2024年版!スフマート編集部注目の展覧会15選【関東】

2024年1月1日

関東で2024年に開催!15の展覧会とその見どころをご紹介

2024年、首都圏を含む関東では今年も多くの展覧会が予定されています。

今回は数ある展覧会の中から、スフマート編集部が厳選した注目の15の展覧会と各展覧会の見どころをご紹介します。

西洋美術からは「マティス 自由なフォルム」、「デ・キリコ展」、日本美術からは「大吉原展 江戸アメイヂング」、「没後300年記念 英一蝶」、音楽・漫画の分野からは「坂本龍一展」や「CLAMP展」など、多彩なジャンルが充実した内容で、2024年の皆さんの美術体験を彩ります。

気になる展覧会をチェックして、充実の美術年間にしましょう!

東京都美術館
印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵

印象派がヨーロッパやアメリカへもたらした衝撃と影響をたどる展覧会です。国外からも画家が集まった19世紀のパリ。「印象派」は新しい絵画の表現手法として自国へ持ち帰られ、その革新性で西洋美術の伝統を覆しました。

見どころポイント
・第1回印象派展から150周年を迎える節目の展覧会
・日本ではなじみのない「アメリカ印象派」の魅力に迫る
・初来日多数!ウスター美術館の印象派コレクション

神奈川県立近代美術館
芥川龍之介と美の世界 二人の先達—夏目漱石、菅 虎雄

芥川龍之介(1892–1927)を中心とし、彼が師と仰いだ夏目漱石(1867–1916)、高校時代のドイツ語教師菅虎雄(1864–1943)、3人の交流関係に着目して、芥川の文学を紹介する展覧会です。

見どころポイント
・生原稿や書簡が展示!
・芥川の美術・観劇好きを紐解く
・2人の文豪と深いかかわりがあった菅虎雄に迫る

美術館公式サイト:http://www.moma.pref.kanagawa.jp/

国立新美術館
マティス 自由なフォルム

20世紀最大の巨匠の一人アンリ・マティス(1869-1954)が晩年取り組んだ「切り紙絵」に焦点を当てた展覧会。絵画、彫刻、版画、テキスタイル等の作品や資料、約150点を紹介します。

見どころポイント
・日本初!「マティスの切り紙絵」に焦点
・4m×8mに及ぶ大作《花と果実》は日本初公開
・マティス芸術の集大成《ロザリオ礼拝同》を体感できる

板橋区立美術館
『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本

フランスで生まれ、日本の画家たちを魅了した芸術運動「シュルレアリスム」。戦時中は危険思想とみなされ監視の対象となる中、画家たちはどう時代と対峙し作品を生み出したのか、約120点の作品や資料から検証します。

見どころポイント
・アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」から100年の記念展
・日本特有のシュルレアリスムの作品を紹介
・古賀春江や東郷青児から山下菊二まで、画家たちの軌跡を追う

美術館公式サイト:https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/

国立科学博物館
特別展「大哺乳類展3―わけてつなげて大行進」

「分類(=わける)」と「系統(=つなぐ)」を切り口として、哺乳類の不思議に迫る特別展です。骨格や内臓などの貴重な標本を見比べながら、哺乳類の進化・多様化を楽しく学べる体験は、さながら「リアル哺乳類図鑑」のようです。

見どころポイント
・大ステージでは哺乳類の”剝製標本200種類”が「大行進」
・国内では唯一となるキタゾウアザラシの剝製標本が初公開
・見た目は似ているあの動物たちも、実は全く違うグループ

東京藝術大学大学美術館
大吉原展 江戸アメイヂング

約250年もの長きに渡り続いた幕府公認の遊郭「江戸吉原」。およそ10万平方メートルにわたるその場所は、教養や文化発信の中心地とされていました。江戸の芸術・文化について、歴史的に検証した展覧会になります。

見どころポイント
・吉原の五丁町を疑似体験できる展示空間
・重要文化財《花魁》が、修復後、初の展示
・ワズワース・アテネウム美術館や大英博物館からの里帰り作品も

東京都美術館
デ・キリコ展

イタリアの画家ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)の作品を「イタリア広場」「形而上的室内」などのテーマに分けて展示します。世界中に点在するキリコの「形而上絵画」が一堂に会する貴重な大規模回顧展です。

見どころポイント
・日本では10年ぶりとなる大規模な回顧展
・ダリやマグリットも衝撃を受けた「形而上絵画」
・彫刻や挿絵から舞台衣装のデザインまで幅広い創作物

東京国立近代美術館
TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション

パリ・東京・大阪、3都市の美術館の作品が集結。パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館から、共通点のある作品が「トリオ」を組んで展示されます。20世紀初頭から現代までのモダンアートの新たな見方が発見されます。

見どころポイント
・総勢110名の作家の作品で組まれた「34のトリオ」
・絵画、彫刻、版画、素描、写真、デザイン、映像など、作品は”150点以上”
・これまでにない「トリオ」というユニークな展示方法

国立新美術館
CLAMP展

大川七瀬、いがらし寒月、猫井椿、もこなによる、女性4人の創作集団「CLAMP」。少女漫画から青年漫画まで、長年生み出されてきた作品たちの軌跡をたどる原画展です。デビューから現在までの作品を、出版社や掲載雑誌を横断して展示します。

見どころポイント
・漫画原稿を中心とした展示
・国内外・世代を超えて愛されてきた作品の数々
・CLAMPのメッセージが紐解かれる大規模展覧会

東京都現代美術館
日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション

精神科医であり、現代アートコレクターでもある高橋龍太郎(1946-)。3000点を超える彼の豊富なコレクションの中から、90~00年代の作品群および、東日本大震災以降の新たなコレクションを紹介します。

見どころポイント
・質・量ともに申し分ない、3000点超のコレクションから紹介
・高橋が「若いアーティストたちの叫び、生きた証」と称する作品群
・会田誠、加藤泉、草間彌生、鈴木ヒラク、奈良美智、村上隆の作品が一堂に

サントリー美術館
没後300年記念 英一蝶(仮称)

江戸を中心に活躍した絵師、英一蝶(1652-1724)の没後300年を記念する展覧会です。狩野探幽の弟・安信に師事したのち、菱川師宣や岩佐又兵衛らの影響を受け、独自の風俗画を制作しました。

見どころポイント
・生類憐みの令で三宅島に流罪となったことも
・流罪後も「島一蝶」として活動
・魅力あふれる人物像に注目

美術館公式サイト:https://www.suntory.co.jp/sma/

国立西洋美術館
モネ 睡蓮のとき

印象派を代表する画家のひとり、クロード・モネ(1840-1926)の晩年に焦点をあてます。マルモッタン・モネ美術館からおよそ50点、加えて日本国内に所蔵される作品の数々から、モネの芸術の軌跡をたどります。

見どころポイント
・モネにひたる 〈睡蓮〉の大画面展示
・“印象派を超えた” モネの芸術の展開をたどる
・終の棲家(パリのジヴェルニー)で制作された作品たち

展覧会公式サイト:https://www.ntv.co.jp/monet2024/

SOMPO美術館
カナレットとヴェネツィアの輝き

都市景観画(=ヴェドゥータ)の巨匠カナレット(1697-1768)の全貌を明らかにする展覧会です。「都市景観画」というジャンルの成立過程、その伝統を継承した19世紀の画家たちの作品も合わせて紹介されます。

見どころポイント
・カナレットの展覧会は”日本初”
・緻密かつ壮麗に描写されたヴェネツィアの風景
・油彩、水彩、版画等で構成

三菱一号館美術館
再開館記念―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」展(仮称)

パリで活躍したアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)のポスターや版画集などを展示します。
また、フランスを代表する現代アーティストのソフィ・カル(1953-)の新作も世界初公開です。

見どころポイント
・三菱一号館美術館は1年7か月ぶりに再開
・美術館所蔵のロートレックのポスターは”13年ぶり”の公開
・ソフィの新作はオディロン・ルドンの《グラン・ブーケ(大きな花束)》から着想

美術館公式サイト:https://mimt.jp/

東京都現代美術館
坂本龍一展(仮)

2023年3月、71歳で逝去された、音楽家・アーティストの坂本龍一(1952-2023)の日本では初となる最大規模の個展です。生前に構想されていた新作と代表作を美術館屋内外に構成・展開。時系列で展示することにより、坂本の先駆的・実験的な創作活動をたどります。

見どころポイント
・日本では初となる最大規模の個展
・美術館の屋内と外を使ったダイナミック展示
・先駆的・実験的な創作活動が時系列で分かる

2024年の関東の展覧会は、美術史における周年イベントにちなんだものが複数予定されています。

印象派が花開いてから150年「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」、「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」、そして英一蝶の没後から300年「没後300年 英一蝶」。

普段から美術に親しんでいる方も、あまり馴染みのない方も、美術の歴史的な節目に触れる絶好のチャンスになると感じました。

また古典的な美術以外でも、現代の音楽・漫画分野から「坂本龍一展」や「CLAMP展」など注目の展覧会が目白押しです。
ぜひ美術館に足を運んでみてください。