「MOCOコレクション オムニバス ―初公開・久々の公開― PART2」/大阪市立東洋陶磁美術館

美術館初心者でもハマる。やきもの展が想像以上に楽しかった!📍大阪・2026

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2026年7月15日

美術館初心者でもハマる。陶磁器展が想像以上に楽しかった!大阪市立東洋陶磁美術館

「やきものって難しそう。」「お皿や壺を見ても違いが分からない。」

そんな風に思っている人は意外と多いのではないでしょうか?

今回訪れた大阪市立東洋陶磁美術館の「MOCOコレクション オムニバス―初公開・久々の公開―PART2」は、そのイメージを変えてくれる展覧会でした!

初公開作品や何年ぶりかに展示される作品が並び、「これ本当に昔の作品?」と思うようなデザインに出会うことができます。

展示の見どころ3選

①茶道具がほぼ初公開作品!

本展では、「松惠(しょうけい)コレクション」の茶道具のほとんどが初公開です。

江戸時代以前につくられた茶道具や、近代の陶芸家の制作した茶碗などが展示されています。


河井寬次郎 花碗 昭和15年(1940)頃 松惠コレクション

古い茶道具や食器は、当時の人が実際に使っていたものが多いんです。

自分だったらどれが欲しいかな?なんて考えながら見てみると、より身近に感じられるのではないでしょうか。

②色がすごい古伊万里

古伊万里は、現在の佐賀県・有田周辺で焼かれた器が、伊万里港から日本各地や海外へ運ばれたことから、「古伊万里」と呼ばれるようになりました。

鮮やかな色彩、華やかな文様が、古伊万里の特徴です。


色絵美人文六角大壺 江戸時代(1700-1730年代)/有田窯

4人の遊女と小さな禿(かむろ:遊女の見習い)が、桜や牡丹などの花々を愛でるようすが描かれた大きな壺です。

あの「見返り美人」にも少し似ていると思いませんか?


色絵傘美人文皿 江戸時代(1700-1730年代)/有田窯

鮮やかな金、赤、青で描かれた絵が見ていて楽しい!

海外でも大人気だったのも納得ですよね。

③かわいい水滴

水滴(すいてき)とは?

皆さんが書道をする時、硯(すずり)で墨を摺(す)るために、水を注ぎますよね。

その水を入れておくための道具が、水滴です。

ただの水入れか・・・と思ったそこのあなた。技術をこらした水滴が実は沢山あるんです。

本展でも特に人気なのが「鯉」をモチーフにした水滴です。

鯉は、中国の「龍門」という滝を登りきると、龍になると言われていました。そのため、「出世」や「成功」を願う縁起物として大切にされてきました。

こちらの水滴は、ひげや鱗(うろこ)、鰭(ひれ)などが丁寧に彫られており、小さな瞳も、クスっと笑える表情をしています。

「鳥」をモチーフにした水滴は、北欧の素朴なやきもののようにも見えます。現代の私たちから見てもハイセンス!

左から、鶏(にわとり)、雁(かり)、雀(すずめ)ですが、それぞれ込められた意味も違うんです。これは展示室で答え合わせしてみてください。

どの水滴も「え、これ文房具なの?」と思いますよね。

そもそもどこから水を入れるんだろう・・・とじっくり見てしまいました。

推し作品を3つ紹介!

展示室内で見つけた、スフマート編集部のお気に入りを3つご紹介します!

一番かわいかった作品

鮮やかな緑色や自由な形をした織部焼(おりべやき)が好きなのですが、かわいいの見つけちゃいました。


織部弾香合 桃山時代(17世紀前半)/美濃窯 松惠コレクション

香合(こうごう)という、お茶を楽しむ「茶の湯」で使われる、お香を入れる小さなケースです。

実際は手の中にすっぽり収まるほど小さくてかわいいんです。

宇宙みたいに不思議な作品


国宝・油滴天目茶碗 南宋時代・12~13世紀/建窯 住友グループ寄贈/安宅コレクション

《油滴天目(ゆてきてんもく)茶碗》は、中国・南宋時代につくられた茶碗で、世界でも屈指の名品として知られています。

「油滴」という名前は、表面に広がる、油のしずくのような銀色の文様に由来します。

光の当たり方によって、青や金色、虹色のようにも輝き、宇宙や星空を閉じ込めたような美しさなんです。

写真では伝わり切らないので、ぜひ実物を、少し角度を変えながら眺めてみてほしいです。

また、重さは約349グラム。体験コーナーで、実際の重さに近い感覚を味わうこともできますよ!

意外にどっしりと存在感がありました。

沖縄に行きたくなっちゃう作品


濱田庄司 赤絵角瓶 昭和31年(1956)頃 堀尾幹雄氏寄贈

陶芸家・濱田庄司が沖縄で出会った風景ややきものからインスピレーションを受けて制作した作品です。

側面に描かれている文様は、沖縄のサトウキビ畑のスケッチがヒントになっています。

基本情報

特別展「MOCOコレクション オムニバス ―初公開・久々の公開― PART2」は、大阪市立東洋陶磁美術館で好評開催中です。

会期:2026年4月11日~8月2日

休館日:月曜日、7月21日(火) ※ただし、7月20日(月)、7月27日(月)は開館。

料金:一般1,600(1,400)円、高校生・大学生800(700)円
※( )内は20 名以上の団体料金
※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1 名を含む)、大阪市内在住の65 歳以上の方(要証明)は無料
※上記の料金で館内の展示すべてをご覧いただけます

所要時間は?

約60〜90分はかかりそうです。
鑑賞後は、併設のカフェ「café KITONARI」で、展覧会作品をモチーフにしたスイーツを楽しむこともできますよ!

café KITONARI:https://www.auc-cop.co.jp/cafekitonari

写真撮影はできる?

本展では、写真撮影が可能となっています!ただし、フラッシュ撮影などはNGです。

館の指示に従って撮影してくださいね。

作品はもちろん、モダンな館内も撮影したくなりますよ!


展示室に向かうまでの階段もスタイリッシュ

アクセス

・京阪中之島線「なにわ橋駅」 1号出口すぐ
・地下鉄御堂筋線、京阪本線「淀屋橋駅」 1号出口
・地下鉄堺筋線、京阪本線「北浜駅」 26号出口各駅から約400m 大阪市中央公会堂東側

なにわ橋駅から出てすぐなのでアクセス良好◎雨の日のお出かけにも良さそうです。

初心者でも楽しめる?

やきもの初心者こそ挑戦してみてほしい展覧会となっています!

器の名前を覚えなくてもOK。色を見るだけでも楽しいし、鑑賞に正解はありません。

写真で見るのと実物を見るのとでは、大きさ・質感・模様などが全く違うものに見えますよ。

また、本展はこんな人にもおすすめです。

✓美術館デビューしたい人
✓雨の日のお出かけ先を探している人
✓カフェ巡りが好きな人
✓和風デザインが好きな人
✓写真が好きな人

まとめ

やきものは難しいと思っていたけれど、実際に見てみると「かわいい」「きれい」「面白い」がたくさんありました。

知識がなくても十分楽しめるので、美術館初心者にもおすすめの展覧会です。