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2024年11月1日
Perfume COSTUME MUSEUM/兵庫県立美術館
3人組ユニット「Perfume(パフューム)」が、楽曲、ライブなどで実際に着用した衣裳を展示する特別展『Perfume COSTUME MUSEUM(パフューム コスチューム ミュージアム)』が兵庫県立美術館にて開催中です。
本展では、実際に彼女たちが楽曲やライブで着用した衣装177着が一堂に展示されています。
普段はテレビやライブを通して見ている衣装が、すぐ目の前で、これほど近くに鑑賞できるのはここだけ。等身大の衣装と工夫を凝らした空間デザインにより、鑑賞者を衣装からPerfumeの世界に引き込みます。
Perfumeはあ~ちゃん・かしゆか・のっちからなる3人組のテクノポップユニット。2005年のメジャーデビューを皮切りに、圧倒的なダンスパフォーマンス、楽曲、最先端のテクノロジーを掛けあわせ、彼女たちならではの世界観を表現しつづけているアーティストです。
デザイン:三田真一 制作:内藤智恵《Time Warp》2020
そんなPerfume初となる今回の大規模衣装展は、「アーティストに集結した展示」であることが大きな特徴のひとつです。
これまでも兵庫県立美術館で数多くのファッション展示が開催されてきました。しかし、クリエイター別ではなく、Perfumeというスターを軸にさまざまなデザイナーの衣装を展示するかたちは本展が初めて。
アーティストやデザイナーはもちろんのこと、メジャーデビューから今日までの衣装を大切に保管してきた「ものづくりに携わるすべての人」の愛があってこそ実現できた展示なのです。
記者内覧会に登場したPerfumeご本人たちからは、「そのときベストを尽くしてきた私たちの結晶です。いろいろな方の愛でできた展示を通じて、プロフェッショナルな技術やデザイン、縫製までを楽しんでもらえたらうれしいです」とメッセージがありました。
デザイン:Toshio Takeda 制作:村田菜穂(nju)《Amuse Fes MAKUHARI 2018 –雨男晴女-》2018
本展は、以下の4章にわけて構成されています。
①2005年〜2011年
②2012年〜2015年
③2016年以降
④ステージ衣装
メジャーデビューを果たしたときから、時代を追いながらPerfumeの変遷を見られるのが、本展のポイントのひとつ。
たとえば、2章はPerfumeの活動がどんどん活発になっていった時期でもあり、衣装は1章に比べるとより独創的に。
なかには三角や四角などの幾何学模様を取り入れた大胆なデザインも・・・! 身体にフィットしながらも、模様がまっすぐに見えるところに、縫製のプロフェッショナルな仕事が垣間見えました。
そして、約20年にわたる歴史を再構築し、新しい可能性を探りはじめた時期である3章。
この時期の特徴のひとつでもある「バイカラー(2色使い)」が『TOKYO GIRL』の衣装にもあらわれています。
デザイン:Toshio Takeda 制作:内藤智恵《TOKYO GIRL》2017
ふくらんだ袖、斜めにかけられたファスナー、つなぎ目に使われている金具。色数は抑えながらもサテン生地が使われた衣装は、清く美しい印象を演出しています。
これまでの時期にはなかった、大きな曲線と細やかなプリーツ衣装にも注目です。
1〜3章は時代ごとにわけられていましたが、4章では実際にライブで着用した衣装がまとめて展示されています。
遠目からでも目立つように、衣装にはスパンコールやビジュー、蛍光色などを使用。パフォーマンスを十分に発揮するためにサイドにはストレッチ素材を使うなど、着心地の良さがこれまで以上に重視されています。
デザイン:Toshio Takeda 制作:SAQULAI,Inc《Perfume 3rd Tour「JPN」》2012
ライブでは「衣装の早着替え」も大事な演出のひとつ。よく見ると実は重ね着になっていたり、脱ぎ着しやすい素材が使われていたり・・・。その創意工夫を、みなさんもぜひ近くでご鑑賞あれ。
デザイン:三田真一 制作:内藤智恵《Perfume 3rd Tour「JPN」》2012
この4章は一般の方も写真撮影OKとのこと。バリエーション豊かな衣装たちを、ご自身のスマホに残してみてはいかがでしょうか。
デザイン:三田真一 制作:内藤智恵《MTV VIDEO MUSIC AWARDS 2012》2012
4章では、クリーム色の台の上にメンバーがセレクトしたお気に入りの衣装も展示されています。事前に打ち合わせがなかったにもかかわらず、メンバー同士同じものを選んでいたというミラクルもあったのだとか・・・!
写真の青の台に展示されているのは、かしゆかさんが選んだもの。ミュージックビデオに合わせて赤や金、帯を取り入れた「和」のデザインがお気に入りだそうです。
デザイン:Toshio Takeda 制作:SAQULAI,Inc《Perfume LIVE 2021 [polygon wave]》2021
あ~ちゃんはかわいらしくて、華やかな衣装がお好きとのこと。
のっちさんは「クールなものが好きだと思っていましたが、自分のセレクトを見てみると意外と華やかなものが多いなと(笑)。PerfumeをPerfumeが客観的に見られたコーナーでもありました」と話していました。
3人とも一体どんな衣装をセレクトしたのでしょうか。衣装の下には3人それぞれのコメントもあるので、ぜひこちらも一緒に読みながら鑑賞してみてください。
本展は、ファンはもちろんのこと、デザインや衣装などの「ものづくり」が好きな方も楽しめる展示です。
Perfumeの衣装は数年後にも通用するデザインを考えて、1着ずつ丁寧につくりあげられています。1章〜4章を通じて時代を追っていっても常に新しさを感じるのは、その熱意と発想の豊かさ、技術があるから。
デザイン:三田真一 制作:SAQULAI,Inc《Future Pop》2018
ワンピースの裾のかたちや袖の切り返しなどを間近で見ると、繊細でプロフェッショナルな職人技が見て取れます。
学芸員の説によると、1着に240時間もかけてつくりあげる衣装もあるのだとか。
デザイン:Toshio Takeda 制作:仲宗根珠子《結成10周年、メジャーデビュー5周年! Perfume LIVE @東京ドーム「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」》2010
一歩引いて全体感を見たり、近づいて一つひとつの縫製を見てみたり。ファンをはじめ、デザインやファッションに関心がある方をもトリコにすること間違いなし。
デザイン:Toshio Takeda 制作:SAQULAI,Inc《Perfume 「Reframe 2019」》2019
なお、展示室を出るとPerfumeのグッズが購入できるミュージアムショップがあります。
エコバッグや封筒、マスキングテープなど、どれもかわいいものばかりなので、友人へのプレゼントにも、自分へのご褒美にもぴったりです。
Perfumeが好きな方をはじめ、デザインやファッションに関心がある方はぜひ、会期期間中(〜11月26日)に『Perfume COSTUME MUSEUM』を訪れてみてください。