ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2 人の巨匠/三菱一号館美術館

ルノワールとセザンヌの作品からモダン・アートの原点を探る【三菱一号館美術館】

2025年6月17日

ルノワールとセザンヌの代表作約50点が、東京に集結!
パリ・オランジュリー美術館発の世界巡回展が、三菱一号館美術館で開催中です。

本展は、印象派・ポスト印象派の巨匠として知られるピエール=オーギュスト・ルノワールポール・セザンヌの2人に焦点を当てる展覧会です。

日本でも人気の高いルノワールとセザンヌの2人展。見どころたっぷりな“ルノセザ展”を、ご紹介していきます。

ルノワールとセザンヌの接点とは

クロード・モネと並び、印象派の巨匠のひとりであるルノワール。そして、ポスト印象派を語るには外せない画家であるセザンヌ。
ルノセザ展では、知らせざる2人の巨匠の交流を紹介します。

ルノワールとセザンヌが初めて出会ったのは、1860年代初め頃です。
この年に、画家フレデリック・バジールが、ルノワールのところにセザンヌを連れて行ったことで交流が始まりました。

しかしながら、現代では2人を並べて語ることが少なく、一見するとルノセザ展の開催は意外なことのように思われるかもしれません。

実は、ルノワールとセザンヌは20世紀初頭のモダニズム批評においては、お決まりのように対の存在として理解されていたといいます。

また、20世紀美術を主に扱った画商でコレクターのポール・ギヨームは、印象派・ポスト印象派の作家の中でもこの2人のみを収集していました。

本展では、オランジュリー美術館のコレクションの礎となったギヨームの旧蔵品を中心に、オルセー美術館の優品を加えた52点を展示。

フランス・パリを代表する美術館のコレクションが、東京・丸の内で楽しめるという贅沢な展覧会です。
また、本展はオランジュリー美術館を皮切りに、イタリア、スイス、香港と世界を巡回してきました。

日本での開催は、三菱一号館美術館のみとのこと!
ぜひ、この機会をお見逃しなく。

肖像画、風景画、静物画・・・
作品を見比べてみよう

ポール・セザンヌ《セザンヌ夫人の肖像》1885-1895年 オランジュリー美術館、パリ

19世紀から20世紀への転換期において、ルノワールとセザンヌは絵画の近代化への道を切り拓きました。
独自のスタイルを築きながらも、2人には共通点が多くあります。

本展では、ルノワールとセザンヌによる肖像画、風景画、静物画を展示。
それに加えて、2人から影響を受けたパブロ・ピカソの作品も紹介し、モダン・アートの原点を紐解きます。

(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール《チューリップ》1905年頃/(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール《花》1901年頃 いずれも、オランジュリー美術館、パリ

また、本展は一部を除きほぼすべての作品の写真撮影が可能*です。
気に入った作品を、SNSでシェアしてみては?

*フラッシュ撮影、動画の撮影は禁止です。三脚、自撮り棒は使用できません。
*撮影禁止マークのある作品は撮影できません。

(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール《遊ぶクロード・ルノワール》1905年頃/(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール《ガブリエルとジャン》1895-1896年 いずれも、オランジュリー美術館、パリ

カラーコーデ割引やコラボ企画が盛りだくさん!

本展ではカラーコーデ割引「Pink/Blue」を実施中です。

ピンクかブルーの服装で、観覧料が割引になるユニークな企画。チケット窓口で、「カラーコーデ割引をお願いします」と受付の人に声を掛けてください♪

また、南仏にゆかりのあるルノワールとセザンヌの展覧会を、香りで演出。
会場の廊下では、南仏生まれの「ロクシタン」フレグランスシリーズを楽しむことができます。

ミュージアムショップ「Store 1894」では、展覧会会期中限定でルノセザ展のオリジナルグッズも販売中!

展覧会の思い出をおうちにお持ち帰りしてみては?

 

オランジュリー美術館とオルセー美術館から、ルノワールとセザンヌの代表作が約50点も集結する展覧会「ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2 人の巨匠」展。

三菱一号館美術館「ルノワール×セザンヌ」展と、国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」展(会期:2025年10月25日(土)~2026年2月15日(日))の両展を楽しめるセット券を販売中です。

詳細は、展覧会公式サイトをご確認ください。