建築家など、多分野の専門家で構成されたアートコレクティブ。

最新テクノロジーを駆使し、体験型のデジタルアート作品を生み出しています。2024年には麻布台ヒルズ内に「チームラボボーダレス」もオープンしました。


チームラボ代表・猪子寿之

今回リニューアルした「チームラボプラネッツ」は、「身体ごと没入し、身体で認識し、アートと一体となる」をコンセプトに 、2018年にオープンしたミュージアム。

裸足になって水に入る作品や、香りのよい花々に囲まれる作品など、身体の感覚を使った作品が多いのが特徴です。


チームラボ《人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング – Infinity》 2016年-2018年

世界でもっとも来館者が多い単一アートグループの美術館としてギネス世界記録にも認定されています。

チームラボプラネッツ
リニューアルのポイントは?

今回のリニューアルでは、展示エリアが大幅に拡張され、3つのテーマエリアが新設されました。さらに、屋外スペースも刷新され、新たな作品や飲食の体験が追加されています。

全身を使って体験するアート「運動の森」

リニューアルでもっとも多くの作品が追加された「運動の森」は、身体を動かしながらアートと触れ合えるエリア。


チームラボ《Autonomous Abstraction》 2022年-

《インビジブルな世界のバランス》は、小さな飛び石を渡ることで、飛び石の色や周囲の映像がインタラクティブに変化し、音色を響かせる作品。

飛び石を踏むと、ふつうは目で見ることができない、小さな微生物たちの映像が空間に広がっていきます。


チームラボ《インビジブルな世界のバランス飛石》 2020年-

さらに、足下には水面の波紋も広がります。さまざまな色の光が反射する、リアルな水の表現にも注目です。


チームラボ《インビジブルな世界のバランス飛石》 2020年-

三次元的な動きを取り入れた《イロトリドリのエアリアルクライミング》は、ロープで吊られた棒を渡り歩く作品。鳥たちが飛び回る映像空間の中で、大人でもスリルと達成感を味わえます。


チームラボ《イロトリドリのエアリアルクライミング》 2018年-

《あおむしハウスの高速回転跳ね球》は、部屋中を包むカラフルな跳ね球を跳んで渡る作品。同じ色の球をうまく踏んで渡ると、たくさんの”あおむし”が生まれてきます。

ビビッドな色の跳ね球に囲まれた空間は、観ているだけでも楽しい気分になります。


チームラボ《あおむしハウスの高速回転跳ね球》 2020年-

ここで生まれた”あおむし”たちは、この部屋から抜け出してさなぎになり、美しい蝶になって旅立っていきます。

幻想的な森の中で 自分だけの図鑑を完成させる「捕まえて集める絶滅の森」

今回のリニューアルで広大なエリアを占めるのは、《捕まえて集める絶滅の森》。この幻想的な森の中では絶滅した動物たちが動き回り、動物たちを探して集める体験ができます。


チームラボ《つかまえて集める絶滅の森》 2020年/2025年

専用のスマートフォンアプリで「観察の矢」を動物に向かって射ると、動物がスマホの中にコレクションされます。

動物たちは全部で81種類。同じ種類の動物も、捕まえるごとに情報が増え、図鑑が充実し、自分だけの図鑑が完成します。


チームラボ《つかまえて集める絶滅の森》 2020年/2025年

この動物たちもインタラクティブな映像作品で、人の動きによってその動き方を変化させます。

「観察のあみ」をはって網の中に動物を追い込んで捕まえることもできる一方、壁面の動物を追いかけると逃げてしまうことも。


チームラボ《つかまえて集める絶滅の森》 2020年/2025年

「絶滅の森」には、森の動物だけでなく、海の動物や鳥など、多くの種類の動物たちが暮らしています。

鳥たちの空間では、ドーム状の天井に映像を投影。鳥たちが空間を縦横無尽に飛び回ったり、時には自分の方に迫って来たりするような没入感が楽しめます。


チームラボ《つかまえて集める絶滅の森》 2020年/2025年

ほかの鑑賞者との共創を楽しむ「学ぶ!未来の遊園地」

もうひとつのエリアは、「共創」をテーマにした「学ぶ!未来の遊園地」です。

《スケッチ環世界》では、紙にヒコーキやイルカ、タカ、チョウの絵を描き、スキャンすると、描いたものたちが壁面の大きな映像の中を動き始めました。

さらに、アプリを使うと、自分の描いたものを操縦し、それぞれの視点でその世界を見ることもできます。


チームラボ《スケッチ環世界》 2025年

「環世界」とは生物学のことばで、生物によって世界の見え方が異なることを表すもの。

例えば、イルカは超音波の反射で世界を認識し、人の見た目では区別がつかないプラスチックと金属も別のものとして認識できたりするそうです。

また、チョウはほぼ360°の視野角で幅広く世界をみることができたりと、ふだん私たちが見ている世界を、少し違った視点で捉えられます。


チームラボ《スケッチ環世界》 2025年

アートと食やお酒を楽しめる新スペースも

屋外スペースも大幅にリニューアルされました。

チームラボプラネッツ内の作品に登場する蘭の花を再育成する「Orchid Glass House」では、幻想的な空間でお茶やお酒を楽しむことができ、飲み物自体も光とリズムのアート作品になっています。


チームラボ《共鳴するナーサリーランプ》( Orchid Glass House内)2025年(写真提供:チームラボ)

また、大人気のヴィーガンラーメン店「Vegan Ramen UZU Tokyo」のラーメンも、屋外空間のほか、《Black Emptiness Table》という作品空間の中で味わうこともできます。

さらに、蘭の花と鉢を購入できる「Liveind Art Store」や、オリジナルグッズを作れる「スケッチファクトリー」も新登場。お土産も充実しています。


「スケッチファクトリー」ではオリジナルのペーパークラフトや缶バッジもつくれます

まとめ

エリアが1.5倍に拡張し、20点以上の作品が追加された「チームラボプラネッツ」。

もともと公開されていた、裸足で水に入る作品《人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング – Infinity》や花に囲まれる作品《Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体》などもこれまでどおり体験でき、子どもから大人まで、ますます楽しめる空間となりました。

今回のリニューアルでは身体を動かす作品が増えたので、ぜひ、動きやすい靴と服装でお出かけしてみてください。


チームラボ《Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体》 2015年

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teamLab Planets TOKYO DMM
リニューアルオープン日 2025年1月22日
公式サイト https://www.teamlab.art/jp/e/planets/