スイス絵画の異才 カール・ヴァルザー/東京ステーションギャラリー

全作品、日本初公開!知られざる画家カール・ヴァルザーの画業を紹介【東京ステーションギャラリー】

2026年5月6日
全作品、日本初公開!知られざる画家カール・ヴァルザーの画業を紹介【東京ステーションギャラリー】

カール・ヴァルザー《隠者》1907年 チューリッヒ美術館(H.E.マイエンフィッシュ博士コレクション、1946年収集)

東京ステーションギャラリーにて、「スイス絵画の異才 カール・ヴァルザー 世紀末の昏き残照」が、2026年6月21日(日)まで開催中です。

本展で展示される作品約150点すべてが日本初公開!

20世紀前半のスイスで活躍した知られざる画家、カール・ヴァルザーの画業の全貌を紹介します。

カール・ヴァルザーとは

カール・ヴァルザー《人形の乳母車と少女》1905年以前 新ビール美術館

画家カール・ヴァルザーは、美術業界においてもその名前を知る人は決して多くはありません。

ヴァルザーは1877年に、スイスの首都ベルン郊外のビールに生まれました。

20代でドイツ・ベルリンに出たヴァルザーは、革新的な表現を目指したベルリン分離派に加わり、象徴主義的な絵画作品をいくつも残しています。

カール・ヴァルザー《婦人の肖像》1902年 ゴットフリート・ケラー財団(新ビール美術館寄託)

本展のメインビジュアルにも使用されている《婦人の肖像》は、1902年のベルリン分離派展でヴァルザーが初めて成功を収めた際に展示された3点のうちの1点です。

本を読む女性は、絵画史における定番のモチーフです。

通常、室内で本を読む女性が描かれることが多いのですが、ヴァルザーは「屋外」で読書をする女性を描いています。

また女性の視線も本ではなく、私たち鑑賞者に向けられているように見えます。

(左から)カール・ヴァルザー《森》1902-03年 新ビール美術館、カール・ヴァルザー《バルコニーに立つ女性》1902年 ゴットフリート・ケラー財団(新ビール美術館寄託)

日本では初めての紹介となるカール・ヴァルザーの世界。作品の魅力を、会場で体感してみてください。

120年前の日本を描いた水彩画

1908年、ヴァルザーはドイツの出版社に依頼されて、小説家のベルンハルト・ケラーマンとともに日本を訪れます。

ヴァルザーの来日は、ケラーマンが書く日本紀行のための挿絵を描くのが目的でした。

横浜、東京、京都など日本各地を巡ったヴァルザーとケラーマン。中でも大いに気に入って長く滞在したのが京都の宮津でした。

ヴァルザーは宮津で、芸妓や舞妓、歌舞伎役者や街に生きる人びとの姿を、生き生きとした筆致と美しい水彩で描き留めています。

ヴァルザーが見た120年前の日本の姿を、じっくりとご覧ください。

ヴァルザーの多彩な仕事を紹介

ヴァルザーは生涯を通じて、挿絵や舞台美術、室内装飾、壁画の仕事で生計を立ててきました。

ドイツとスイスには、ヴァルザーの壁画がいくつも現存しています。

また、舞台美術の分野では、シェイクスピアをはじめ多くの作品でセットやコスチュームをのデザインを担当。

絵画だけではない、ヴァルザーの多彩な仕事についても紹介します。

カール・ヴァルザー展
コラボパフェも販売!

©Masato Kawano(Nacása & Partners Inc.)

東京ステーションギャラリーの左隣に、4月21日(火)に「TOKYO STATION CAFE-THE NORTH DOME-」がオープンしました。

重要文化財の構造レンガ壁が広がる空間で、カール・ヴァルザー展とのコラボパフェなどのスイーツを楽しむことができます。

「カール・ヴァルザー」展 コラボレーションパフェ 1,800円(税込)  【提供期間:2026年4月21日(火)~6月21日(日)】

展覧会のイメージカラーであるグリーンを、抹茶マカロンとピスタチオソースで表現。

濃厚なチョコレートアイスクリームとフルーツを合わせたぜいたくなコラボパフェです。

「TOKYO STATION CAFE-THE NORTH DOME-」の営業時間などは、公式Instagramをご確認ください。

スイス絵画の異才カール・ヴァルザーの画業の全貌を紹介する本展。

ミュージアムショップでは、本展出品作品をあしらったグッズも多数販売しています。

ミュージアムショップもお見逃しなく。

ブックマーク 各種252円(税込)

東京展終了後は、大阪中之島美術館に巡回します。