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2026年3月26日
ウジェーヌ・ブーダン展─瞬間の美学、光の探求/SOMPO美術館

(左から)《干潮》1884年 サン=ロー美術館、《フェカン、霧の中の港》1894年 個人蔵
クロード・モネの師として知られる画家ウジェーヌ・ブーダン(1824-1898)を紹介する展覧会が、SOMPO美術館で開催中です。
初期から晩年にいたるブーダンの画業の全貌を、約100点の作品を通じて紹介します。

展示風景
ウジェーヌ・ブーダンは1824年に、フランス・ノルマンディー地方の港町オンフルールの船乗りの子として生まれました。
11歳の時に、一家は対岸の港町ル・アーヴルに移住。
そこで共同経営をしていた画材店の顧客であったバルビゾン派の画家たちと交流するなかで、画家になることを目指します。

(左から)《ドーヴィル》1888年 ランス美術館、《ベルク、出航》1890年 ランス美術館
早くから独自の表現を切りひらいたブーダン。
表情豊かな空もようを画面に大きく取り込み、光の絶妙な変化をとらえたその作風は、「空の王者」と呼ばれ、高く評価されました。

展示風景
ブーダンは移住先のル・アーヴルで、ある青年に出会います。名前はクロード・モネ。のちに印象派の巨匠となる人物です。
当時、風刺画で小遣い稼ぎをしていたモネの作品を、たまたまショーウィンドウで見つけたブーダンは、その才能を認めて戸外制作に誘います。
しかし、モネは風刺画だけで相当な金額を稼いでいたため、ブーダンの誘いにはあまり耳を貸さなかったのだとか。
それでもブーダンはモネを粘り強く誘い続け、風刺画家から風景画家へと成長させました。
ブーダンがいなければ、きっと印象派の画家クロード・モネは誕生していなかったかもしれませんね。

こだわりの展示空間も必見!
そんなモネの師ウジェーヌ・ブーダンが、主役となる本展。
印象派に先駆け、いち早く戸外制作による自然の臨場感を捉えようとしたブーダンの魅力を多角的に紹介します。
記録によると、ブーダンは控えめな性格の画家だと言われています。
そんな彼が残した言葉の中に、印象派世代の画家たちを揺さぶるメッセージがあります。
「素描をしなさい、素描を。絵画で重要なのはそれだけだ」。
こちらは、ブーダンの弟子であるルイ・ブラカヴァルに送った言葉です。

展示風景
ブーダンは画家人生の中で、6,000点以上の素描を描き残しています。
その膨大な数の素描は、対象を表面だけではなく本質を理解するための手法であり、また制作の着想源を養う活力でもありました。
本展では、ブーダンの素描も数多く展示。「瞬間」を追い続けたブーダンの制作プロセスに迫ります。
ブーダンの初期作には、肖像画がいくつか残っています。
その理由はおそらく、ジャン=フランソワ・ミレーが若いころに肖像画で生計を立てたという先例に基づき、描いたのではないかと考えられています。

展示風景
しかし、その表現は当時の富裕層であるブルジョワの趣味に合わず、また写真技術の発展による肖像写真の流行などにより、油彩画での肖像制作が一時期途絶えてしまいます。
それによりブーダンは早々と肖像画というジャンルから離れ、「自然の中の人物画」に注目し、制作を始めます。

《傘をさす女性、ベルクの海岸》1873年頃 ウジェーヌ・ブーダン美術館、オンフルール
画面中央に描かれた黒いドレスの女性は、ブーダンの妻マリー=アンヌです。
黒いドレスを着ている理由は、1871年に他界した母と姉のためなのだそう。
ブーダンの親しい人物のほかにも、夏の海水浴客や浜辺の漁師、川辺で洗濯をする女性などを繰り返し描いています。

海の情景を描いた「海景画」で広く知られるウジェーヌ・ブーダンを、人物や建物のモティーフなどにも焦点を当て紹介する本展。
フランス近代風景画の発展に成果を残したブーダンの作品の魅力を、改めて発見できる内容になっています。
館内ミュージアムショップでは、出品作品をあしらったグッズも販売されています。

ポストカード 各種 165円(税込)
中でもおすすめは、旅に出たい!という気持ちになるポストカード。
部屋のいろんなところに飾りたくなる、美しい作品がプリントされています。
SOMPO美術館のミュージアムショップは、鑑賞券を持っていない人でも入店OKです。

SOMPO美術館 ミュージアムショップ